お義兄様視点 義妹の関心を引くにはどうすれば良いか考えました。
「どうした? レオン」
俺が第1軍の執務室にいくとトマスが俺に声を駆けてきた。
「エリと一緒の布団で寝てたらアリスに散々怒られた」
俺が言うと
「ええええ! エリーゼ様の処グワッ」
余計なことを話そうとしたゴーチェが思いっきりトマスに叩かれていた。
「俺がいたいけなエリにそんな事するわけ無いだろう。本当に一緒に寝てただけだ」
俺が言うと、
「そんなことだと思ったよ」
「でも、よく一緒の布団でエリーゼ様は寝ましたね」
ジェミリーまで言ってくれるんだけど……
「いや、気付いたら、俺の枕元でエリが突っ伏して寝ていたから流石にかわいそうになってだな」
「布団の中に連れ込んだのか?」
そう言う、トマスの頭を俺は叩いた。
「痛てーーー」
トマスが頭を押さえるが、
「なんて言い方をするんだ!」
俺が文句を言うと、
「じゃあどうしたんだよ」
「いやまあそれはそうなんだけど、言い方ってものがあるだろう」
俺が文句を言うと、
「翌朝、エリーゼ様に怒られたでしょう」
ジェミリーが呆れたように言ってくれたが、
「いや、あいつは俺にくっついて来てだな、本当に幸せそうにしていた」
俺は喜んで皆の前で言い放ったのだ。
少し自慢したい気持ちもあった。でもそれは後で粉々に砕かれるのだが……
「なんか、もうラブラブなんですかね?」
「そんなことはないんじゃないか?」
「判った。兄としか見られていない」
俺をほっておいて、3人で話し出すんだけど、なんか話の方向が変だ。
「何だよ、それは?」
俺が慌てて聞くと、
「だって普通、家族でもその年になってそんな事したら怒りますよ」
「恋人でもか」
「恋人なら問題ないと思いますけど、レオンハルト様等はまだ、恋人になっていないでしょう」
「それはそうだが」
ジェミリー言葉に口を濁すと、
「ということはですね。エリーゼ様はレオンハルト様のことを人の良いお兄さんとしか思っていないということですよね」
「そうそう、恋人なんて全く思っていないぞ」
「いい人止まりですよね」
一番最後のゴーチェの言葉に俺はムカついたので思いっきり頭を叩いていた。
「痛てええ! 酷い、レオンハルト様。いくら俺の頭が石頭でも、叩きすぎです」
ゴーチェが文句を言ってくるが、今は無視だ。
「じゃあ、このままいても、俺は兄止まりなのか?」
何か絶望に囚われた様な気がした。
「下手したらそうですよ」
「というか今は完全にそうだろう」
「男とみられていない」
最後のゴーチェの言葉に俺はまた思いっ切りゴーチェの頭を叩いていた。
「このままではまずいのでは」
「お義兄様は早く相手を見つけないと、ってまた言われそうだな」
「おい、どうすれば俺に興味を持ってもらえるんだ?」
トマスの言葉に俺は思わず聞いていた。
「うーん、というか、まず、お前がエリーゼちゃんを好きだと言えよ」
トマスの言葉に俺は頭を抱えたくなった。
「えっ、まだいっていないんですか?」
「それはなかなか厳しいのでは」
ゴーチェらの視線が厳しい。
「どうすればいいと思う?」
俺は思わず皆に聞いていた。
「デートに誘って、まず告白すべきだろう」
「じゃあ、また、喫茶ギャオースに」
「同じところ使いすぎだろう」
俺の案はトマスに一顧だにせず却下されてしまった。
「今度は演劇くらい見に連れていけば良いんじゃないか」
「そうですよ。俺も彼女にせがまれて演劇につれていきました」
「お前いつの間に彼女なんて作ったんだよ」
ゴーチェの言葉にトマスが慌てて聞いていた。
「こっちにいる間に決まってるでしょ。向こうに行ってからはしばらく遠距離恋愛でしたよ」
そうか、演劇か!
でも、エリって演劇なんかに興味あるんだろうか? 食い物以外はあまり興味がないんじゃないかと思わないでもなかったが、
「そんなこと言っていたらいつまでたってもいいお義兄様のままだぞ」
「そうですよ。それに女の子なら、絶対に興味ありますって。この演劇なんて良いんじゃないですか。今女の子にも人気ですよ。オレもこの前彼女を連れて行ったら感激して泣いていましたから」
ゴーチェが傍に何故かあったチラシを見せて言ってくれた。
何でも有名な劇作家が作った男女の恋愛ものらしい。
チケットは早速ゴーチェが手配してくれた。
俺はエリがこちらに来たら誘おうと思ったのだ。
でも、中々エリは来なかった。
そこで見に行ったら、エリがサンタル王国に行ったのは外務の連中が暗躍したとエリが話しているのを聞いたのだ。
やはり彼奴等か! 今度やったら絶対に左遷、いや、東方10カ国に送ってやろう。あそこでは今文官を募集していたはずだ。
俺は決意した。
「で、お義兄様、私に用ってなあに」
エリが首をかしげて聞いてきた。そんな姿も可愛い!
「いや、エリ、一度演劇でも見に行かないかと思ったんだが」
俺が言ってチケットを見せると
「ええええ! レオンハルト様。それ、今、帝都でとても人気の演目ですよ」
セシールが俺に大きく頷いて言ってくれた。セシールもそれで押せって言っている。
奴らだけの言う事では自信がなかったが、セシールもおすすめなら良いだろう。
「えっ、それそんなに人気があるの?」
エリが少し興味を持ってきたみたいだった。
「そうよ。エリーも絶対に一度見ておいた方が良いわ」
「そうね。観劇位しておいた方が良いよね」
「そうよ」
エリはセシールに勧められて乗り気になってくれた。
俺はエリと一緒に観劇という名のデートをすることにしたのだ。
ここまで読んで頂いて有難うございます。
このお話も今週末くらいには完結です。
後少しお付き合いください。
さて、二人の仲はどうなるのか?
続きは今夜です。








