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2、集落


出発の日、精霊や妖精達に見送られ海岸の集落を目指す、季節は秋、冬はもう直ぐ其処。


馬車は進むベルの音をシャンシャンシャンと鳴らしながら獲物を誘う様に、クリスマスのサンタが鳴らすベルの音そっくりだ、近くに盗賊がいれば、この音に誘われてやってくるだろう事間違いなしである。


千尋)「ねぇライアネ、この世界の通貨ってどうなっているの?」 


ライアネが教えてくれた通貨は世界各国共通で、小銅貨1、中銅貨十、銅貨百、大銅貨千、銀貨1万、大銀貨10万、金貨百万、大金貨1千万、赤金貨1億、黒金貨十億、白金貨百億と種類があり、銅貨十枚で大銅貨、大銅貨十枚で銀貨といった取り決めで銅、銀、金、赤、黒、白金貨の順で価値が上がっていく。


ライアネ)「現在千尋様の所持金は0・無一文・ありません、要するに貧乏な上、最底辺です。」


千尋)「辛辣・・・・貧乏・・・・・最底辺・・・・ううう~~~。」


ライアネ)「で・す・が・千尋様には、今までキャッスルに課金していた50年分の通貨があります、それを購入する事で金銀財宝を得られます、リスクは伴いますが、そちらをこの世界で転売すれば宜しいかと存じます。」


千尋)「あ!、そうねその方法があったわ、あれ?そうなると建材も素材も買えば良かったんじゃ?」


ライアネ)「今更お気付きになられたのですか?課金金額も無限ではありません、50年分と言えど使えばなくなりますよ?勿論この世界の通貨でも課金できる様になっていますレートは同じですから問題ありません。」


千尋)「ライアネ私で遊んで無い?」


ライアネ)「そんな事はありますよ、千尋様とこうして話せる事が楽しくて仕方ありません、今までは話しかけて頂いても、答えることが出来ませんでしたから。」


千尋)「そう、スキルパーフェクトが全然仕事をしていない件、じゃぁ今まで話してきた内容も覚えているのかな?覚えていたら少し恥ずかしいな。」

(ハニカンダ顔が可愛い)


ライアネは)「だ、大丈夫でウ!心の中に仕舞っておきマフ!?」(首後ろを叩きながらと鼻痔を止めようとしている)


千尋)「この馬車早くない?流れていく木々が殆ど見えないんだけど?何キロ出てるの?」


ライアネ)「時速250kですよ、今半分位でしょうか?集落まで10kですもう少し進んだら巡航速度に戻しますから大丈夫ですよ。」


千尋)「全然安心出来ないのは何故?人轢かないよね?大丈夫だよね?」


ライアネ)「千尋さま?スキル使われてますか?熱源感知、気配察知、広範囲ソナー使われていますよね?もしかしてわざと判らない振りをして、私に甘えたいのですか?それでしたらウェルカムです!」


千尋)「あ、忘れてたわ最近緩んでる気がするから引き締めないとね、有り難うライアネってどうしたの?落ち込んで?」


ライアネ)「ウ、ウフフ千尋様は上げて落とすのが、お上手でございますね、私は必要なのでしょうか?」


千尋)「何を今更当然の事言ってるの?必要に決まってるじゃない、何時も傍に居て欲しいのはライアネだし

何時も私を助けてくれたじゃない?こうやって話せる様になったのも、ライアネが居世界に連れて来てくれたからじゃない?依存してるわけじゃないけど1人で心細かったのにライアネがいるから頑張れるの、だから元気出して。」


ライアネ)「はい!今以上に千尋様の為に頑張ります!?千尋しゃま~。」


千尋)「ちょっ、どうしたの突然抱き尽いて、あ、手綱・・・操縦!?・・・・ふう・・巡航速度にしてこれで大丈、ん?・・・・ライアネ気がついた?」


ライアネ)「はい、2k先に微弱ですが熱源とソナーに引っかかりましたマップには紫色、生命の危機、瀕死幾許も持たないかもしれません。」


千尋)「間違いないみたいね、他にも距離は東に4.5k、マップには折り重なる様に青2つ赤15、ライアネ処置をお願い、最高級の回復薬使っても駄目な場合は蘇生薬使ってもいいから、私は二人を助けに行く、後は任せます。」


ライアネ)「はいこちらはお任せください、行ってらっしゃいませ千尋様。」


千尋は飛空魔法使い6枚の羽が広がったと思ったら、あっと言う間に飛び去って行った。


ライアネは急いで瀕死の男の傍まで行く。


ライアネ)「生きていますか?生きているなら指を動かしなさい。」


瀕死の男の指は僅かに動いた。


ライアネ)「回復薬です飲みなさい。」


徐々に重傷とも言える怪我が癒えていき、最後にはすっかり傷も無くなった。


ライアネ)「腕が千切れているようですね?道端の隅に落ちているのは貴様の腕ですか?」


男はゆっくり頷く。


ライアネ)「切断面を作るから少し我慢して、腕はクリーンを掛けて綺麗にしてから再生薬を飲んでもらう。」


男は切断面を作る為切られ痛みを我慢する、再生約を飲みホンの少しの間激痛が走ったと思ったら、腕が再び戻った事を知る。


ライアネ)「増血薬を飲みなさい、血が足りないまま放置すれば死にます、直ぐに効き目を表すから大丈夫。」


男は諦めた瞳と顔で首を横にフル


ライアネ)「は~、貴様の家族を我が主千尋様が助けに行った、貴様の家族は必ず生きて無事に帰ってくるだから飲め。」


男は言った言葉が信じられないような顔しながら、おもむろに増血薬を飲み干す、身体のだるさと、気の遠くなる症状が嘘のように治る、意識もはっきりする。


男)「何処のどなたか知りませんが助けて頂き有り難うございます、ライ族の雄に襲われ妻と娘を、攫われましたどうかお助けください、お願いします。」


ライアネ)」襲われた時刻は?どの程度経過しているのですか?貴様が襲われて大した時間は経ってないでしょう?」


男)「時刻ですか、30分以上は経過していると思いますが、1時間は経っていないと思います。」


ライアネ)「30分以上1時間は経過していないのなら多分間に合うでしょう、あの残骸は貴様の馬車ですか?見事に壊れていますね。」


男)「ほ、本当に大丈夫なんですか?」


ライアネ)「誤解しないで下さい、私達は神ではありません、絶対不変など世の中にはありません、只信じて待つだけです、千尋様を信じるなら無事に帰ってきますよ、あの方は数え切れない戦場で闘い、勝利し生き延びてきた方なのですから、帰ってくるまで新しい馬車を作りますから手伝ってくださいな。」


男)「本当に大丈夫なのかなぁ。」


男は不安を抱えながら馬車の製作に手を貸していく。


ーーーーーーーーーーーーーーーー


千尋)「折り重なってるって事はそう言う事だよね~、もう襲われてるかな?、ん?見えてきたけど・・・ワーオ何とかは数秒前って所だわね、ホントギリギリこのまま蹴り倒して2人を確保。」


ガントンファーを両手に持ち戦闘準備、地面スレスレを滑空し覆い被さっている2匹のライ族を蹴り飛ばした、隙を作ることなくガントンファーをまるでギターを弾く様な手つきで四つのトリガーを連続で弾く、エイムを起動し乱射、魔術式ノ弾丸が敵を撃ち抜いていく、既に10匹討伐、トンファーの取っ手を移動させマジックソードタイプと、マジックブレイドタイプに変化させ魔力を流し刃に変える、特攻し敵を切り裂いて行く、13匹残存2匹かと思ったら増援の赤が沢山。


千尋)「あら~団体さんのお出まし?しつこいのは嫌われるよ?」


ソードとブレイド合わせて棒状に伸びてガシャッガシャッガシャッと形を変える、魔力を流してグレイブタイプ、ズバン!ズバン!ライ族は次から次へと切り倒されていく、沢山居たライ族はもう残り1匹、涙を流す少女の首にナイフを当てている。


グレイブをガントンファーに戻し、あさっての方向に撃った。


千尋)「残念だけど人質の意味はないよ?言ってもわかんないか、エイムの対象になったら弾は確実に君の元へ誘導されるんだよ、残念だけど終わり。」


そう千尋言いながら武器をしまうと、ライ族は安心したのか少女にナイフを突き付けたまま少しずつ後ろへ下がっていくがドン!と衝撃が走りライ族は倒れ伏した。


千尋)「討伐完了、うわ~結構居たわね100匹位かな、魔石と確か耳だっけ?手間取りそう、二人は大丈夫?怪我とかしてない?」


少女)「助けてくれて有り難うございます、お母さんが私の身代わりになってしまいました、さっきまで生きていたのに。」


千尋)「ん?貴方のお母さんまだ死んでないわよ?少し待ってね、貴方も一緒にクリーンそれから魔法ピーピング、お母さんは妊娠はしていないけど乱暴に扱われたせいで傷付いてる、とりあえず綺麗に洗浄、ウォータークライム、後はヒートウィンド、私は千尋保科よ、貴方名前は?」


少女)「ミセラ・ラエスです、お母さんはトリア・ラエス・・・・。」


千尋)「ミセラのお母さんは無事よ気絶してるだけ、全治2週間って所ね、後絶対安静暫く熱を出すと思うから、この服を着て貰えるかな?元の服は引き裂かれてもうボロボロでしょう?さぁ遠慮しないで、ミセラのお父さんもきっと無事よ、私の大切な仲間が見てるから大丈夫、ね?」



ミセラ)「本当?お父さんもお母さんも助かるの?・・・・この服着ていいの?スゴク高そうだけど、あれ?この服伸びるよ?千尋お姉ちゃん、服がとっても着やすくてゴワゴワして無い不思議な服。」


千尋)(そうだった服もオーバーテクノロジーの一つでした、油断した、ん~いいかな喜んでるし、スーパー浮遊安眠ベッド出して寝かせておけば、これ以上ボロは出さなくて済む筈)

 

千尋)「この服は、最後まで諦めずにいい子で頑張ったミセラちゃんにプレゼントですよ、それに疲れたでしょうミセラのお母さんと一緒にベッドで眠るといいですよ、あ、靴は脱いでねベッドの棚の上に置いてね、ゆっくりお休みなさい、次眼が覚めた時ミセラの生活環境が変わってるかもね。」


千尋)「眠ったみたい、さて二人とも一応無事に助ける事は出来た、これからライ族の処理を行わないとね、百匹・・・・面倒だからもう全部無限倉庫に収納!?」


指定されたライ族が無限倉庫吸い込まれる。

飛空魔法で空を飛び、ベッドを魔法の糸で引っ張って元居た街道まで戻っていく。

途中体長6m赤、黒、斑の3頭熊と、体長10mの白い猪2頭、体長8メートルの鹿6頭が睨み合いをしていた。


千尋)「この世界の動物って馬鹿みたいにこんな大きいのしか居ないの?。」


現在千尋の無限倉庫や領地の無限倉庫には野菜やその他の作物はあっても、動物?から獲れる素材は魔石と耳以外一つも所持しておらず、今の千尋やライアネにとって大変貴重、特新鮮なお肉様、高級な毛皮から衣類や防寒着や鞄、雨避けのマントと使い所が多岐にわたる素材、骨は薬に、家の骨格や固定屋根に使われたり、錬金術の素材、爪や牙も骨、皮を加工すれば武器や防具に生まれ変わる。


千尋)「野菜ばかりの生活をしてたけど、やっと美味しそうなお肉達が集まって、皮でコートにバック、リュックが作れそう夢が広がる、申し訳ないけど貴方たち獣には、私達の生活の為に犠牲になって貰うね、久しぶりの焼肉、魔法はねこんな使い方も出来るのよ。」


千尋はゆらりと不気味に動き出し、小指サイズの雷球を、動物達の頭の中に直接発生させ、一撃で脳を焼いて討伐してしまう、血抜きをする面倒なので無限倉庫の中へ。


千尋)「思わぬ収穫、こんばんは何を作ろうかな~。」


ーーーーーーーーーーーーーーーーーー


ライアネ)無事完成しましたね思ったより立派な改造幌馬車なってしまいましたが、想定内です、後はこの馬車を引く馬が2頭必要です、ヨルドさん馬を所有していますか?。


ヨルド)「・・・・なんて事だ家の荷運び馬車が、こんなに立派な幌馬車に、助けて頂いた上に本当に貰っても宜しいのですか!?それに馬なんて高級な動物は、高すぎて一般では飼育なんてしていません、野生の馬ならいますが、捕まえるのに罠をはって10人でかかって1頭捕えればいい方です、一般の住人はロバかラバを飼育しているのが普通なんですよ?、馬を飼育し取り扱っているのは商人が殆どを占めていますし、商人と貴族、王族が乗るのが世間では当たり前なんです。」


ライアネ)「なるほどそれは僥倖、ならここから見えるあの野生の馬なら、勝手に捕まえて私達の所有物にしても問題は無いわけですね?」


ヨルド)「ええ、あんな立派な馬を持ってるのに更に四頭ですか?捕まえる事が出来ればの話ですけど、無限倉庫いいですねユニークスキル、それがあれば商人や貴族からのお誘いが引く手数多でしょうに。」


ライアネ)まぁ、見ていてください、馬の大好物、私達が推移を結集し作り出した、この匂い立つ究極ニンジンをたべ・・・・・・・・・空気を読まない馬達ですね。」


何とその場の空気を読まない馬達は、ニンジンの匂いに誘われ10頭もの馬が我先にと群がり、取り出されたニンジンに噛り付いていた。


ヨルド)「ええ!?ニンジンって!あのニンジンですか!?超高級食材じゃないですか!?、それに馬が10頭も群がって来てる・・・あ、足元にも沢山の兎が・・・・・これ全部狩って干し肉にしたら、集落の皆は1年は暮らしていける、兎やニンジン、馬も同じで一般には手が出ない物なんですが・・・・これら全て飼うんですか?」


ライアネ)「作った馬車用に2頭と兎200匹は差し上げます、残りは全て無限倉庫に入れます、持って帰って飼う事にしましょう。」


ライアネは馬2頭を馬車に取り付け、残りはニンジンを与えてから無限倉庫に入れていく、兎の半分は解体し肉と毛皮をヨルドの馬車に積み込んでいく。


ヨルド)「あ、あああああ、トリア!?ミセラ!?」


ヨルドは走り駆け寄っていく。


ライアネ)「千尋様お帰りなさいませ、ヨルドさんをご家族も無事救出できたようで何よりでございます。」


千尋)「貴方の娘さんと奥さんは無事よ、今は肉体的にも精神的にも疲弊しているから乱暴に扱ってはいけません、ミセラちゃんの身代わりになり、かなりのダメージを負っている状態です、肉体は全治2週間絶対安静動かさない事いいですね。

高熱で暫くはうなされる筈、孕まされてはいないけど、女には辛い出来事だから、目が覚ましたらヨルドさん貴方が奥さんの傍に居て支えて上げなさい、奥さんに同意の無い行為は駄目ですよ、ミセラちゃんも目を覚ますのは明日かもしれませんね。」


ヨルド)「は、はい、ああ生きて又会えるとは、千尋様達は命の恩人です、どの様にお礼をしたらいいか、改めでヨルド・ラエスと言います、この度は私達家族を救っていただき感謝しております、ささやかですが私達の住む北の集落まで起こし下さい、大したおもてなしも出来ませんが、少々癖が強いのですが集落で作っているヤギのチーズなど召し上がってください。」


千尋)「私の名前は千尋保科、ヨルドさんヤギのチーズが在るって本当!?ライアネ!チーズよチーズ!」


ライアネ)「千尋様落ち着いてください、はしたないです、チーズですか千尋様が騒ぐほど美味しい食べ物なのでしょうね、私も野菜ばかりで飽きていた所ですから楽しみですね。」


ヨルド)「チーズでそんなに喜んで貰えるなら、集落の皆で苦労して作った甲斐がありますよ、積み込みも終わりましたし早速行きましょう。」


馬車に乗り込み集落へ。


ヨルド)「おーい今戻ってきた!お客さんも一緒だ、長はいるか?」


民兵)「おう、ヨルドか早かったなその幌馬車はどうしたんだ、それに後ろの馬四頭立ての、見たことも無い立派な馬車に乗ってるのは、どこぞの国の姫さんか?」


ヨルド)「集落にいる奴等を全員呼んでくれ勿論集落の長もだ、詳しい話は皆が揃ってからだ。」


民兵)「トリアさんとミセラの姿が見えないがどうした?」


ヨルド)「ライ族の襲撃にあって怪我をした、今は眠っている下手に動かせない。」


民兵)「良く生きて帰ってきたな?・・・なるほど命の恩人な訳か、分った直ぐ人を集めてくるから中に入ってくれ。」


千尋)「そう言えば何故あんな所にいたの?あの先には何もないはずだよ。」


千尋(今は私の領地が在るけど)


ヨルド)「元々は冬に備えて暖炉の薪となる木を切る為と、鹿か兎を狩れればと南の密林へ来た次第です、妻と娘がこのような状態になってしまっては暫くは無理そうです、生きて帰れただけでも十分だったんですけど、ライアネ様から、大量の兎を頂きましたから冬は越せます、薪は他の者達に任せるしか無いですね。」


集落に住む全員が集まりヨルドと千尋は在った事の詳細を詳しく話した。


長)「なんて事だライ族が100体しかも全部雄とはありえませんのう、ライ族は雌しか産まれないのです、何故雄がいるのか不思議でなりませんな、雌が男を攫う事はありますが、雄がいて女を攫う突然変異種がそんなに?」

「何にしてもヨルドの家族が五体満足で帰って来たのは嬉しい限り無事でよかった。

千尋様はどこぞの国の姫様で在らせられるか?見たことも無い馬車、商人又は貴族か王族しか持ち得ない足の太い大きな馬、そしてこの周辺の3大勢力のトップを纏めて討伐してしまう強さ、暫くこの周辺地域のモンスター達の分布が激しく入れ替わるでしょうな。」


千尋)(違います遠距離系の魔法攻撃が得意なだけです、接近は少し出来るだけで強くありません多分)


千尋)「いやごめんね、まさかあのデッカイ動物?この周辺のボスで、その均衡を保っていたとは思わなかったから、美味しそうなお肉にしか見えませんでした。」


長)「お気になさるな、何れは均衡など崩れていたでしょう少し早まったと思えばいい、モンスター同士の争いは避けられず、その争いにこの集落も巻き込まれることでしょうな、新たな地を目指し移動するか、東の村か都に移り住むしかないですの、現実的な話東の村は硬い岩から削り出し、柵の変わりにして守りを固めているから、移り住むなら東の村が被害が少なくて済む。」


千尋は知らずとは言えこの集落の生活を脅かしてしまった事に責任を感じていた、集落を捨てなければいけない状況を作り出したのは自分だと、そして丁度良い話でもあった、どうせ移り住むなら自分の領地に住んで貰えれば良いと。


ライアネ)「皆さん、実はこの集落の南あの山脈に囲まれた場所に私達の国があります、あるお方からその地を賜りましたが、住人がまだ私達と妖精たち位しかいないのです、私たちは新たに移り住んでくれる住人を求めています、脅威となるモンスターと動物の討伐は済んでいますから、今居るのは大人しめの中型や小型の動物しかいません、いかがでしょう?」




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