表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
青春ギャラクティカ  作者: 灰色ぎつね
2/21

昼休みの洗礼

入学から数日後。

まだクラスに馴染みきれない新入生たちの中で、俺たち四人は自然と机を寄せて弁当を広げていた。


ダイキ「なあなあ、見ろよ!俺の母ちゃん、初日から唐揚げ10個も詰めてきやがった!」


ダイキが弁当箱を開いた瞬間、机の上に油の匂いが広がる。


カズ「……いや、すげぇな。でもそれ一人で食えるの?」

ダイキ「もちろん!俺は唐揚げ製造機に育てられたんだ!」


そう豪語して一口で唐揚げを頬張るダイキ。

油でテカテカになった口で俺たちに笑いかける。


ユウ「製造機なら食う側じゃなくて作る側だろ」

タクミ「しかも見た目が唐揚げに寄ってきてるぞ」

ダイキ「おい!誰が衣サクサクや!」



食堂では別のクラスの女子たちがキャッキャしている。

タクミはちらっと視線を向けられただけで、なぜか女子の笑い声が上がった。


ユウ「お前、顔面偏差値高すぎ問題」

タクミ「俺はただ飯食ってるだけだ」

カズ「いや、それで絵になるのがズルいんだって」

ダイキ「……くそぉ、俺も唐揚げで女子にモテたい!」


ユウ「それはもう“油通し”っていう別ジャンルだから」

カズ「調理法で勝負するな」



昼休みのざわめきの中、俺たちはしょうもないボケとツッコミを繰り返しながら、だんだん“4人セット”としてクラスで認識され始めていた。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ