第4話 僕は襲われる
第4話 僕は襲われる
森の深部に到着すると、さっきまでいたゴブリンやコボルトを一切見なくなった。
いつまでもゴブリン退治をしていても仕方がないので、警戒しながら先に進む。
はい。
来ました!来ましたよ!!
見たこと無いけど、分かるのです!
この子はきっと、〈ハイドロスライム〉です。
新型です!!
新しい仲間に飢えていたので、喜びも一入です。
強いと感じていたはずの〈ハイドロスライム〉をスラじろうがサクッとファイアで消し炭にした。
するとついに!久々の輝きです!!
「アレクさま~、みなさま~、宜しくお願いします~」
君の名前はハイたろう君ね~。
よし!今日はハイたろうの兄弟を探すぞ!
事件は、ハイじろう君を仲間にし、ハイさすけを探している途中に起こった…
いきなりスラえもんの身体の一部が消し飛ぶ!
あまりのダメージにスラえもんが動かなくなった。
周囲を見渡しても敵の居場所が分からない。
今度はスラえもんじろうの身体も抉れた……
スラのすけに〈セイクリッドヒール〉を任せ、とにかく敵を探す。
このままスラのすけまでやられると、パーティーは全滅する…。
スラのすけが今まで使用する機会の無かった〈セイクリッドヒール〉を唱える。
辺りに光が溢れ、光が収まった時にはスラえもんとスラじろうは全快していた。
光を浴びた僕の体力まで回復しており、アンさんがランクを公表すると、各国に狙われるわ!と言った意味を実感した。
『なっ!?!?』
木々の向こうから何やら人の声が聞こえた…。
冒険者だとすれば、殺すのは気が引ける……
お陰でいろいろ確認をしなければいけなくなった。
「すみませーん。誰かいますかー?」
木々の向こうの人に問い掛ける。
『えっ!?』
答えが返って来た。
「すみません。もしかしてスライムじゃなくて、人間ですか?」
どんな質問だ…。
「スライムもいますが、人間の仲間ですよ~」
向こうからエルフが2人やって来たのだった…
アレク Lv8
ランク Lv6
クラス 魔王使い Lv1
クラススキル スライム使い
戦闘力 30
ユニークスキル 並行宇宙
スキル 射撃
配下
スラえもんLv18 ヒール キュア
スラじろうLv18 ファイア ブレス
スラのすけLv8 セイクリッドヒール
ハイたろうLv1
ハイじろうLv1