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【3巻電子書籍発売】王子に婚約破棄されたので、義理の兄が激怒してこの国を滅ぼすと叫び出したんだけど……  作者: 古里@3巻電子書籍化『王子に婚約破棄されたので義理の兄が激怒して
チエナ王国の王女が邪魔してきました

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大国王女視点 帝国の小娘を捕まえて辱めると決めました

いつもお忙しい中誤字脱字報告、感想、いいね等して頂いて有難うございます。

ブックマーク、評価して頂いた方には感謝の言葉もございません

本当に有難うございます

私は帝国での留学で、レオンハルト様の心を得ることなく、失意の果てに帰国した。


もうやるせなかった。


おのれ! あの小娘め!


私の邪魔をしてくれたあのレオンハルト様の義妹の小娘だけは絶対に許せなかった。


この大チエナ王国の王女である私に恥をかかせてくれたのだ。たかが、側室の連れ子の分際で!


何としても悲惨な目に遭わせたい。ついでにレオンハルト様の目の前から消えてくれれば言う事はない。


なにしろ、レオンハルト様はまだ婚約者がいないのだ。


まだ、私にもチャンスは有る。そのためには今のうちに小娘をレオンハルト様の前からいなくならせる必要があった。


私は外務をつつき、属国の老王と変態王、我が国の子爵家や男爵家で問題ありそうな中年男をピックアップして、大量の釣書を帝国の小娘あてに送り出したのだ。


下手な鉄砲も数撃てば当たるというではないか!


しかし、それだけではなかなかうまくいかなかった。


それにレオンハルト様との仲もなかなかうまくいかなかった。


私は折に触れて帝国に行ってレオンハルト様に会おうとしたが、レオンハルト様もお忙しいみたいで、なかなかうまくスケジュールさえ合わせられなかった。



そんな時だ。


天は私に味方してくれたのだ。やはりいろいろ努力はするものなのだ。


なんといきなり、レオンハルト様がチエナに一年間留学されることが決まったのたのだ。


神は私を捨て給わなかった。


私は歓喜した。


この1年間こそ、必ずレオンハルト様をものにするのだ。


外務も母もこれは脈ありだと、とても喜んでくれた。


しかし、留学してきたのはレオンハルト様だけではなかった。

レオンハルト様からは「貴国の進んだ技術や文化を是非とも教えてほしい」と20人もの若手官僚がチエナ王国内で働くことになったのだ。


更にはなんと100名超の留学生が一緒にやってきたのだ。

来たのは帝国時代の同級生から若手の官僚まで様々だった。身分も様々だ。

その中には私と張り合った外務卿の娘のアガットまでやって来た。

本当にこんな奴には来てほしくはなかったのだが……


母は、この大量の留学生の集団を帝国が送り込んできたのは、我が国から妃を迎えるに当たって、帝国がチエナと交友を深めるために用意してきたのだと喜んでくれた。


そして、宮廷で大々的な歓迎パーティーを開いた。


100名の留学生は王都の学園だけでは対処できないので、地方の10の学園に別れて、学ぶことになった。


各地で歓迎の式典が行われて、私も駆り出されててんてこ舞いだった。


何しろそのすべてにレオンハルト様が出席されたのだ。


私はレオンハルト様が出られる式典には全て出る事にした。


そして、なんと、レオンハルト様は、今回は今までと違って精力的に社交に乗り出された。今までの塩対応が嘘のようにだ。レオンハルト様は驚いたことに私も含めて多くの女性貴族と踊って頂けた。


生まれて初めてレオンハルト様と踊れて、私は天にも登る気分だった。レオンハルト様は踊りもとてもうまかった。近くで見るレオンハルト様のお顔が尊くて私は見入っていたのだ。偶にレオンハルト様がこちらを見られて微笑みかけられるとそれだけで天にも舞いあがれる気分だった。


私は踊れるだけで有頂天になって、レオンハルト様を手中に収めた気になっていた。


そう、そんな時だ。帝国に潜ませている影からあの小娘が帝国の属国のサンタル王国の王太子と婚約したという情報を得た。

まあ、相手が同い年な王太子というのが許せなかったが、小娘が帝国からいなくなることで私は大喜びした。


そして、思わず、その事をレオンハルト様に言ってしまったのだ。


ガチャンッ


なんと、私から聞いた瞬間、レオンハルト様は手に持っていたグラスを落とされたのだ。


その顔は真っ青だった。私はまさかレオンハルト様が知らないとは思ってもいなかったのだ。


「それは本当の事なのか?」

「はい、私の懇意にしている商人から、今朝聞いたのですから確かですわ」

青い顔で聞かれたレオンハルト様に私ははっきりとお教えしたのだ。


今から思うに、私はそんなことを話すべきではなかったのだ。


そうすればもう少しレオンハルト様と一緒に居られたのに!


レオンハルト様は慌てて帰られると、まだ送別の式典等がたくさんあったにも関わらず、その足で帝国に帰還されたのだ。


私は怒り狂った。


またあの小娘に邪魔されたのだ。


最も小娘は帝国の属国の王太子と婚約してその国に留学した後だったが……


そもそも、小娘には老王の後妻か変態王と結婚させる予定だったのに、同い年の王太子というのが気に入らなかった。

その上、まだ、レオンハルト様はその小娘に気があるらしい。


私は影を使ってその属国の貴族共を扇動して小娘を虐めることにした。

そして、その王太子と懇意だったサンタルの公爵令嬢を使嗾して、その小娘に虐められて殺されそうになったと嘘の証言をさせて断罪し、処刑させようと動き出したのだ。


その後、レオンハルト様は帝国に戻られて、荒れたみたいだったが、小娘のことは諦められたのか、今度は東方諸国相手に精力的に動き出された。我が国は東方十カ国と交流があったのだが、私はレオンハルト様の味方だった。


何度か会いに行こうとして止められたが……


あれよあれよという間にレオンハルト様は東方十カ国を征服されていた。


私は今度こそ、レオンハルト様にお祝いを言いに東方10ヵ国に向かったのだ。

でも、私がわざわざ危険をおかして行ったにもかかわらず、レオンハルト様はいらっしゃらなかった。


「どちらに行かれたと言うの?」

私が聞いても、誰も言葉を濁すのだ。


レオンハルト様がいじめられていた小娘の元に行って、婚約破棄されて処刑される手前で小娘を助け出したのだと、国に帰って聞いた。


その上、逆に婚約破棄したサンタルの王太子を断罪して、なんと、小娘はレオンハルト様の婚約者になったというのだ。


今まで私達が散々アプローチしたにも関わらず、一顧だにされなかったレオンハルト様が小娘の拙い手管に落ちたのだ。


「絶対に許せない、小娘を捕まえて、生きたまま皮を剥いでくれよう!」

私はそう決心したのだ。



ここまで読んで頂いて有難うございます

続きは出来るだけ早く書いて行こうと思います。

書籍化作業とかいろいろあって下手したら週一回更新になるかも……


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私のお話、ここまで読んで頂いて本当にありがとうございます。

次の話

『悪役令嬢に転生させられた地味令嬢ですが、ヒロインの方が強くて虐められているんですけど……』https://ncode.syosetu.com/n7240kb/


この話の

次の作品はこちら

『婚約破棄されたので下剋上することにしました』https://ncode.syosetu.com/n0747ju/


この話が電子書籍化されました

表紙画像
1巻が『王子に婚約破棄されたので、義理の兄が激怒してこの国を滅ぼすと叫び出したんだけど 卒業パーティーは恐竜皇子と恐れられるお義兄様と一緒に』
上の表紙絵はおだやか先生が可愛いエリーゼを守る格好良いお義兄様を描いて頂きました。
このなろうで書いたのに【お義兄様との洞窟探検】2万字の描き下ろしが追加されています。
小さいヒロインのエリーゼはダンジョンに潜りたいとお義兄様に無理やり連れて行ってもらって、巻き起こす大騒動。
後で知ったお義父様(皇帝)が怒るもエリーゼの前に撃沈、更に行ったダンジョンにはなんとあの…………、とても面白いお話になっています。

■【3千字のSS商人の娘の独り言シーモア特典付き】
https://www.cmoa.jp/title/1101429725/


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表紙画像

表紙絵はおだやか先生が美しい、お義兄様とエリーゼのキスシーンを描いて頂きました。
2巻が『王子に婚約破棄されたので、義理の兄が激怒してこの国を滅ぼすと叫び出したんだけど…… 帝国に帰還しての宮廷夜会、お義兄様にキスされてしまいました』
こちらの新規書き下ろしはセッシーとの出会いです。皇帝一家でセシール湖にお出かけしたエリーゼはお義兄様たちと湖の地下宮殿に冒険に出かけます。
反逆の陰謀と共にそこにいたのは巨大な水竜で…… とても面白いのでぜひとも手にとって頂けたら嬉しいです。

■【3千字のSSドレス工房の主の独り言シーモア特典付き】
https://www.cmoa.jp/title/1101429725/vol/2/


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https://www.amazon.co.jp/dp/B0DGQ7J6VH/


■【楽天はこちら】https://books.rakuten.co.jp/rk/178537d615973d18a4cb8adc53c66c16/

3巻表紙画像

表紙絵はおだやか先生がエリーゼをお義兄様が抱きあげる美しいシーンを描いて頂きました。
3巻が『王子に婚約破棄されたので、義理の兄が激怒してこの国を滅ぼすと叫び出したんだけど…… そのお義兄様から「エリーゼ、どうか結婚してください」と求婚されました。』
こちらの新規書き下ろしは学園に出る幽霊竜退治です。学園時代のお義兄様の幽霊騒動にエリーゼが一緒に冒険します
とても面白いのでぜひとも手にとって頂けたら嬉しいです。

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ぜひとも手にとって見ていただければ嬉しいです。

この話のスピンオフはこちら


『【なろう500万字達成記念】知らない男から婚約破棄されたので、義理の兄が激怒してこの学園を止めさせると叫びだしたんだけど』
https://ncode.syosetu.com/n3697jc/



私の最新作はこちら

『男爵令嬢に転生したら実は悪役令嬢でした! 伯爵家の養女になったヒロインよりも悲惨な目にあっているのに断罪なんてお断りです』https://ncode.syosetu.com/n7673jn/


アルファポリスのレジーナブックスにて

【書籍化】

しました!
2023年6月28日全国1200以上の書店にて発売しました。表紙画像は11ちゃんさんです。
表紙画像
表紙絵をクリックしたらレジーナブックスの説明ページに飛びます。


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手に取って読んで頂けたら嬉しいです。

なろうの掲載ページ『悪役令嬢に転生したけど、婚約破棄には興味ありません! ~学園生活を満喫するのに忙しいです~』https://ncode.syosetu.com/n3651hp/

第一部は書籍化の規約上3分の1残して後は他者視点で繋いでいます
「えっ、ゲームの世界の悪役令嬢に生まれ変わった?」
頭をぶつけた拍子に前世の記憶が戻ってきたフラン、
でも、ケームの中身をほとんど覚えていない!
公爵令嬢で第一王子の婚約者であるフランはゲームの中で聖女を虐めて、サマーパーティーで王子から婚約破棄されるらしい。
しかし、フランはそもそも前世は病弱で、学校にはほとんど通えていなかったので、女たらしの王子の事は諦めて青春を思いっきりエンジョイすることにしたのだった。
しかし、その途端に態度を180度変えて迫ってくる第一王子をうざいと思うフラン。
王子にまとわりつく聖女、
更にもともとアプローチしているが全く無視されている第二王子とシスコンの弟が絡んできて・・・・。
ハッピーエンド目指して書いていくので読んで頂けると幸いです。

私の

2番人気の作品はこちら

『モブですら無いと落胆したら悪役令嬢だった~前世コミュ障引きこもりだった私は今世は素敵な恋がしたい~』https://ncode.syosetu.com/n8311hq/

私の

3番人気の作品はこちら

『皇太子に婚約破棄されましたーでもただでは済ませません!』https://ncode.syosetu.com/n8911gf/

この話の

次の作品はこちら

『王太子に婚約破棄されて両親を殺した野蛮王に売られそうになった時、白馬の騎士様が助けてくれました』https://ncode.syosetu.com/n6878ix/


前の前の作品『傭兵バスターズ』元剣聖と悪役令嬢率いる傭兵団の冒険活劇https://ncode.syosetu.com/n3697jc/


この話の

前の作品はこちら

『天使な息子にこの命捧げます』https://ncode.syosetu.com/n9455ip/

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