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青春ギャラクティカ  作者: 灰色ぎつね
15/27

クラスの出し物

ホームルーム


担任がプリントを配りながら言う。

「文化祭の出し物、まだ決まってないクラスは急げよー」


「おい、俺ら出し物どうする?」

「え、バンドやるから十分じゃね?」

「クラスとしてもなんか出さなきゃダメなんだって」


議論の結果、クラスは――まさかの「お化け屋敷」に決定。

男子率高めのクラスで、全員ノリノリ。

「俺、ゾンビ役やるわ!」

「お前ただでさえ顔色悪いからそのままでいい」


お化け屋敷準備会議


放課後の教室。

黒板に「お化け屋敷」とデカデカ書かれて、いよいよ準備会議が始まった。



タクミ(イケメン)


「俺はやっぱ、吸血鬼だろ」

自信満々に言うタクミ。

「黒マント着て、美女を襲う感じ」

「お前だけ少女漫画やん!」

「イケメン特権の無駄遣いすんな!」



ダイキ(色黒ぽっちゃり・腐)


「俺は……チェーンソー持った殺人鬼で!」

「お前それお化けじゃなくて通報案件!」

「しかも演技中に絶対笑い崩れるだろ!」

「笑いながらチェーンソー振るな!」



カズ(ニコニコツッコミ)


「俺は……逆にただのサラリーマンとかでいいんじゃね?」

「なんで!?」

「スーツ着て無表情で机に座ってんの。怖くない?」

「いやリアルすぎて生々しいわ!」

「働く未来を見せられる恐怖……」

「それは確かに一番怖い」



ユウ(俺)


みんなの視線が俺に集まる。

「……じゃあ俺は、壁に同化する『灰色の影』やる」

「出たよネガティブ!」

「お前だけシリアスホラー路線いくな!」

「でも、地味に本格派で怖そう」



カオスな結論


最終的に――

吸血鬼タクミ

「チェーンソー殺人鬼ダイキ

「無表情サラリーマン(カズ)」

「灰色のユウ


「ジャンルめちゃくちゃやん!!!」


「でも逆に怖いだろ、方向性がバラバラすぎて!」

「ホラーのカオス鍋や!」



こうして俺たちのクラスのお化け屋敷は、

「学園ホラークロスオーバー劇場」みたいな意味不明な方向に進んでいったのだった。

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