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【3巻電子書籍発売】王子に婚約破棄されたので、義理の兄が激怒してこの国を滅ぼすと叫び出したんだけど……  作者: 古里@3巻電子書籍化『王子に婚約破棄されたので義理の兄が激怒して
お義兄様と婚約しました

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観劇に行って二人して寝てしまいました

お義兄様から観劇に誘われた私は戸惑ったのだ。


何しろ、前世も含めて観劇はあまりしたことはなかったのだ。


前世では友だちに誘われてシェークスピアのロミオとジュリエット見に行ったんだけど、私にはよく判らなくって……


特に窓際でお互いを呼び合うあれ!

あんなに大きな声で叫んでいて、何故他の人達に気づかれなかったんだろう?

とか、どうでも良いことが気になって中に入り込めなかったのだ。セリフも理屈っぽいし……

結局途中で寝てしまって、信じられないと後で友達に怒られてしまったのだ……


それ以来劇は見に行っていない。

まあ、今世でも、貴族として一応一度くらい観劇しておいた方が良いかなと思って、今回は行くことにしたのだ。


お義兄様なら途中で寝ても怒られないはずだし……

基本的にお義兄様は私が危険なことさえしなければ文句は言わないのだ。


そんな私を何故か、今日も盛大にアリスは着飾らしてくれるんだけど……お義兄様相手だから何でも良いって、言っているのに!


「なに言っているんですか、お嬢様! レオンハルト様相手のデートなんですから、ちゃんと着飾らないと」

訳のわからないことを言ってくれるんだけど……

お義兄様は私を女だとは思っていないと言うと、


「だからこそ、今日のお嬢様を見て考えを変えられるかもしれないじゃないですか」

と更に訳のわからないことを言ってくれるんだけど……


「お義兄様は私にとってお義兄様なんだけど」

私がそう言うと何故か、アリスは盛大なため息をついてくれた。


そして、迎えに来たお義兄様は、私を見て、また、固まってくれたのだ!


「やっぱり変よね」

慌てて着替えようと思ったら、心持ち赤くなったお義兄様に手を引かれて、

「いや、そのままで良いから」

と言われて、外に連れ出されてしまった。



でも、連れて行かれたのは、皇族の馬車だ。


私は一瞬、ぎょっとしたんだけど、

「えっ、お義兄様、今日はお忍びではないの?」

「たまには正式なお出かけでも良いだろう?」

そう言うと、お義兄様はにこりと笑ってくれた。


そして、私をエスコートしてくれて、皇族のマークの付いた馬車に案内してくれたのだ。

今日の馬車は私の衣装についていた鷹のマーク、つまりお義兄様の専用の馬車だ。


中のクッションは当然ながらふかふかだった。


昔はお母様について慰問とかによく行ったから乗った事はあるけれど、最近はこの前シスに迎えに来てもらって乗って以来だ。


それも、何故か、お義兄様の横に座らされたんだけど、前が空いているから、前に座ろうとしたら、

「いいから俺の隣に座れ」

って言われて座らされたのだ。


劇場は王宮から馬車で20分のところにあった。


さすがに皇族の馬車の中ではキョロキョロすることも出来ずに私は静かに座っていたのだ。

珍しく……そうしたら、

「どうしたんだ? 珍しく大人しいな。熱でもあるのか?」

心配してお義兄様が聞いてくれたが、


「皇族の馬車でキョロキョロするわけには行かないでしょう!」

私が言うと、

「昔はやっていたじゃないか!」

そういえば子供の頃、お義兄様の馬車に乗りたいと駄々をこねて、乗せてもらって孤児院に慰問に行ったことがあった。あの時は子供だったのではしゃぎ回っていたのだ。


「お義兄様、私もいつまでも子供ではありません」

私はムッとして言うと、

「まあ、そうだな」

お義兄様は私を見ると笑ってくれた。

「なんだかな」

私は笑うお義兄様を睨みつけた。



でも、皇族の馬車で行くということは、皇族待遇のお出迎えがあるのではないのだろうか?


私が心配したように、劇場では、支配人始め役者一同のお出迎えがあった。


「レオンハルト殿下、この度は、ようこそ、我が劇場にお越し頂きました」

支配人が、頭を下げてきた。


「キャー、あのりりしい方はレオンハルト殿下よ」

「凄い」

「でも女連れよ」

「誰なの、あの地味な女は?」

皆キャーキャー言ってくれるんだけど。私のこともなんか地味とか言ってくれているし、それはお義兄様に比べたら地味だけど……なんかムカつく。



「お連れの方はどちらさまで」

支配人が聞いて来た。

「彼女は、今は亡き剣聖バージルの娘のエリーゼ嬢だ」

お義兄様が、私の事をエリーゼ嬢だと紹介してくれたんだけど、こんな風に紹介されるのは始めてだった。

「剣聖のお嬢様でございますか?」

そう言われても支配人はよく判っていなかったみたいだ。

お父様が亡くなったのはもう15年も前の話だし、皆忘れているのだ。


「エリーゼの母は前皇后陛下だ」

「ああ、あのサンタルで婚約破棄された」

納得したように支配人が言って、その婚約破棄の言葉にお義兄様の機嫌が極端に悪くなったのを見て、

「も、申し訳ありません。皇后様の連れ子様でした」

這々の体で支配人が言ってくれるんだけど、

まあ、確かに連れ子は合っているんだけど、お義兄様はそれを聞いても機嫌は直らなかった。


「父はエリーゼのことは自分の娘と同等に扱えと言っているのだが」

「も、申し訳ありません」

お義兄様の言葉にもう支配人は真っ青になっていた。


「あのお義兄様。私のことなどどうでもよろしいではありませんか」

「そういうわけにはいかない。父は剣聖にも、皇后陛下にも約束したのだ。必ずエリーゼの幸せを見守ると」

お義兄様はみんなに聞こえるように言うんだけど。

今日観劇に来ていた皆に言い聞かせているらしい。

でも、そんな事言っていても私は実際に連れ子だし。


私は適当なところで切り上げてお義兄様と二階の皇族の席についた。


やっぱり座席は特別席だった。


席に座る前に、皆立ち上がって拍手で迎えてくれたんだけど、私は後ろから見ていようと思ったら

前に強引に出されて、皆に手を振らされることになったんだけど、私なんかが振って良いんだろうか?

お義兄様もさっさと婚約者を決めたら良いのにと思わないでもなかった。


それが済んで劇が始まった。

でも、私もお義兄様も疲れていたみたいだ。

私はまぶたがゆっくりと落ちてくるのを感じていた。

それでも膝をつねったりして必死に起きていようとしたのだ。

でも、役者のセリフが心地よい子守唄に聞こえて……


何回か首を振って起きようとしたら、隣でお義兄様も目を瞑っているのを見て安心してしまったのだった。

安心した私はお義兄様の肩に顔を乗せて、寝てしまったのだった。




次に私とお義兄様が起きた時は盛大な終幕の拍手が巻き起こっている時だった。


ここまで読んで頂いてありがとうございます。

完結まであと少し。果たして二人は結ばれるのか?


続きが気になる方はブックマーク、広告の下の評価☆☆☆☆☆を★★★★★して頂けたら嬉しいです(*ᴗ͈ˬᴗ͈)⁾⁾

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私のお話、ここまで読んで頂いて本当にありがとうございます。

次の話

『悪役令嬢に転生させられた地味令嬢ですが、ヒロインの方が強くて虐められているんですけど……』https://ncode.syosetu.com/n7240kb/


この話の

次の作品はこちら

『婚約破棄されたので下剋上することにしました』https://ncode.syosetu.com/n0747ju/


この話が電子書籍化されました

表紙画像
1巻が『王子に婚約破棄されたので、義理の兄が激怒してこの国を滅ぼすと叫び出したんだけど 卒業パーティーは恐竜皇子と恐れられるお義兄様と一緒に』
上の表紙絵はおだやか先生が可愛いエリーゼを守る格好良いお義兄様を描いて頂きました。
このなろうで書いたのに【お義兄様との洞窟探検】2万字の描き下ろしが追加されています。
小さいヒロインのエリーゼはダンジョンに潜りたいとお義兄様に無理やり連れて行ってもらって、巻き起こす大騒動。
後で知ったお義父様(皇帝)が怒るもエリーゼの前に撃沈、更に行ったダンジョンにはなんとあの…………、とても面白いお話になっています。

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表紙画像

表紙絵はおだやか先生が美しい、お義兄様とエリーゼのキスシーンを描いて頂きました。
2巻が『王子に婚約破棄されたので、義理の兄が激怒してこの国を滅ぼすと叫び出したんだけど…… 帝国に帰還しての宮廷夜会、お義兄様にキスされてしまいました』
こちらの新規書き下ろしはセッシーとの出会いです。皇帝一家でセシール湖にお出かけしたエリーゼはお義兄様たちと湖の地下宮殿に冒険に出かけます。
反逆の陰謀と共にそこにいたのは巨大な水竜で…… とても面白いのでぜひとも手にとって頂けたら嬉しいです。

■【3千字のSSドレス工房の主の独り言シーモア特典付き】
https://www.cmoa.jp/title/1101429725/vol/2/


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3巻表紙画像

表紙絵はおだやか先生がエリーゼをお義兄様が抱きあげる美しいシーンを描いて頂きました。
3巻が『王子に婚約破棄されたので、義理の兄が激怒してこの国を滅ぼすと叫び出したんだけど…… そのお義兄様から「エリーゼ、どうか結婚してください」と求婚されました。』
こちらの新規書き下ろしは学園に出る幽霊竜退治です。学園時代のお義兄様の幽霊騒動にエリーゼが一緒に冒険します
とても面白いのでぜひとも手にとって頂けたら嬉しいです。

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ぜひとも手にとって見ていただければ嬉しいです。

この話のスピンオフはこちら


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https://ncode.syosetu.com/n3697jc/



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『男爵令嬢に転生したら実は悪役令嬢でした! 伯爵家の養女になったヒロインよりも悲惨な目にあっているのに断罪なんてお断りです』https://ncode.syosetu.com/n7673jn/


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2023年6月28日全国1200以上の書店にて発売しました。表紙画像は11ちゃんさんです。
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手に取って読んで頂けたら嬉しいです。

なろうの掲載ページ『悪役令嬢に転生したけど、婚約破棄には興味ありません! ~学園生活を満喫するのに忙しいです~』https://ncode.syosetu.com/n3651hp/

第一部は書籍化の規約上3分の1残して後は他者視点で繋いでいます
「えっ、ゲームの世界の悪役令嬢に生まれ変わった?」
頭をぶつけた拍子に前世の記憶が戻ってきたフラン、
でも、ケームの中身をほとんど覚えていない!
公爵令嬢で第一王子の婚約者であるフランはゲームの中で聖女を虐めて、サマーパーティーで王子から婚約破棄されるらしい。
しかし、フランはそもそも前世は病弱で、学校にはほとんど通えていなかったので、女たらしの王子の事は諦めて青春を思いっきりエンジョイすることにしたのだった。
しかし、その途端に態度を180度変えて迫ってくる第一王子をうざいと思うフラン。
王子にまとわりつく聖女、
更にもともとアプローチしているが全く無視されている第二王子とシスコンの弟が絡んできて・・・・。
ハッピーエンド目指して書いていくので読んで頂けると幸いです。

私の

2番人気の作品はこちら

『モブですら無いと落胆したら悪役令嬢だった~前世コミュ障引きこもりだった私は今世は素敵な恋がしたい~』https://ncode.syosetu.com/n8311hq/

私の

3番人気の作品はこちら

『皇太子に婚約破棄されましたーでもただでは済ませません!』https://ncode.syosetu.com/n8911gf/

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次の作品はこちら

『王太子に婚約破棄されて両親を殺した野蛮王に売られそうになった時、白馬の騎士様が助けてくれました』https://ncode.syosetu.com/n6878ix/


前の前の作品『傭兵バスターズ』元剣聖と悪役令嬢率いる傭兵団の冒険活劇https://ncode.syosetu.com/n3697jc/


この話の

前の作品はこちら

『天使な息子にこの命捧げます』https://ncode.syosetu.com/n9455ip/

― 新着の感想 ―
[気になる点] 窓際でお互いに呼び合うのはハムレットじゃなくてロミオとジュリエットでは?(-ω- ?)
[一言] やっぱり寝ちゃうよね〜(^-^; 一般的なエリーゼの認識ってこんな感じなんだろうね。 お義兄様も頑張って変えようとしているんだけどね〜 頑張れ〜!
[一言] 劇場の支配人ごときに嘗められてるの皇帝の権威低すぎてヤバい気がするなあ
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