大国王女視点 帝国の小娘を捕まえて辱めると決めました
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私は帝国での留学で、レオンハルト様の心を得ることなく、失意の果てに帰国した。
もうやるせなかった。
おのれ! あの小娘め!
私の邪魔をしてくれたあのレオンハルト様の義妹の小娘だけは絶対に許せなかった。
この大チエナ王国の王女である私に恥をかかせてくれたのだ。たかが、側室の連れ子の分際で!
何としても悲惨な目に遭わせたい。ついでにレオンハルト様の目の前から消えてくれれば言う事はない。
なにしろ、レオンハルト様はまだ婚約者がいないのだ。
まだ、私にもチャンスは有る。そのためには今のうちに小娘をレオンハルト様の前からいなくならせる必要があった。
私は外務をつつき、属国の老王と変態王、我が国の子爵家や男爵家で問題ありそうな中年男をピックアップして、大量の釣書を帝国の小娘あてに送り出したのだ。
下手な鉄砲も数撃てば当たるというではないか!
しかし、それだけではなかなかうまくいかなかった。
それにレオンハルト様との仲もなかなかうまくいかなかった。
私は折に触れて帝国に行ってレオンハルト様に会おうとしたが、レオンハルト様もお忙しいみたいで、なかなかうまくスケジュールさえ合わせられなかった。
そんな時だ。
天は私に味方してくれたのだ。やはりいろいろ努力はするものなのだ。
なんといきなり、レオンハルト様がチエナに一年間留学されることが決まったのたのだ。
神は私を捨て給わなかった。
私は歓喜した。
この1年間こそ、必ずレオンハルト様をものにするのだ。
外務も母もこれは脈ありだと、とても喜んでくれた。
しかし、留学してきたのはレオンハルト様だけではなかった。
レオンハルト様からは「貴国の進んだ技術や文化を是非とも教えてほしい」と20人もの若手官僚がチエナ王国内で働くことになったのだ。
更にはなんと100名超の留学生が一緒にやってきたのだ。
来たのは帝国時代の同級生から若手の官僚まで様々だった。身分も様々だ。
その中には私と張り合った外務卿の娘のアガットまでやって来た。
本当にこんな奴には来てほしくはなかったのだが……
母は、この大量の留学生の集団を帝国が送り込んできたのは、我が国から妃を迎えるに当たって、帝国がチエナと交友を深めるために用意してきたのだと喜んでくれた。
そして、宮廷で大々的な歓迎パーティーを開いた。
100名の留学生は王都の学園だけでは対処できないので、地方の10の学園に別れて、学ぶことになった。
各地で歓迎の式典が行われて、私も駆り出されててんてこ舞いだった。
何しろそのすべてにレオンハルト様が出席されたのだ。
私はレオンハルト様が出られる式典には全て出る事にした。
そして、なんと、レオンハルト様は、今回は今までと違って精力的に社交に乗り出された。今までの塩対応が嘘のようにだ。レオンハルト様は驚いたことに私も含めて多くの女性貴族と踊って頂けた。
生まれて初めてレオンハルト様と踊れて、私は天にも登る気分だった。レオンハルト様は踊りもとてもうまかった。近くで見るレオンハルト様のお顔が尊くて私は見入っていたのだ。偶にレオンハルト様がこちらを見られて微笑みかけられるとそれだけで天にも舞いあがれる気分だった。
私は踊れるだけで有頂天になって、レオンハルト様を手中に収めた気になっていた。
そう、そんな時だ。帝国に潜ませている影からあの小娘が帝国の属国のサンタル王国の王太子と婚約したという情報を得た。
まあ、相手が同い年な王太子というのが許せなかったが、小娘が帝国からいなくなることで私は大喜びした。
そして、思わず、その事をレオンハルト様に言ってしまったのだ。
ガチャンッ
なんと、私から聞いた瞬間、レオンハルト様は手に持っていたグラスを落とされたのだ。
その顔は真っ青だった。私はまさかレオンハルト様が知らないとは思ってもいなかったのだ。
「それは本当の事なのか?」
「はい、私の懇意にしている商人から、今朝聞いたのですから確かですわ」
青い顔で聞かれたレオンハルト様に私ははっきりとお教えしたのだ。
今から思うに、私はそんなことを話すべきではなかったのだ。
そうすればもう少しレオンハルト様と一緒に居られたのに!
レオンハルト様は慌てて帰られると、まだ送別の式典等がたくさんあったにも関わらず、その足で帝国に帰還されたのだ。
私は怒り狂った。
またあの小娘に邪魔されたのだ。
最も小娘は帝国の属国の王太子と婚約してその国に留学した後だったが……
そもそも、小娘には老王の後妻か変態王と結婚させる予定だったのに、同い年の王太子というのが気に入らなかった。
その上、まだ、レオンハルト様はその小娘に気があるらしい。
私は影を使ってその属国の貴族共を扇動して小娘を虐めることにした。
そして、その王太子と懇意だったサンタルの公爵令嬢を使嗾して、その小娘に虐められて殺されそうになったと嘘の証言をさせて断罪し、処刑させようと動き出したのだ。
その後、レオンハルト様は帝国に戻られて、荒れたみたいだったが、小娘のことは諦められたのか、今度は東方諸国相手に精力的に動き出された。我が国は東方十カ国と交流があったのだが、私はレオンハルト様の味方だった。
何度か会いに行こうとして止められたが……
あれよあれよという間にレオンハルト様は東方十カ国を征服されていた。
私は今度こそ、レオンハルト様にお祝いを言いに東方10ヵ国に向かったのだ。
でも、私がわざわざ危険をおかして行ったにもかかわらず、レオンハルト様はいらっしゃらなかった。
「どちらに行かれたと言うの?」
私が聞いても、誰も言葉を濁すのだ。
レオンハルト様がいじめられていた小娘の元に行って、婚約破棄されて処刑される手前で小娘を助け出したのだと、国に帰って聞いた。
その上、逆に婚約破棄したサンタルの王太子を断罪して、なんと、小娘はレオンハルト様の婚約者になったというのだ。
今まで私達が散々アプローチしたにも関わらず、一顧だにされなかったレオンハルト様が小娘の拙い手管に落ちたのだ。
「絶対に許せない、小娘を捕まえて、生きたまま皮を剥いでくれよう!」
私はそう決心したのだ。
ここまで読んで頂いて有難うございます
続きは出来るだけ早く書いて行こうと思います。
書籍化作業とかいろいろあって下手したら週一回更新になるかも……








