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青春ギャラクティカ  作者: 灰色ぎつね
10/32

セトリとモテたい

楽器屋帰り、ファミレスに集合。

机の上には、買ったばかりの楽器カタログとドリンクバーのコップ。


「よし!まずは曲決めだ!」

俺が威勢よく言うと、全員が真剣な顔になる。


タクミ「……やっぱ最初は流行りのJ-POPじゃね?」

カズ「いや、アニメの曲とか盛り上がるって!」

ダイキ「ボカロも捨てがたい!」

ユウ(俺)「……ポケモンのバトル曲は?」

「「「それは無い」」」


議論は深夜のファミレス会議並みに白熱した。



モテたい欲望の暴走


「ていうかさ」タクミが不意に言った。

「俺ら、モテたくね?」


「…………」


沈黙の後、全員が頷いた。


「モテたい!!」


「文化祭でキャーキャー言われたい!」

「ギター弾いて女子が名前呼んでくれるやつやりたい!」

「ベースで低音効かせて”ダイキー♡”って言われたい!」

「ドラムでスティック投げてキャッチしてモテたい!」


全員が妄想に取り憑かれ、セトリはどんどんカオスに。


カズ「ラブソングは必須!」

タクミ「あとアップテンポで盛り上がる曲!」

ユウ「ていうかオリジナル曲作っちゃう?」

ダイキ「“杏仁豆腐のテーマ”……」


ファミレスの紙ナプキンは、落書きと曲候補でぐちゃぐちゃに。



結論(?)


結局その日は、

•有名なJ-POP

•盛り上がるアニソン

•そして謎の「杏仁豆腐のテーマ(仮)」


というよく分からんセトリで落ち着いた。


「……で、練習は?」

「……まだ楽器持って帰ってもねぇ」


モテたい欲望だけが燃え上がり、俺たちの文化祭ステージへの妄想はますます膨らんでいった。

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