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5、第3騎士隊



千尋)「馬車マジックカウルを3つ出すから、彼等をに乗せて日ノ本に連れて行って、衣食住を用意して後は周りの人達に教えてもらえば大丈夫だよね?もし今より強くなりたいと思うなら妖精や精霊達に稽古を付けて貰うか、ダンジョンがあるからそれを利用して強くなるといいよ。」



中に入って皆驚いている、馬車の中は錬金術による空間を広げる魔石を使った秘術を持ちいており、かなり広い設計になっている、馬車は難民を乗せ日ノ本へ向けて出発して行った。


難民の対処を夕方まで行っていた為、夜も近く仕方なく夜営する事にした、無限倉庫の実体化を使い、目立たない様に、旅の遊牧民が暮らすマジックテントゲルを出して貰う勿論中は広い、重い物は無限倉庫が実体化して出してくれる。


ライアネ)「千尋様まだ5k先ですが、何者か分りませんがこちらに向かって進行してきます、おそらく集落の調査隊か山の民の捜索部隊の可能性もあります、状況的にどちらに転がっても問題ありませんが、彼の者達に知らせる必要も無いですね、商人と言うことで押し通せば宜しいかと、馬の方も2頭にして、ハーネスも切り替えておきます。」


辺りは大分暗くなっており夜間移動するには危険が伴う、外は非常に寒く冬も間近か雪が何時降っても可笑しく無いが空には雲ひとつ無い、この世界の夜の闇は濃い、夜空の星々の瞬きは幻想的で美しかった。30分後馬に乗った騎士男5人女5人、計10人の騎士がテントを尋ねてきた、ハンドメイドのウインドチャイムが鳴る。


騎士男)「我々はモルブ領の第3騎士隊、この辺りでモルブの街から逃げ出した民を捜している見かけなかったか?」


ライアネ)「私はライアネと言います、我が主千尋保科様の従者でありメイドです、騎士隊の方々でございますね、民?いえ見かけて下りませんね。」


騎士男)「申し遅れた隊長騎士ルイス・グリストでこっちが副隊長騎士の、」


騎士女)「リーア・セレスです、外に置いてある馬車と馬はそちらの保科様の所有する物ですか?馬は?重馬種ぺルシュロン!?しかも白馬2頭づつとは凄いです、何処かの大商人か貴族なのでしょうか?」


ルイス)「こら、リーア詮索は止めなさい、申し訳ない部下が失礼した、最近この先の集落で起こったモンスターパレードの調査も兼ねている、こちらで一緒に夜営をさせて頂けると有難い、変わりと言っては何だが夜の見張りは任せて貰おう、冒険者や傭兵の護衛が居ないのでは何かと危険が伴いますから。」


ライアネ)「ではグリスト様、主に伺ってきます、少しお待ちいただけませんでしょうか?」


ルイス)「いや、こちらがお願いしている立場なので、もし駄目な場合は少し距離の離れた場所で夜営にしますからお気になさらず。」


テントに引っ込むライアネ、


ライアネ)「千尋様、今の所赤2人残りの方々は青と出て居ます、どういたしましょう?」


千尋)「気にしなくて良いんじゃ無いかな私も出るよ、商売相手としてはこの上ない上客、いえもしかしたら後ろ盾になるかも。」


千尋も外へ出て対応する事にした。


千尋)「始めましてグリスト様、総合錬金魔道商店バニーラの番頭を務めて下ります千尋保科と申します、夜営の申し出を有難く受けさせて頂きます、女2人では何かと物騒な物ですから、私達は最近建国したばかりの国、日ノ本から鉱山の街トラシュを経由してモルブへ行く予定でいます。」


ルイス)「堅苦しいのは苦手なんです、大した地位も無いので気軽にルイスと呼んでくれると有難い。」


リーア)「隊長ずるいですよ、私もリーアと呼んでください、お二人とも羨ましい位綺麗な方ですね、スタイル抜群ですし、隊長鼻の下伸びてますよ?」


実際に赤表示含めた男5人は鼻の下がデレ~ン伸びて馬顔をしている、女達は男達を冷たい目で見ている。


ルイス)「そ、そんなわけ無いだろう!コ、コホン、千尋殿はトラシュを目指しているのか、総合組合で登録は済ませているのか?かなり若く見えるのだが登録は15歳からになるぞ?」


千尋)(総合組合、登録が必要になるわけね)


千尋)「トラシュ総合組合で登録する予定です、若く見られるのは嬉しいのですがこれでも15歳になりますよ?、暫く行商をしようと思っていまして、いずれは何処かの街か都市でお店を持つと言う目標の為に頑張っています、本店は日ノ本にありますよ。」


ルイス)「そうか目標を持つことは大切だな頑張るんだぞ、では我々は夜営の準備にはいる、良しお前等始めるぞ。」


騎士達が千尋達のテントを囲んで守る様に夜営の準備を終えるのだが、千尋達には余りにも簡素な作りのテントに驚いた、地面に毛皮を敷き、木の杭を地面に打ち付け柱とし、その上に屋根代わりに覆う様な皮を被せるだけの三角テントだった、テントの傍には、暖を得る為に焚き火が用意されている、火を絶やさない為に2人1組の交代制、食事はとてつもなく質素、干し肉と漂ってくる香りからして薄い塩で茹でた枝豆らしき物。


千尋)(あんな所に焚き火を置いても、この寒さでは大した熱を得られず凍えてしまう、鎧の下は鎖帷子に薄いシャツ、良く見るとテントの人達、毛皮で何とか寒さを凌いでいるみたいだけど、あんな薄っぺらい毛皮じゃ凍死するかも震えてる。

う~ん私が使ってるマジックテント、1個300円で一番安いからいいけど、本人登録だけして貰えば他の人使えないし多分大丈夫だよね、凄腕の錬金術師と言う事で誤魔化して売るしか無いし、多分騒がれるだろうけど伝が出来たと思うば良いかな?)


千尋は課金で売られているマジックテントを購入し無限倉庫に移していく、作業を終えリーナの居るテントへ行く、其処には毛皮に包まりやはり寒いのか震えている。


千尋)「あのリーナさん?宜しかったらバニーラ商会の品物買いませんか?まだ総合組合には登録して居ませんから、正直赤字ですけど今なら破格の割引で私達が使っている同じマジックテント、ゲルを皆さんにお売りしますよ?」


リーナはモソモソと毛皮から這い出てくる、その姿は芋虫に見え蓑虫のようだったが、それを脱ぎ捨てた瞬間だけ常春の蝶の様に見えたのはきっと幻覚だろうと思いたい千尋。


リーナ)「千尋さん!是非バニーラ商会の商品を売ってください!?」


火の守りをしていた者や寝ていた女騎士達が集まってくる、騒ぎを聞きつけたルイスや男騎士達も何事かとやって来る。


ルイス)「何の騒ぎだ此れは?リーナ説明しろ。」


ライアネ)「それには及びません、我が商会の番頭で在る千尋様が、皆さんに赤字覚悟でマジックテント、ゲルを売ると決めた様です、本来なら赤金貨1枚以上の破格の品です、登録前に伝が出来ると思えば安い事と仰っていました。」

「ご購入いただいて気に入って頂けたなら私も嬉しく思います、では千尋様ユニークスキルの無限倉庫から、馬車をおねがいします。」


千尋は無限倉庫から馬を誘導し、かなり大きな馬車を引き出される、馬車には様々な商品が陳列されていた、武具や、装飾品、日用品、消耗品、食糧まで。

それを見たルイスは驚愕していた、まさか此処までの品を取り揃えているとは思わなかった、歳も15大方背伸びしても商品はせいぜい豆や下級回復薬、適当な武具くらいだろうと高を括っていた。


ルイス)「こ、これは素晴らしい品揃えだ!本当に君達は駆け出しの商人なのか?明らかに大商人でも通用する、しかも赤字覚悟とは余に旨みが無いだろう?伝と言われても大した功績も上げられない第3部隊なのだぞ?」


ライアネ)「こちらの商品の6割はダンジョンから手に入れた素材で商品として作り変えた物です、マジックポーチやマジックバックもダンジョンで手に入れました、武具や装飾の2割はドワフ達、そして残りの2割は千尋様と私が錬金魔道で作り出した物、これでも自称ですが凄腕です。

第3部隊功績が無いと言いましたが、私立ちの出会いが第3部隊の功績になるかもしれませんよ?バニーラ商会の品は超高品質ですから、きっと第3部隊の方々の御役に立てる筈です、商品を買う前に注意事項がありますお聞きになりますか?」


ルイス)「注意事項とは一体なんだ?聞かせてくれ、おかしな契約なら断るぞ。」


千尋)「大した事はありません、購入したマジックアイテムの所有登録していただきます、此れは防犯登録です。」

「その1相手にマジックアイテムを奪われても所有者を傷つける事はありません。

その2マジックアイテムは所有者の元へ必ず戻ってきます。

その3マジックアイテムとの契約は約5年、更新する場合は魔石に血を1滴染み込ませるだけになります、5年事に契約を更新するかしないかは所有者の判断に委ねます。

最後に所有者の許可がなければマジックアイテムを利用、使用する事が出来ないと言うものです。

なお食糧や日用品消耗品は登録対象外です、食べたり使用したりすると無くなりますから、説明は以上になります、よろしいですか?」


リーア)「凄い、凄腕の錬金魔導師、契約まで視野に入れてるなんて、日ノ本の国は錬金技術や魔道が発展しているんですね・・・・あれ?これって砂糖?・・・砂糖!?こ、これはニンジンだ~!?こ、こっちは胡椒!?しかもブラック、ホワイト、グリ~ン、ピンクまであるんですか知らなかった凄すぎます!?」


リーアは魚のように口をパクパクしている、中々表情豊かな人だ。


ルイス)「はぁ~リーア気持ちは分るが、まず必要な物を買え、大方騎士隊の支給されている物資の惨状を見て気を使って下さったのだろう、皆千尋殿に感謝する様に!」


騎士達)「千尋殿、有り難うございます!?」


ルイス)「千尋殿すまないがどういった物を売っているのか、そしてマジックアイテムの使い方をご教授願えるか?」


千尋やライアネは、まずマジックテントに備え付けられた物の使用法を教えていく、錬金術による魔石を使った空間拡張されている事、魔石に魔力を流すと照明の明るさを調節出来る事、最大収容人数が30人である事、超高価な羊毛ベットと超高価な羽毛布団30組、台厨房も広く蛇口を捻ると魔石から水とお湯が出る事、魔石魔道コンロとオーブン、大きい魔石冷蔵庫と冷凍庫、温蔵庫ボックス、時間停止機能が付いた60t入る食糧ボックス、調理器具が備え付けられてる事、そして魔石によるクリーン機能を、備えた掃除要らずの30人が余裕で入れる広い浴場温泉、シャワーとサウナ完備、シャンプー、リンス、ボディーソープは備え付けなので減らない事、地下には鍛冶場と訓練場がある、正に至れり尽くせりである、他の商品の説明もしていく。


第3騎士隊は説明を受けながら一喜一憂しながら、滅多にお目に掛かる事の出来ない無い、様々な高品質な装備や回復アイテム,衣類に食糧、それらを仕舞う為のマジックポーチやバッグを買って行く、騎士隊の給金は大銀貨5枚との事、任務ばかりで使う事も無く溜まる一方だったらしい。 


千尋)(これでマジックテント1個、課金300円何だけど、ライアネはどう思う金貨1枚は安いかな?高いかな?)


ライアネ)(当然安いです、安すぎます、元の世界でこれだけの設備を備えた物を建築すると費用は1億か1億5千万掛かると思いますし、特にこの時代の物でとして見るならば、小さい拠点や砦以上の価値が付くと思われます、赤金貨1枚か赤金貨1枚と大金貨5枚ですね。)


ルイス)「此れは一つで国宝級の品になるぞ?それに魔剣や魔鎧まがい魔装飾、どれも高品質な魔装品ばかりじゃないか!その上抗魔の装備に光迅の装備まで。

この2本の剣に至っては、抗魔系セイントブレイド、光迅系のブラストソード、他にも種類が在る様だが、特にこの2本は各教会が必ず一本保管している対アンデット用の武器だなんだ。

アンデットピリオドが発生した時は教会から借りないと使わせて貰えない、と言っても皆教会に借りを作るのが嫌だから使われた事滅多に無いけどね、あそこの教会治療院はボッタクリで有名だからな。」


千尋)(うわ~国宝級アイテムになったよ、装備も魔装扱いみたいだしどうしよ?もう少しランクの下げた物売るしか無いかな?)


千尋)「武具や装飾も様々な付与を施していますよ、我が国のドワーフ職人が頑張ってくれました、マジックバックは20tまで入ります、アイテムを指定すれば吸い込む様に入るので大丈夫ですよ、出す時も同じように指定すれば出て来ます、勿論手で入れる事も可能です、テントゲルは重いので丁度いいかと思います。」


リーナ)「魔装に銘はないんですか?ん?剣に名前が入ってる武器にザガ・カルナス?鎧はブラス・エドガー、装飾がギャレッド・バウズ?知らない名前ですね、これだけ凄い魔装作っておいて無名なんて聞いた事無いんですけど。」


千尋)「日ノ本は資源が豊富なので一般では出回らない物が普通に手に入るお陰で、作る事が出来き無かった物が作れる様なったのと、元々職人として魔装を作る程の技術があったのだと思いますよ、素材が無かったから燻っていたとも言えますが。」


ルイス)「そうか、技術大国で資源が豊富、日ノ元の国の王はきっと賢人なのかも知れんな、その国は一体何処に在るんだ?」


ライアネ)「それを知ってどうするのですか?まさか資源や技術を狙って戦争など起こすつもりですか?」


ルイス)「まさかこれだけの品揃えが豊富に在る国をどうやって責め滅ぼせと?どう見てもこちらが負けるに決まっている、周りは凶悪な魔物や化け物だらけ戦争なんぞ出来んよ。

何処の国も自分の国を化け物共から守るの事に集中している、殆どの国が協力し合うことで成り立っている、特に国同士の貿易は盛んだ、冒険者や傭兵は毎日引く手数多だからな。

それに興味を引いてね見ての通り碌に物が支給されて無い下手をすると凍え死ぬ。」

「私とリーナ以外は一般人と奴隷だ、厳しい試験に合格し騎士になっている、奴隷は奴隷騎士だがな、貴族と違って努力し這い上がってきた猛者ばかりだ。」

「そのせいもあってな私の第3、猛将カルロス率いる第4部隊は、第1や第2の貴族で構成された部隊に煙たがられている、嫌がらせが当たり前に横行、中には地位を利用し奴隷騎士に襲いかかる者までいるのが現状なんだ、実戦経験豊富なこちらが殆ど返り打ちにするんだが。」

「腐った奴等ばかりだがマシな奴も勿論いる、其処でお願いがある魔装やマジックアイテムを同じように第4部隊にも売ってくれないだろうか?」


千尋)(聞いた限りこの世界で戦争は無い、魔物のお陰で殆どの国同士が同盟を組んでいる、貿易も盛んに行われているが何処の国も食糧事情や日用品が乏しい。

魔装もあるが大した数が無い、ダンジョンで得られるアイテムはソコソコしか出回って無いと見て良いかもね、得られても殆どの人は自分の為に使っているか売るほど得ていないのかも、最悪独占してる可能性が在るよね。

魔物がいる限り種族は絶えないけど、魔物が魔物を滅ぼし種族も滅ぼす、縄張り意識が少なからずある。

魔素によって魔物が産まれる、ダンジョンからも沸く、なので産まれては滅びの繰り返し。

そりゃ技術が発展しない訳だわ、でも日ノ本は同盟しません、同盟してあれ寄越せ、これ寄越せのクレクレ搾取が目に見えてるからしない、国の場所も教えない、何時かばれるだろうけど)


千尋)「それは構いませんが、紹介状が無いと怪しまれそうなのでどうしようもないですね。」


リーナ)「紹介状ですね、ルイス隊長今直ぐ書いてください!」


ルイス)「いや、紙はあるがそんな貴重な物伝令以外に使えるわけ無いだろう、う~むどうしたものか。」


ライアネ)「紙?コピー用紙、ノート、手紙用の便箋付で宜しければありますが、いかがでしょうか?ペンも一緒で銅貨2枚ですよ?」


ルイス)「これは白くて綺麗な紙だな、他にも種類が在るな、それでは書くか・・・何だこのペンはスラスラ書けるじゃないか、インクは無くなれば付け替えられるのか素晴らしいな、すまないがこのペンを後30本と付け替えのインクを3000お願いしたい、マジックバックと一緒にテントの方も10個貰いたいあるだろうか?王にも献上したい。」


千尋)「あら?王様にもですか?、ならサービスしないとですね、今後ともバニーラ商会をご利用をお待ちしていますとお伝え下さい。」

「ではマジックポーチはおまけ、ペンと付け替え用のインク入れておきます銅貨1枚、マジックバックは1個大銅貨5枚で10個ですから銀5枚、テントは金貨1枚10個なので大金貨1枚になります、更におまけでこの筆記用紙を2万枚お付けします、食糧もお買い上げ頂けたので、こちらも献上用に調味料セット10とフルールの盛り合わせ10、最上ランクのメロンを2種類を3玉ずつ、最後にこちらお菓子の詰め合わせ、献上用マジックバックに入れておきます。」


ライアネ)「ルイス様、こちらの札をテントに貼れば一日だけですが魔物や化け物共が寄り付かなくなります夜も安心見張り要らずになります、こちらは小銅貨1枚からです、腐る程ありますので宜しかったらいかがですか?」

「食糧、調味料を買ったのにどう使えばいいのか分らない物もあるでしょう、そんな時はこの料理スキルブックを開けば、今まで知らなかった料理レシピを誰でも覚えられます、現在は300冊あります、ただ使用回数の制限がありますから1冊に付き10回までしか使えませんこちらは銀貨一枚。」


ルイス)「ならばこれも貰おう金貨1枚分くれ!、スキルブックか珍しいこれは貴族も煩いから6冊くれ、何から何までスマンな、これを王に献上すれば少しは我々の扱いもマシになるといいのだが、感謝する!お前達!今使ってるボロテントを仕舞え、もう寒い外で過ごす必要が無くなった、今後はマジックテントで夜営が出来るぞ喜べ!」

「そして料理のスキルブックも売っていた、これから回し読みして貰う、飯の不味い生活からの脱却だ!」「まずは私から・・・・ふお~~~此れは凄い数のレシピだ、危険部位も、おお!頭に入ってくる使い方も裁き方も素晴らしい、柔らかい所を切って断つかこれは魔物やモンスターにも通用しそうだな。」


次々に料理スキルを覚えていく中、包丁裁きで新たな剣技見い出した、自分で美味い飯が作れるようになり第3騎士達は涙を流して喜んでいる者もいる。

剣と使い古しボロボロの騎士鎧が魔装に吸収される、鎧の外見もそれぞれの適正合わせ変化した、性能は段違い、補助のお陰で素早く動き走れる、拡張意識の影響で透視目が使え、動物や魔物の居場所が在る程度分る様になる、危険察知など、武器も鎧も羽の様に軽く動きを全く阻害しない、寒い筈の外は熱くも無く寒くも無い、武器も持ち主の適正に合わせ使い安い物に変化した。


リーナ)「これが私に合った武器なんですね凄く綺麗、身体を守る様に沿った円形状の剣2本始めて見ました、魔力を流すと弓も使えるみたいなんです。」


ライアネ「)魔法や呪いを切り裂く魔封じの半月刀ですか珍しい品、抗魔アドマテレスですね、ドラゴンの鱗もブレスも切り裂けます、魔力を流すと刃双弓に変化とは中々の適正が高いですね。」


魔力を流すと半月刀がXクロス型の弓に変化した、リーナが魔力をかなり込めて放つとクロスした魔法の刃10枚が大木を切り倒しながら飛んでいく、かなりの威力に唖然としている。


ライアネ)「スレイヤーストームですね。」


ルイス)「と、とんでもない威力だな・・・手加減の練習が必要そうだ、私の武器は余変わって無いな。」


ライアネ)「いいえそんな事はありません、試しに剣をあの大木に向けて切ってその後盾を水平に投げる様にして見てください。」


ルイスは言われた通りに剣を縦に切ると衝撃破ソニックブームが発生し飛んで行き大木を縦切りにする、盾を水平に投げる様にすると、鎖が伸び盾から緑の風の刃が物凄い回転をしながら左から右へ他の大木を巻き込みながら切り倒す、これもかなりの威力だった、ルイスも唖然としている。


ライアネ)「クロスソニックですね。」


ライアネ)「対抗魔光迅仕様のアンデッド殲滅戦器クロスバイドですね、切られたアンデッドは存在事強制浄化、対集団戦専用武器としても多いに役立ちますよ、盾ですが攻撃を防いだ時同じように衝撃破で敵を吹き飛ばしてくれます、ですがご注意下さい、此れは武具の補助があっての威力です、調子に乗って過信しすぎると直ぐに死にますよ?この魔装武器で頭数30を揃えれば多分災害級とやっと互角に戦える筈です、個人では無理ですね。」


ルイス)「そうかこの武器でも災害級は厳しいか、モンスターパレードなら撃退できそうだな、ダンジョンで発生するモンスターマーチの対処も出来るな。」


千尋)「モンスターマーチって何でしょうか?パレードと何が違うんです?」


リーナ)「モンスターマーチはダンジョン内で起こる現象です、ダンジョンの魔物やモンスターは、ダンジョンコアに支配され操られています、なのでダンジョン内ではモンスター同士の闘争はありません。

逆に外から進入して来た者達を、徒党を組んで捜して攻撃して来る事があります、それがモンスターマーチです、間引いていればマーチは発生しません。

ダンジョンを放置し増えて溢れた状態が続き、許容範囲の限界を迎え一定期間経つと、魔物やモンスターをダンジョンが外へ出す為に、ダンジョンマーチが引き起こされます。

外へ出された魔物達は、ダンジョンの支配から解放された事で、空腹を満たす為に闘争を始めますこれがモンスターパレードです。」

「要するに周りのモンスター食べながら、種族の密集している集落や村、町街、都市を狙ってきます。

ダンジョンが在る所には人が集まり町街や都市になります、日々の糧を得るのにダンジョンは必要になりますから、野良ダンジョンを見かけたら、総合組合に必ず報告してくださいおねがいします、ダンジョンは脅威ではありますが、生活には欠かせない存在です、そして増えすぎたダンジョンは、討伐しなくてはいけないのです国が滅びてしまう原因になりますから。」


ルイス)「千尋殿の住まう国、日ノ本は同盟を結ばないのか?」


千尋)「日ノ本はある意味閉鎖的な国なので、同盟には参加しないと思います、過去に同盟を試みましたが求めるだけで、何の見返りも寄越さない国だったので、信用で出来なくなり同盟を破棄、今後何処の国とも同盟は結ばない、と言っていましたね、なので同盟は無理だと思ったほうが良いですね、それに防衛だけなら何処よりも優れているようですから。」


リーナ)「その相手の国馬鹿なんですか?、いやアホですね、その国のせいで我が国の同盟を結んで貰えなくなるとか、その国滅ぼしたいですよ、こんな凄い技術持ってる国なのに!悔しいです。」


千尋)(同盟を結ばない為の口実だけど、ゲームの頃に同盟を裏切った奴等に襲撃されました、勿論完膚なきまでに奴等の領土は滅ぼしましたけど、その時はこっちも大きな被害を受けたお陰で、得るものは一つも無かったな~)


ルイス)「そうかその様な事が過去にあったのか、それでは同盟を望まないのも納得できる、何処の国も持ちつ持たれつなのだが、随分我侭な国に当たったのだな。

この事は王にも伝えておく、要らぬ干渉は軋轢しかうまんからな、警戒されるより、千尋殿のような方から日ノ本の品物を購入し、信用を得ることが事が最善だろう。」

「ふむ、そう考えると確かに千尋殿との出会いは大きな功績になるのか。

国内で千尋殿がもし困った事があれば出来る限り手を貸すことを約束しよう、では今日は新しいテントを早速使わせて貰う、お前達これから美味い晩飯を作るぞ!千尋殿も一緒にどうか?」


千尋)「いえ私達はもう既に食事と摂ってしまいましたから、後は皆さんで楽しんでください、私達も湯あみをしてから、眠りますお休みなさい。」


ルイス)「明日は早いの千尋殿が起きる前に発つ事になると思う、それとこちらが紹介状だ本当に世話になった。」


そう言ってテントに戻っていく、中にはテントや魔装を家宝にすると言うものまで居た。


ライアネ)「2つの赤表示が青に変わってます、どうやら話に聞いた奴隷騎士だった模様です、恐らく貴族の嫌がらせを耐えて来たのでしょう、逆恨みですが裕福な者達が憎かったのかも知れません多分裕福な私達も、千尋様が商品を破格の金額で売る事で、その思いも温和されたのが大きいと予測します。」


千尋)「そうだといいね、なんだかんだで金銭を要求したしね、タダでもよかったけど第3騎士隊としての体面も在るだろし、大きな伝になるといいけど。」


翌朝外に出ると騎士隊の姿は無かった、どうやら元集落に向かったようだ、千尋達も商売用の馬車に切り替え、鉱山の町トラシュを目指す。



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