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青春ギャラクティカ  作者: 灰色ぎつね
11/31

初スタジオ!理想と現実

スタジオに入った俺たち。

壁一面の鏡、ギターアンプ、ドラムセット。

まるでプロの部屋みたいな光景に全員テンション爆上がり。


「よっしゃ!杏仁豆腐、いざ初音合わせ!」


カウントを取るタクミ。

せーの──


ドチャクソにズレた音が鳴り響いた。



カオスの地獄絵図


タクミはイケボで歌い出すが、ギターのカズがテンポ迷子。

ベースのダイキは指が追いつかず、変な音ばっか。

俺はドラムを叩きながら、早すぎて全員をぶっ壊す。


タクミ「おいユウ!BPMどこいった!」

ダイキ「待って!指痛い!」

カズ「コード進行忘れた!」

ユウ(俺)「うるせぇ!俺の心臓のリズムに合わせろ!!」

「「「お前の心臓壊れてんだよ!!」」」


爆笑しすぎて練習にならない。



実はギター弾ける


カオスの後。

俺はふと、壁に立てかけてあったカズのサブギターを手に取った。

試しに弾いてみる。


……スラスラ。


「えっ!?ユウ、それ普通に弾けんの!?」

「ちょ、待って!俺より弾けてね!?」

「お前、なんで黙ってた!?」


俺は肩をすくめて笑った。

「……だって、ギターは弾けても、ドラム叩いてるほうがバカっぽくて楽しいんだよ」


一瞬の沈黙の後、全員が爆笑した。



理想と現実のギャップはデカすぎたけど、それも含めて最高に楽しかった。

そして俺たちは、ますます文化祭ステージに夢を膨らませていった。

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