10月7日
偽造通貨は何千年も前から繰り返されてきた手口で、時代を超えて生きてきた。 しかし、完璧な偽造品は存在しない。物語もそうだと思う。ラブストーリーを例と見よう。ある人が突然、僕に恋をした。何かと特質が他人を引き寄せるか、特別な思い出を作り出したとか。コンピューターのような僕を恋してとかの指令が出されたとか(それはSFになる)。何のできこともなくただ都合のいい使い捨てキャラを創作するのは、書き手にも読み手にも無責任な行為だと思う。
面白いのは、人々が偽札を受け入れば、偽札が本物のように流通する可能性があるということ。ツンデレとか無口とかの定型文のようなキャラが、広がっているから、なろうの読み手でも安易に受け入れるだろう。しかし、背景を変えて、例えばパプアニューギニアかレソト王国の人としたら、その少人数の部族文化がと日本の言語、習慣、伝統が異なっていることから、定型文のようなキャラをそのまま使えない。こまめに背景に合わせて書き直すことにしかできない。
そのような小説を書いてしまって、読んでもらう人がいなくても、悔しく思わない、僕の成果だから。