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種は芽吹かない

【タイトルについて】

もうお分かりかもしれませんが、種はアルティリアによって粉々にされたミミの力。聖女になることも魔女になることもなかったミミのことです。


【登場人物達】


ミミ・フィットン 20歳

今現在、作者の小説の中で、

最凶にして最狂のヒロインとなった女。

平民の中では容姿は良い方なので、

村や祖父の仕事関係者からはチヤホヤされていた。

なんでそうなる?というほど自己愛が強い。

転生ヒロインではないが、

本気で自分は世界のヒロインとなるべき

少女だと思ってる。

平等とは己が最も優遇された状態であり、

他者が己よりも大切にされている状況は不当である。

作中、女嫌いとあったけど、

実際は自分が気に入らない存在は全て嫌い。

世界で一番嫌いなものはアルティリア。

存在自体が嫌悪の対象。

本能的に自分を潰せる力を持ってると

感じとったのかも。

一目惚れの真逆、一目憎み。

ただし、未だにアストリヤだと思ってる。

外国語は話すのも聞き取るのも苦手。

アルティリアの容姿、立場、環境、その全てが

自分の欲していたものだった。

帝国の間者に拾われた後はどうなったか……。

通常の魔術を操るための魔力も含めて

一切の能力を失ってるので、ただの厄介女。


トリトス王子 20歳

人間性は悪くないが、

悪い意味でおぼっちゃまな男(王子だけど)

実は、王妃は実家を通した

他国の間者の妨害を受けつつも

まともな次期国王として育てようとしていたが、

本人の根がポヤポヤしていたため、

頭も悪いわけではく、そこそこ教養はあるが

抜けた王子に仕上がってしまった。

ミミと出会うまでは、

ネレイスを嫌ってはいなかったし、

それまでの人生に不都合も不満もなかった。

言われるがままに生きてれば、

責められることもないし、褒められる。

どっこいミミに出会うことで、

変な方向にはっちゃける。

しかし、最後、やっと己の勘違いに気が付き反省。

その後の人生は贖罪のために農業に従事し、

農作物の品質向上に寄与する。


ネレイス・トライデント 20歳

才女だが、自分が!というタイプではないので

トリトスの一歩後ろにいて、フォローしながら

国に尽くす人生に不満はなかった。

ただしトリトスに恋愛感情はない。

頼りにならない上司をサポートする

秘書のような気持ちでいた。

けど、テティスの方が王族としての

意識が高いのでは…と気が付いていた。

弟には家族としての情はあったが

自分を陥れようとしていた事を知り、

弟は自分を家族とは思っていなかったのだと理解する。

トリトスに裏切られた事より

ロディに裏切られた事の方がショックが強かった。


ヴェント 20歳

勉強はできるけど、応用は利かないタイプの秀才。

周囲の人間はそれを分かっていたので

しょうがねえなぁと思われており

本人もそれをうっすら感じていたため

純粋に(見える)ミミの賞賛が心地よかった。

ハンカチの一件で打ちのめされており

農場では真面目に働く。

農業を通じて、段々と知識の活かし方を学ぶ。


アレス 20歳

単細胞で視野が狭い。

自分では正義感が強いつもり。

偉い人(トリトス)に従ってれば間違いないと思ってた。

カドモスやハルモニアに色々言われてたけど

トリトスやヴェントに再会して

二人が知るミミの所業を説明されるまで

ちゃんと分かってなかった。

こいつの脳みそは考えたら(働いたら)

負けとか思っているのかもしれない。

脳筋というより、脳みそニート。

ただし農場ではせっせと肉体労働に励み、

役に立っていた。

シンプルな生き方なら他人に迷惑をかけない模様。


ロディ・トライデント 19歳

ミミの取り巻きの中では一番ダメ男。

精神が幼く他責思考が強い。

ネレイスのことは

トリトスと結婚するだけで、

(将来的に)国で2番目に偉くなれるなんて狡い!

とか思っており嫌っていた。

ネレイスを嵌めようとしていた事により

親含むトライデント一門から見限られている。

農場で働くことに一番抵抗していた。

「皆のせいだ!」と相変わらず他責。

しかしトリトス達は意外にもロディを見捨てなかった。

そのおかげで10年を乗り切る。

ところが10年たっても自立心は育っておらず

引き続き農業に従事しようとしていた他3名に

皆で農場を出ようと駄々を捏ねて

迷惑をかけるアラサーになる。

1人では生きていくのは怖いので

仕方なく農夫をつづける。

精神的に大人になるのは40歳くらい。


テティス王女 12歳

本人に自覚はないけど、

王として資質はあり、王族としての意識は高い。

ないのは自信。

王妃は「トリトスの治世を支えるのです」など

言いつつ、スペアとしての教育を施していたので

実務能力もある。

しかし幼い頃から長男優遇の風潮だったので

自分が上に立つなど考えた事がない。

母上が自分のために犯罪を犯したことはとてもショック。

覚悟の違いを思い知らされる。

支えてくれる臣下は多いが、兄達を反面教師に

甘える事なくメールブールのために生きる。

アルティリアとは文通をするようになる。

2人ともあえて、外交や国際情勢についての話題を

避けていたのだが、

そうなると年相応の他愛もない趣味の話になり

気がつくと、それは2人のお姫様にとって

ただの楽しいお手紙交換になった。


アンリ 14歳

ヴェントの弟。

要領の良い性格で思い込みで突っ走らず

抜かりない少年。

ミミと兄達に関しては、

最初から、あり得ないと呆れていた。

実はテティス王女に初恋発動中。

想いが通じなくとも気付いてもらえなくても

力になりたいとか考えてて、結構一途な少年。

実家は親戚が継ぐ事になったので

王女との婚姻ができなかったとしても、

独身を貫いて、一生、陰日向に支えていく所存。


ハルモニア

アレスの妹。

足が不自由でも兄や幼馴染達に支えられて

幸せに生きてきたのに、兄貴はキチな女の味方するように…。

虐められても家族に言えないタイプなので

だいぶミミにやられた。

助けてくれたネレイスに憧れて奮起する。

幼馴染のカドモス達の協力もあり

伯爵家を盛り立て、芯の強い女性になっていく。


カドモス

アレスとハルモニアの幼馴染。

伯爵家の派閥の家の出身。

アレスと違い、本当の意味で

家族や仲間を大切にできる男。

ただ、まだ若いためかアレスの本質を見抜けなかった。

生涯、ハルモニアを支え続ける。


スカイ

ロディの乳兄弟。

ロディが当主になった際は、

全力で支えようと思っていたら

奴はクズに仕上がっていた。

ロディは我儘で幼い傾向があると

認識はされていたので

スカイをはじめとした使用人達は、

意識を変えるべく、

色々やってたけど効果がなかった。

作中にあった、

ロディが折った庭の木の枝を自分がやったと言って、ロディの代わりに執事に叱られた事も、その一環。

ちなみにネレイスは幼い頃、

庭の木に登ろうとして、落ちて怪我をした。

その際、そばにいたメイドが叱られ、

自分のせいで仲良しのメイドが叱られたことが

ショックだったネレイスは

その後は無茶な行動を控えるようになった。

しかし、似たような状況でロディは

ラッキー♪とか思うだけだった。

スカイ本人は優秀な侍従なので、

辞職した数年後にネレイスから復帰の打診があり、

迷ったものの、トライデントに戻る事を決意する。


ミミの母

若い頃、村一番の美人として、もてはやされ

「こんな村で終われない」と言って

街に出て働き始め、ミミの父親と出会い妊娠。

でも、結婚なんてしてくれず

失意のまま村に戻り、出産育児。

母親でいるより、女でいること優先したいタイプだが、

これまでの人生を反省して子育てをしていた。

ところが娘はモンスター。

自分に都合の良い事しか聞き入れない。

可哀想な母親。


ミミの父

ドラ息子。

顔だけ良い阿呆。

作中、ミミの祖父は事故で亡くなったと言ってるが、

実際は痴情のもつれで死んだ。


ミミの祖父

あこぎな商売で身を立てた翁。

横暴で自己中心的。モラハラ上等。

未婚。息子(ミミの父親)は愛人に産ませた。

孫が王子の愛人になったことで

やりたい放題に拍車がかかる。

実はアイギス家に入り込んだ

帝国の間者から接触されており、

違法取引を始めていた。

取り潰しになる前に

財産持って国外逃亡を図るが、

帝国の影にとっ捕まって

口封じのためにプチってされる。


ドーリス王妃

古い価値観の家で育ってきたため

子供達にどう接して良いか分からなかったが

彼女なりに夫も子供達も愛していた。

ぜーんぶ被って

ルヴァランに八つ裂きにされるつもりでいた。

無言実行する女。自分のことには無頓着。

ルヴァランのために働くことは

子供達と国を守ることに繋がるので

めちゃくちゃ仕事する。

特に帝国には煮湯を飲まされ続けたので絶対許さん。

ちなみに、トリトスが王妃の計画を実行してたら

毒杯だった。


メールブール国王

国の近代化を目指している。

シゴデキで頼りになる王妃に感謝してる反面

王妃の生家アイギスとのビジョンの違いは

悩みの種だった。

こっそり妻は策略を進めており、

気付いた時には後戻りできない状態だった。

妻が一人で責任を取って死ぬつもりだったと知り

夫として、かなり後悔してる。


ヴァルド・グレイヴ 侯爵令息

アルティリアの父方の従兄。

準皇族。

アルティリアとフェルディナンドにとっては

兄のような存在。

ぶっ飛んでるジークフリードと違って

真っ当なツッコミをする兄ちゃん。

海洋騎士団所属。


エリザベス・バーナード

別作【真実の刑に処す】の主人公。

エルドラ王国の公爵令嬢。

出来る女性。


ヴィンセント・バーナード

エリザベスの夫。

ライルの兄。

いつか、エリザベスとの馴れ初めを書きたいと

作者は思ってる。


アザール・ヴィガ

別作【消えた真実の愛と嫁 】の登場人物。

商業国家イヴィヤの代表。

切れ者、色男。

昔は遊んでたけど、今は嫁にくびったけ。

フェルディナンドとは割と親しい。

アルティリアにリーフ以外にも

いっぱい貢物をしました。


ナルカ

アザールの腹心。

リーフを選んだのはこの人。

プレゼント選びがとても上手い。

商人としても一流。

俺もお嫁さん欲しいなぁ。

と、最近思ってる。


リーフ

白リスザルの子供。

愛玩用に訓練されており、とても賢い。

特に可愛さではスーパーエリート。

ルヴァラン女子を虜にするが

つかんでて落ち着くのはレンの腕。

皇宮でも人気者になる。

キュ。(でも、アルティリアが一番のともだちだよ)


茜の魔女

魔女の中では若い方。

本人は人間嫌いと言っているが

人間臭さが抜けてない。

子供には弱い。

ツンデレ魔女。


薄墨の魔女

最年長の魔女。

魔女達のリーダー。

謎が多い。


ミミの村の住人達

実の娘よりミミを贔屓していた村長は

入婿だったのでミミが村を追放された後、

婚家で立場をなくして針のむしろ。

義父(前村長)に締め上げられ、

実質、村長としての権限は嫁に取られ、

娘にも息子にも嫁にも嫌われてることに気が付いた。

後の祭り。

ミミの味方をしていた男達や少年達は

村の女性や女の子から嫌われて結婚が遠のく。

特に高嶺の花となった村長の娘は

村の男とは絶対に結婚しないと言い

村を出て商人の妻となり、平凡ながらも幸せになる。

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― 新着の感想 ―
こうしてみると、後の事の高低差がすんごい事になってるなー(●__●) と。 ミミの村は、多分小さな漁村だと思うので差がハッキリとしているのかも? 女性陣が幸せになってなにより。 あのごうつく爺がプ…
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