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謎の男の人

蚊に刺されました。それだけです。

「はあっ! はあっ! はあっ!」

手に汗が滾る。かいた汗が柄にもつく。

「はぁっ!……まだまだだ……」



□□□□□□□□□□□□□□□□



『はあ……ダメね、もう諦めなさい』


『そんな……まだ! まだ出来ます!

もっと鍛錬を積みます! もっと技を磨きます!

だから……もう少しだけ……!』


『はぁ……まぁ、私はいいのだけれど、上がいつ除籍処分を決めるか分からないから、もう覚悟しておくのよ』


『は……はい!』



□□□□□□□□□□□□□□□□



「はあ! はあ!」

まだ……こんなんじゃまた認めて貰えない。呆れられる

だけ


もっと……もっと頑張らないと……!

「あ、あの……」


「うわぁ!?」


「ひ……!」


「…………」

止めずに続けて振っていた剣が止まる。


「…………あ、ごめん。おどかして」


「あ……うん」

そこに居たのは、私が剣魔専に連れてきた男の

ヒューマーだった。


「起きたんだね、もう大丈夫?」


「うん。もうすっかり元気」

確かに元気そうだ。昨日は青ざめていた顔も良くなっている。


これならもう

「帰っても良さそうね」


「か……帰る……か……」


「うん、家に。あ、もしかして遠くの方にあったりする? それならこっちが送ってあげるけど」


「…………」


「どうしたの?」

黙り込む相手。だいたい察しがつく。

おそらくこの人は家が無いのだろう。


私のこの3年間の経験上、このように傷が完治した時に

黙り込むヒューマーは大半がホームレス


「もしかして、家無い?」


「家無い……って言うか……んー」

何か言いたげそう顔をしている。


「し、信じて貰えるのか…分からないんだけど……

えっと……その……」

もどかしい……!


「多分、俺……」

少し不安気な顔をしている。こっちも不安になってきた


「この……世界の人じゃない……んだ」


「え?」

何を言っているんだ。この世界の人じゃない…?

だ、だって


「な、何言ってるの?」


「……だよなぁ、やっぱ信じれないよなぁ」

べアレクイジーの件でまだ混乱してるのかな?


「俺も信じられないんだ。

日本語がZF語になってたり、

よく分からない怪物が襲ってきたり、太陽が青かったり」


「ちょ、ちょっと待って。やっぱり

まだ寝てた方がいい。混乱してるみたいだから」


「そうじゃないんだ!」

ピピ


□□□□□□□□□□□□□□□□



やっぱりか……そりゃあそうだよな。いきなり

「この世界の人じゃない」とか言ったって信じて貰えないよな。


どうしようかと思った時。

ピピ

何かの着信音が鳴った。


「カイア、上官がお呼びだ。

今すぐ秘書室まで来るようとのこと」

「は、はい! あの……用件は?」


「それは来室の後話すとのこと。とりあえず来い」


「分かりました」

どうやら通信機で話していたようだ。


「ごめん、ちょっと用事出来ちゃった」


「あ、うん。分かった」

そう言うと彼女は、少し俯きながら扉に向かっていった


「なんだろう」


上からのお呼びだろうか? それにしても彼女、

指輪に向かって話してたな。

あんな小さいもので通信し合ってるのか。

そう思っていると、ポケットの中が暖かくなった。


思わず右ポケットの中を探ると、中には

「あ……! アクセサリーだ!」

色々あって存在を忘れていた赤い宝石のアクセサリーだ。


アクセサリーを取り出すと、

あの時と同様に発光している。

確かこの光、ある方向に向けると光り出したよな。

光るアクセサリーの方向に顔を向けると

「あの人の使ってた……剣」


彼女が使っていた剣がベンチに置いてあった。

刃は銀で、鍔の部分は赤で、炎の揺らぎが表されているようだ。


そして見えなかったが、柄の部分はよくある濃い青色だ

やはり少し日本刀の雰囲気がある。


少し剣に近づく。すると光が更に強くなった気がした

更に近づく。光はどんどん強くなっていく。


そしてついに、目の前まで着く。

「まさか……持てってこと……なのか?」


これまでの経験上そういうことなのだろう。

いや、あの時は彼女が駆けつけてくれたから結果的に助かったのか?


考えすぎてもダメだな。

とりあいず俺は剣を持ってみることにした。

手を剣に近づける。何故か妙に緊張する。


剣どころか包丁すらあまり持ったこと無いからな……

柄の部分を掴む。そして持ち上げる。

すると突然

「ぐ……!! う……」


なんだろう。こう、力が漲るような。自分の力が忽然と上昇したような気がした。


ブ……ブブブ……ブブブブ

ノイズのような音がする。

その直後


「オマエ……ダレ?」


「え?」

スクリーンから声が聞こえた。


「え、えーっと……」


もしかしてこのスクリーンを通して通信しているのか?

ということはこれは人の声……?


しかし通信機にしては、一切の雑音が入っておらず、

その場で話してるかのように綺麗に聞こえる。


「す、すみません。俺、この剣の持ち主じゃなくて…」


「………………」

そう言うと黙り込む相手。


「ハナセ……」


「え?」


「ハナセェェェェェェェェ!!!!!」

そう言った途端、この剣の鍔の部分から猛烈に炎が噴き出した。


「うわぁぁぁぁぁぁ!?」


思わず俺は剣を空に放り投げた。

キィィィン! キン! キン!

剣が地面に落ちて金属音がする。もう炎は収まっていた


「驚いたかい?」

突然男の人の声が聞こえてくる。


「その心喋刃(しんちょうとう)は結構厄介な奴でね、

まぁあんまり気にしなくていいよ」


し、しんちょーとう?

「あ……は、はい……」


その男の人は、つり目で、かなり鋭い目付きをしている

見た目だけでは断定できないが、かなりキザな性格をしてそうだ。


そしてこの男の人も彼女と同様、耳が長い。

その男の人は俺の顔をじっくりと見る。

そして何かを究明したかのような顔をする。


ニヤって笑いながら

「君……耳少し小さいね」

と逆のことを言ってきた。


「え? あ、はい。そ、そうなんです」


「ふーん。世の中には不思議はヒューマーがいるもんだなぁ」


ヒューマー? 初めて聞く言葉だ。

「ここ、良いよね。誰もいなくて、1人になれるから

落ち着く」


普段は忙しい人なのか?

「君、何処から来たの?」

ぐ……信じて……貰えるはずないよな……


「え、えと……」


「ハハ、もしかして家無し? 今のご時世に珍しいね」


「あ、そうですかね……ハハ……」

とりあえず家がないということにしておこう。


「東にいけば家なんていくらでもあると思うけど、

ここは世界首都だからなぁ」


「剣魔専に入れば?」


「け、けんません?」


「ハハ、知らないのか、まぁそうだよね」

ずっと微笑している。少し不気味だ。


「剣術魔法専門学校、名前通り剣術と魔法を学ぶ

学校さ」


「剣術と魔法……」


「信じられないって顔してるね」

剣術は何となく分かるが……魔法……?


「厳しくはあるが、学生でもそれなりに稼げるよ」


「は……はい」


「ハハ、まぁそのうち分かるさ、君はきっと……

世界を…………いや、なんでもない。冗談冗談」


「あ、もう行かないと、はぁ〜忙しい忙しい」

そう言うと彼は扉まで向かっていく。


「それじゃ、またどこかでね」

そう言うと彼は扉を潜って行ってしまった。




話進まないな…… 読んでくださってありがとうございます!

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