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青春ギャラクティカ  作者: 灰色ぎつね
12/193

文化祭まで、あと一か月。

スタジオ練習は楽しかった。

笑いすぎて腹筋が筋肉痛になるくらい。

……けど、気づいたらカレンダーは十月。


「なぁ、お前ら」

帰り道、タクミがふと真顔になる。

「文化祭まで、あと一か月だぞ」


沈黙。

ファミレスでモテたい妄想してた時は遠い未来だと思ってたけど、

気づけば本番が迫っていた。



練習不足の現実


「やばい……全然合わせられてねぇ」

「俺なんか指先ボロボロだし」

「ユウのドラムは……もはや病気」

「うるせぇ!俺は俺の心臓に忠実なんだよ!」


焦りがジワジワ広がる。

練習不足、曲もまとまらない、オリジナル曲は手つかず。

夢の「モテたい文化祭ライブ」が、このままだとただの公開処刑になる。



それでも笑ってしまう


それでも俺たちは、

「じゃあとりあえず一回通そうぜ!」

と音を出しては、グチャグチャに崩れて笑っていた。


「やばい、もう終わった!」

「終わってねぇよ、ここからだろ!」

「文化祭でズッコケても、それが伝説になるんだよ!」


結局最後は、笑いながら「とにかくやろうぜ!」で終わる。



文化祭まで、あと一か月。

俺たち杏仁豆腐の伝説は、まだ序章だった。


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