第六話 兄弟
あれから1か月。
魔法の練習をしたり、遊んだり、ディールにこの世界の知識を教えてもらったり
・・・若返った気分だな
マーダスとの帰り道、城下町を通る。
俺は連絡すればすぐ来てくれるので、マーダスの家に向かっている
(そこの諸君!この世界にスマホなんて機械ないと思うだろ?しかしこの世界には電話の代わりに
「通信用クリスタル」という小さい石がある、念じればすぐ繋がるし番号とかいらんから楽)
マ「なぁ、ディスト」
「どうした?」
マ「俺ん家こねーか?」
・・・ゑ?
マ「結構仲良くなったしな」
マーダスの家か・・・いってみてーなー
友達ん家いったことねーしなー
(というか友達すらいない)
「・・・ちょっとくらいならいいか」
マ「お?まじか!じゃいこーか!」
そんな軽いノリでマーダスの家へと行く・・・
・・・皆、前ビットに「見た目で差別すんな」的な事いったの覚えているだろうか?
今思うと全くその通りである、え?なんでそんな事急に言い出したかって?理由は簡単
「・・・でっけ~家でっけ~」
語彙力が散歩に行っておりますが気にしないでください。
親に許可を取るため外で待たされている
しかしホントでかい、例えでいうとネズミが支配している国の城。
デ「レヴィレージ家か・・久しいな我が兄弟に会うのは」
・・・は?
ディールのいきなりの爆弾発言で今度は思考が散歩へ行ったようだ・・・
俺「・・・お前兄弟いんの?」
デ「ん?言ってなかったか?我には2つ下の生き別れの弟がいるのだ」
聞いてねぇーよド天然悪魔!!
ホントにこの悪魔は・・・大事な事は言い忘れるし無駄にプライド高けーから確信なくても
「絶対大丈夫だ!」みたいな脳筋だし・・・
ホントに人は見た目で判断してはいけない・・・
なにせ貧乏そうな子が大金持ちだし
いかにも圧倒的に見た目や風格が残酷そうで無慈悲で知略と力とカリスマで敵を追い詰めるザ☆ラスボスって感じなのに・・・
デ「我と弟は共に異世界転生者でな前世でも兄弟で共に死んでしまって。
神の理不尽で地獄へ落ちていったのだ、だからまだ地獄の抜け道を通る力が無い弟を助け此処へ来たのだ」
吞気に大事な事を悪気もなく話す・・・こいつ天才なのか馬鹿なのかわからねぇな・・・
俺「全く・・・なにも俺が全部1人でこなさなくても良かったじゃねーか、
そのお前の弟も神を倒す者を育ててるんだろ?で、その子がマーダスだろ?」
デ「ああ、前から気づいていたがあの魔力や優秀さ・・・間違いない我の弟レヴィレージの末裔であり、その力を授かるものだ」
俺「へーだから優秀なn・・・って気づいてたのか?」
デ「ああなにかもんd」
どぉぉぉン!!
俺は明後日の方向にビームを打った(キラーの傷跡とかいうやつ)
俺「そういう大事な事は・・・早めに言えな?じゃないと次会ったとき・・・ね?=)」
デ「・・・分かった、だから止めてくれ、それまともにくらったら我も無傷ではすまん・・・」
はぁ、こいつのせいで魔力が5分の1くらい削れたぞ・・・
俺「ん?まて、マーダスが神を倒す者なんだろ?という事はマーダスも異世界転生者?」
デ「ああ、そういう事になるな」
俺「けどお前の弟って「地獄の抜け道」通れないんじゃなかったか?」
デ「ああ、そのはずなんだか・・・我が見ぬうちに強くなったのだろう」
・・・まぁ、そういう事にしておくか
マ「おーいディール!家入っていいってよ!」
「お、よっしゃ今いくぜ」
マーダスも異世界転生者・・・俺が住んでる国なのか?というかそもそも俺の知っている世界なのか?
まぁいい、マーダスに聞けば全て分かる
マ「遠慮なくくつろげよ」
マーダスが美味しそうなケーキを出す
ディールに聞いたところ、この世界は俺の住んでいる世界より発展が遅れていり。
ケーキなんて貴族でもそうそう買えない高級品なんだそう
(まぁ、俺んとこは毎日で出るけどな)
さて、そろそろ本題に入るか
「なぁマーダス、寿司ってクソうめーよな?」
マ「ああ、俺は特にサーモンがs・・・え?」
マーダスが困惑している、
そりゃそうである、この世界に和食文化などはない
にしてもサーモン好きなのか、うめぇよなサーモン
マ「な、なぜ寿司の存在を・・・」
「マーダスお前レヴィレージって奴の力授かってるだろ?」
マ「!!まさかレヴィレージが言ってた「”天然”な兄の苦労人」って・・」
「天然な兄の苦労人」・・・どういう会話で出来たは知らんがあっているな
デ「誰が天然だ、我は”天災”だぞ」
ディールが姿を現す、久しぶりに見たがやっぱ天然とは思えねーんだよな・・・
??「なにいってるんですか、兄さんはどちらかと言うと天然でしょう?」
声と共にディールの弟らしき人物が出てきた
というかディールの弟だと思う、だって顔とか服とかにてるし・・・
ゆういつ違う所はディールより冷酷そうな顔と色が青なことだけだ
デ「な!?久しぶりに会ってそれは無いだろレヴィレージ!!」
レ「すみませんw冗談ですw(半分、ね?)」
最後レヴィレージが何か言っていたが気のせいだろう(棒)
「にしてもマーダスも異世界転生者だっだのか」
マ「ああ、俺も丁度話しかけた奴がレヴィレージの兄貴の苦労人だっだし」
「え?知ってて話しかけたんじゃ・・・」
マ「え?違うぞ?なんか俺の勘が「こいつと関わったら面白そう」って言ってたから」
「・・・マーダス俺が自分の家ビームで壊した事知ってるか?」
マ「・・・え?お前自分の家ぶっ飛ばしたのか?」
「「「・・・・」」」
辺りが静かになる・・・マーダスって安保の子かもしれない
レ「・・ふつーに魔界新聞や噂に出てるしかなり有名な話なはずなんですけど・・・」
マ「砂の城ぶっ壊したのかと思った」
その一言にもはや全員が頭を抱える
少しレヴィレージの方を見る
レ「・・・神との戦いに知能が必要ない事を祈ります」
と呆れた顔でいった
・・こっちには天然悪魔、向こうには安保の子・・・
・・・神殺しにはかなりの時間が必要だろうな・・・