表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
1/52

0日目(日曜日)

 ここまでする気はなかった。

 住宅街の夜景を眺めながら、飛田聡志(とびたさとし)は思った。

 夕方、聡志は自宅を飛び出した。聡志に目指す場所はなく、聡志は山に続く道を登った。

 日が暮れて、山頂付近を歩いていた聡志は、近づく赤色灯に気づいた。

 聡志は道路脇に身を隠そうとした。しかし乗り越えたガードレールの先に、土手はなかった。

 聡志は崖を転落した。ただ途中で、木に引っかかった。

 聡志はライトで照らされた。

 聡志を呼ぶ声が聞こえた。

 しかし聡志は、木の枝を枕にして、何も答えなかった。

 鈍重な痛みはあった。大事(おおごと)になってしまったとも、聡志は思っていた。

 ただ、それよりも、聡志は満足していた。

 今年の3月。聡志の中学校でただ1人、県下一の進学校であるK高校に合格した時の、それに似ていた。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ