第7話 剣
主人公の苗字を変えたぜ
後
デ「早く帰って我のワインを飲みたい・・・」
みたいなのじゃなくて・・・
「!?我のワイン無い」
で心の声は
『ディスト・・・我のワインの行方を知っているか?』
みたいな「」 にした
「とりあえず自己紹介でもしましょうか、私は兄ディールの弟であり、
神に理不尽に地獄に落とされ悪魔の力を授かり復讐を誓う者、レヴィレージ=ウイゼントです
まぁ兄と別行動をとり、目立たないよう苗字を変えているので正確にはレヴィレージ=ジャッジメントですが・・・」
「一応俺も~、神に「なんか頭悪いから」と言われ地獄に落とされレージに助けられた日本生まれの人間、本当の名前は佐藤高島だ」
「我が名はディール、レヴィレージの弟
あの大馬鹿者に地獄へ落とされ大悪魔の力を手に入れ復讐を果たす者」
「え~と、俺は「なんか暗いから」という理由で地獄へ叩き落とされた犠牲者のうち1人、マーダスと同じ日本生まれで名前は内藤明確だ」
「一通り終わったな、それではこの世界の現状でも話すか?」
「そうですね・・・ある程度は知っておいた方がいいですね。」
この世界の現状?確かに聞かされた覚えはないな・・
「現状って何?美味しいの?」
「「「・・・・」」」
「いや流石に冗談だぜ?」
焦った・・・、もうそこまでいったら認知症だ・・
「とりあえず、この世界には大雑把に分けて三種の種族がいる、
人間属、魔物属、神属と分けられる、我々の敵は神属と人間属だ。
まず、神属はモンスター属を基本的に敵対し見下している。
そして人間属は神属を尊敬し魔物属に嫌悪感を抱いている。
当然こちら側は何もしてはいない、だからチラホラ我々の事を気に掛ける者たちもいるが・・・・
そういう者は大抵「無法者」という小さな組織の人間で神属や人間属に見つけ次第殺される」
・・・となると神を倒すのだから人間属どの衝突は避けられないと考えた方がいいよな
「なぁディル~どうにかして人間と仲良くできねーか?」
ディル・・・なんか一気に中二病感薄れたな(笑)
「とりあえず、まだ俺とマーダスの力は弱い。
それなりに力を付け、その無法者と将来的に手を組み情報収集、
これが今の現状出来る範囲だ、その後はその後で考えればいい」
雑だがこんなもんだろ
「まぁ今出来るといったらこんな者ですしね」
「とりあえず強くなればいいんだな」
もういいよ君は、そのままでいてくれ。
こっちも気楽になる
「力なき正義はただの綺麗事。力あってこそ正義を尊重できる・・・まさにその通りだな?」
とりあえず、雑だしその先すら考えてはいないのだが
現状、神を倒すと言っても場所すらまともに分かっていないのだ
(つーかそもそも力的に倒せないだろーな)
「とりあえず解散だ!!」
そう言うと、ディールとレヴィレージは姿を消し「それじゃ帰るか」と脳内に話しかけてきた
マーダスに別れをいい俺は帰宅しようとした
・・・・いつも通り平和に
「お前がウイゼント家の奴か?」
振り返るとそこには白ずくめの男・・・
「・・・そうだが何の用だ?」
異様な雰囲気をだす相手。
注意深く相手を見ながら戦闘態勢に入る、俺も授業が無い間サボってばかりではなく。
スキルや魔法の獲得していたのだ」
(なお、魔法はともかくスキルは特殊な訓練を受け45年に1度手に入るか入らないかぐらいなのだが。本人もそんな事を忘れてしまった大悪魔も知る由はなかった)
「クククッ、貴方の力は我ら聖職興にとって邪魔な存在・・・種が芽吹かぬ内に燃やしておきましょうか?」
聖職興?なんだそれ?
『ディール、聖職興って知ってるか?』
『ああ、聖職興いわば宗教のようなもので、神を尊敬し崇め身を捧げ魔物には制裁を加える無法者と真逆の組織。しかしお前の存在を知りまさか悪魔の都にいるとは思わなかったな』
成程ね、主に神を倒す時にぶつかるのはこの組織か
「子供だからといって手加減はしませんよ?」
謎の男は短剣を握る
『あれ・・・ただの短剣じゃないっぽいが・・』
『ああ、あれは聖職興だけもつことが許された聖剣、魔物に高い効果を発揮する残念ながら我は分からぬが聖剣が銅が銀か鉄か聖魔晶石かで強さが分かるらしい』
聖剣って伝説の武器じゃなっかたっけ・・・まぁいい。
にしても分が悪いな・・・向こうは武器持ってんのにこっちは素手だ。
いやまあ戦う事も予想してなかったし本戦なんて随分先だと思ってたから仕方がないのだが・・・
武器生成とかできねーかなーって思って剣の形を想像しながら手に魔力を貯める。
まぁ出来る訳g
チャキン!
丁度今、俺が想像した形の剣が俺の手に握られている
漆黒の黒色に時々返り血や紅蓮華(まだ剣は未使用)のように綺麗な紅蓮の色が描かれており少し先端が沿っていて、持ち手には黒曜石の様な色で中央部分には月の結晶が埋め込まれた薄暗い夜明けの様な魔晶石が怪しく光り黒い殺気をだす・・・
その美しく禍々しい、俺の背丈を優に超える片手剣がキラリと、まるで獲物を見つけたハンターの目の様な光を放つ
俺の背丈超えるくせに重みは一切なく持ち手が手になじむ、それは俺が作り出しその刀は俺を主と認めた証拠でもある
『『噓だろ貴様!?』』
見事に声がハモる・・・あれ?デジャヴュ?
しかし戸惑っている暇はない
「!?・・・まさかその年で《武器生成》を使えるとは・・・しかもダストレベル、
クククッ!!久しぶりに腕が鳴ります!!」
男がその言葉を言い終わるか終わらないか、
恐ろしく早いスピードでこっちに突進・・・だと思った
「え?遅そ」
例えで言うとスローモーション、物凄く遅い
『あー、多分貴様のスキル《危険察知》だと思う』
えぇー、噓だろ・・・
短剣なのと鎧などを付けてないのを見ると恐らくスピード型だろう
スピード型にスピード取ったらなにが残るんだよ・・・
哀れに思いつつ剣を振り下ろす
「ぐはぁ!?」
容赦のない剣が男を吹き飛ばす
男の体をみると痛々しい傷跡が見える
「なぁ!?貴様!!私は音速を超えるスピードのはずだぞ!?」
相当速さに自身があったのだろう、酷く困惑している
「ごめんな・・・カタツムリくらいのスピードだったわ・・・」
思わず口にでてしまった、
「な!?貴様調子にのるなよ!!」
もはや放置しただけで死にそうな男がまた突っ込んできた
もう1度剣を振り下ろす
今度のは楽にしてやろう、という思いがあったので
相手は塵も残らなかった
つーかこの剣も対外ヤバいと思う、相手の防御力がどれだけかは知らないが本気をだせばワンパンだ
『・・・俺たちは何も見なかった、この剣は落ちていたから拾った、いいな?』
『・・・ああ』
その光景を水晶を見ていた4人のうち3人が笑い1人は不満げな顔をしていた・・・
この後の展開は決まっていないのに敵は決まっているという