表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
青春ギャラクティカ  作者: 灰色ぎつね
16/28

灰色の影、大量発生

教室にドサッと置かれた大きな袋。

俺がニヤリと笑う。


「じゃーん!全員分の衣装、買ってきました!」


中から出てきたのは――

大量の灰色全身タイツ。



阿鼻叫喚


「ちょっ、お前正気か!?」

「これ……完全にモジモジくんやん!」

「ホラーじゃなくてコントだろ!」


タクミが渋い顔でタイツを手に取る。

「俺がこれ着たら……せっかくのイケメンが台無しだぞ」

「大丈夫、台無しになる顔もまた芸術だから」


カズはすでに笑い転げている。

「おい、これ絶対お客より俺らが恥ずかしいやつだろ!」



強制試着タイム


「ほら、文句言わず着ろ!」

俺が主導で、みんなを半ば強引にタイツにねじ込む。


タクミ:185cmの長身がモジモジくん化、迫力ゼロ。

ダイキ:タイツがピチピチすぎて「お餅みたい」と笑われる。

カズ:普通に似合ってしまい逆に腹立つ。


俺?もちろん率先して灰色モジモジ。



大爆笑のリハーサル


全員で並んで歩いてみる。


「……なんかホラーっていうより、新しい戦隊ヒーローみたいだな」

「灰色戦隊モジレンジャー!」

「お前ら……文化祭で伝説作るな、これは」


笑いすぎて床を転げ回る。

準備のはずが、教室は大爆笑の渦。



先生登場


そこに担任が入ってきた。

「おい、お前ら何してん……」

タイツ軍団を見て、言葉を失う。

「……文化祭、頑張れよ」

無表情で立ち去る先生。



こうしてクラスのお化け屋敷は、

恐怖よりも「笑い死に注意」の路線で固まっていったのだった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ