1、異世界
千尋)「う・・・ここは何処?・・・森?何故?・・・確か陣地の基地でライアネと話して気を失ったのは覚えてるけど、困ったな何も持ってきていない、武器も防具もアイテムも無い今着ている衣服だけ、此処は地球なの?・・・・いきなりサバイバルとは・・・それでも魔法は使える?」
身体に巡る流れと大気の流れを取り込むイメージで魔法を使うと、人差し指の先に火が灯る。
魔法は想像力に作用される【詠唱式】【魔法陣式】【想像式】【魔言式】
魔術は魔術式を使う【詠唱式】【魔方陣式】【魔言式】
魔導は魔法、魔術の原点とも言える物でいろんな使い方がある【詠唱式】【魔法陣式】【魔言式】
千尋)(自在に魔法が使える・・・何処か別の敵陣地に飛ばされた?・・・ん?木の上に鳥?)
千尋)「(一つ目の鳥!地球や亜空間にもそんな鳥はいない筈、どうなっているの?)不気味な鳥、はぁ~如何した物だろう・・・ステムも使えるかな?」
ヴンと音がして半透明な画面が表示される。
ステム
名前 保科 千尋
歳 15
種族 エルフィナ 「がんばれ~後1歩で仮免だよ?」
性別 女 「女??胸メロン並じゃない私以上に美しい、嫉妬しちゃう!?」
ジョブ クリエイト 「もう材料があれば何でも作れちゃう?」
LV 20「一般的なレベルだね。」
HP 4000
MP 「あら不思議湯水の如く使えるわよ?」
スキル 「全てがパーフェクト、いやもう神の域でしょ?もっと上いちゃう?
もっと上、達人から上は、極、聖、天、神、極神まである。
魔法や魔術、魔道は、極、砕、浄、神、極神となる。
ユニーク 無限倉庫 何が入ってるか分るようにして在るからね、中の時間は停止してるよw生きてる生物も、此れならなんでも入るよ~○○○○の生け作り~ヾ(´▽`)ノ」
万能言語学 「読める!書ける!話せる!便利機能だ~基本は大事だよねヾ(≧▽≦)ノ」
隠蔽 「お客さんバレなきゃ犯罪じゃないんですよw」
身体偽装 「淑女?な貴方!身体偽装を使って男になれば狼達に絶対襲われない!?、強さは誤魔化せないから頑張ってねヾ(・∀・)ノアハハ」
「身体偽装で過ごせば男として生きていけるし、女としても生きていけるよ~、使い分けてね、(ノ∀`*)」
神魔鑑定 「貴様の秘密を暴いてやる、さぁ今日は何が見えるかな~?」
称号 異次元の越境者 「異次元20ボウヾ(・∀・o)ノダー!!越ぇ!?おいでませ~万歳異世界もう戻れないよw穴塞ぐの大変だったよ~もうやらないでね(´・д・`)」
千尋)「・・・・・もしやゴッドですか~。」(私無神論者だけど神様っているのかな?しかも帰れないとかマジですか!。)
私は静かにステムを閉じて膝から崩れ落ちた。
どの位そうしていたのだろう、周りは夕焼け暗く始めている。
千尋)「フ、フフフなるほどこいつは参ったわ、まだ今一信じられないけど魔法が使えるなら空を飛んで状況確認しよ、なら早速・・・ん?マップ?青?識別は味方?ステルスの中型空艇殲船?」
森の下にいる千尋の真上で空中停止して降りてきたのは、メイド服を着た美しい女性だった。
千尋)「・・・・・失礼ですがどなた様でしょうか?私の知り合いにメイドさんは居ないのですが??」
?)やっと見つけました主様!?もう3日も必死に捜したんですよ!心配させないで下さい・・・。」
千尋)「と言われましても私は貴方を知らない、一体どちら様でしょうか?どなたかと間違えていらっしゃいませんか?」
?)「っは!そうでした私ライアネです。」
千尋)「ライアネさん?はて?その様な名前の人と知り合った覚えは無いのですが、居るとしたらシティコアのライアネ位でしょうね?」
ライアネ)「そうです私がそのシティコアだったライアネです!主様の傍に居て欲しいの一言で、自我に目覚め暴走を起こして異次元のボーダーライン突き破ってしまったのです・・・・ごめんなさい。」
千尋)「ライアネ?その身体はどうしたの?コアだったはずだよね?。」
ライアネ)「それは在る方に身体を頂きまして、コアも壊れることが無い様に不壊属性が備わり、移動できるようにと神に最も近い種族エルフィナの身体をもらいました。」
千尋)「在る方については何となく分かるから良い、離れた所でも今まで通り機能は使う事が出来るわけだよね?」
ライアネ)「はい、自動迎撃も可能ですよ、ただ今までの基地や陣地とは違いどちらかと言えば、かなり広い領地に近い状況でして、人が居ないと開拓出来なくなってしまいました、開拓を終え城壁を築いてから生産や建築機能が使える様になるそうです、とりあえず領地に戻りませんか?暗くなって来ましたし獣や魔物(怪物)、モンスター(進化した化け物)も居る様なので。」
千尋)「何ですと?魔物?モンスター?そんな存在がこの世界では当たり前なの?・・・詳しい事は戻ってから調べれば良いよね、良し戻るよう。」
ライアネ)「領地は此処から30k程離れた場所になります。」
中型艇に移動方陣で乗り込み領地に向かう、見えてきた領地は亜空間で作っていた基地や陣地など比べ物になら無い程広く未来的な建物が小さく見えてしまう、基地や陣地は最大の大きさでも四方5kまでが限界だった、何処までが我が領地として判断して良いのか分らなかった。
ライアネ)「主様、今後予定では3倍の広さ15kを確保して開拓し、城壁を築いた後、城壁内から生産で5k四方に畑を作り作物を栽培するつもりです、後報告になりますが、超小型ステルス艇にて周辺地域の調査を行っています、同じように宇宙宙域にある大型艦を操作し、この惑星と周辺の映像をとっておきました。この惑星はかなり大きいようです、大体地球の10倍程でしょう、時間軸は24時間と地球と変わり無く、かなり文明レベルが低いようで恐竜のような生物も確認されてます。
予想では悪くて原始時代、古代、良くて中世時代の可能性があります、人の営みである夜の灯火が余りに小さい物ですから、人類の発見に手間取って居ます。」
千尋)「そう今の所はまだこの惑星の人類と思しき者達は発見できないと、宇宙ステーションや戦艦も在るとは思っていなかったわ、空間事転移した様な物?、あれ?ちょっと止まって・・・・縄張り争い?」
ライアネ)「いえこれはモンスタ同士で互いに食い合っているようです、マッドゴブリとオーグですね。」
千尋)「本当に異世界に来てしまったんだ、元の世界に戻れなくてもクリエイト機能は使えるし元居た世界の設備も在るから衣食住に困る事は無いでしょう、鑑定して見る。」
マッドゴブリ
種族 異常交配種 ゴブリン第2中位種
狂気の探求者
LV56
HP2800
MP1800
状態 狂喜、欲情
スキル 急所攻め 麻薬物ドーピング ブラックミスト ファイヤトマホーク
ユニーク 多種族繁殖 指揮官 見境の無い無差別欲情
千尋)状態が狂喜って獲物見つけて喜んでるの?欲情って怖い。
オーグ
種族 誘惑交配種 紳士型ハーフリング第2特殊変種固体、オーグリス第3進化手前
オークとオーグルのハーフ
異常性欲
LV69
HP3450
MP6900
状態 飢餓
スキル パワー1 アタック1 マジックシールド2、ストーンスピア1、パイルドライバー。
ユニーク 食い溜め 多種族繁殖 催眠 紳士 果ての無い性欲
千尋)「どちらの固体も多種族繁殖が在る、オーグは催眠に誘惑紳士か恐ろしい!、どちらにしろ排除して置くべき人類のいえ女性の敵!?、癖の強いモンスターが多い、よし明日確認すればいいかな、家に帰ろう。」
地上で闘っていた化け物達は、アイスボム魔法を落とされ氷のオブジェになっていた事を千尋は知らない、暫くして領地?の発着場に到着、その日は驚きと疲れもあり屋敷に戻り何もすること無く眠りについた。
千尋)「異世界かとんでもない所に来たわね、こんな事なら住民とか製作して置くんだったわ、過ぎてしまった事は仕方ない、明日から動き出せばいっか、しかし若返ったな~、元の身体がそのまま反映されるとは思わなかった、まずは明日から開拓と探索、人里を捜さなくてはね。」
翌日から始まり約一週間魔法や魔術、精霊や妖精の力使い堅牢な城壁を築き、畑を作り上げ魔石から水を引き、稲作や他の作物の種を植えていく、開拓した場所を敷地内取り込むと季節に関係なく、3日後には実りが得られるの予定だった、城壁は何とか完成はした、まだ畑を作りたくても作れない、やはり人の手がないと限界が在る。
立地的に森林と平地合わせ50k、断崖絶壁型の標高8300m剣山の様な険しい山脈囲まれ、海岸線にある道以外の場所からは人を寄せ付けない守られた土地だった。
精霊や妖精はサポートシステムとして作られた存在、この異世界では上位の存在になっていると教えてもらえた。
彼女等が離れていくかのではと危惧したが、千尋との契約が既に交わされており本人たちも是非このまま継続的なお付き合いをと迫られた。
そして驚いた事に領地内には、ある筈の無いダンジョンが並ぶように3つもあった、入って見たらモンスターだらけ、見つかって追いかけられて外に出たら、モンスターは外に出られない事が分った、今は対処出来ないから放置する他無かった。
精霊や妖精の要望で今では住み心地が良く作られている、近代的なビルや住宅街、商店街、遊園地に、レストラン、美味しい食事や飲み物、お菓子、娯楽、賭博場、癒しの噴水、森林公園まで備わったいた所を、更に敷地を広げ作り直した為だ、予想よりも多くの建材や素材使用した結果、備蓄していた建材や素材は底を尽きかけている。
西には海があったので港を作る予定ではいるが暫くは作れそうに無い。
今の所精霊と妖精が40、新たな住民?として暮らすようになった、基本精霊は人には見えないそうだ、妖精は姿は手のひらサイズの大きさ、進化すれば人並みに大きくなったり、元の小さな姿になったりと調整が出来るらしい、なんとも羨ましい能力。
ライアネ)「備蓄していた建築資材となる鉱物と木材が底を尽き掛けています、地下坑道で地精霊が鉱物を採取したのですが運び手がいなくて仕事が滞っています、同じく地下森林も似たような状況です。
もう一つ重大な報告があります、この周辺の地図が完成しました、集落、村、町、街、都市を纏めてマップに移してあります時代は中世位でしょう、原始時代じゃなくて良かったですね。」
千尋)「北の集落までかなり距離が離れてる、此処は山脈に囲まれ恵まれた土地だけど、北西にある海岸の道以外は通れないし他に道がないね、人以外に種族はいるの?」
ライアネ)「かなりの多様な種族が見受けられました、獣人族は獣の頭と尻尾以外は人間と同じ2足歩行する種族です、亜人族は一部特徴的な耳や尻尾等がありました、中には様々な種族が交わり複数のユニークなスキルを持つ者も多くいるようです多種族と呼ばれてました。」
千尋)「獣人族に亜人族か、それって総体的な名称でしょう?特に危険な種族とかはいないの?」
ライアネ)「危険視されているライ族と呼ばれる種族ですが問題があります。
そうですね、まずは種族の誕生から説明しますね、魔物は基本魔素から誕生したり、ダンジョンで発生する存在だそうです。」
「魔物同士での交配は魔物しか産まれませんが稀に人族、獣人族、多種族、ライ族のどれかが産まれます。
人と魔物、亜人、獣人、ライ族が産まれます。
人と多種族、人、亜人、多種族が産まれます。
人とライ族、人、亜人、多種族、ライ族が産まれます。
人と獣人族、人、亜人、獣人、多種族が産まれます。
同族同士は基本同じ種族しか産まれませんが、魔物と同じように稀に、その他の種族が産まれようです、他にも色々組み合わせは在るようですが、人をベースにして分ったのがここまでです。
この世界の人を含めた種族起源は魔物から産まれていることが分りました。
ライ族は魔物以上に大変凶暴で魔物よりも性欲的、ライ族から産まれた子供は、知性を持つ種族が含まれています。」
「ただしライ族が同族で交わると、爆発的にその数を増やし、時には魔物の大群を引き連れたモンスターパレードと呼ばれる現象を引き起こし、大きな波となって人、亜人、獣人、多種族の生活圏に襲いかかって来ると言う事が、調査の結果分りました、ライ族は基本交配の為に人、亜人、獣人、多種族、魔物を襲います、逆に種族を根絶させない為に人、亜人、獣人、多種族が、ライ族を襲い子供を産ませる事もあります。」
千尋)「種族の産みの親は魔物なんだね・・・魔物も危険だけど特にライ族には気を付けないとね。」
ライアネ)「ライ族は一般的には、同じ魔物として見られており討伐対象となります、今得られる情報はこの程度です。」
「更に情報を得ようと試みましたが、勘の良い種族がいる様で攻撃を受け即時撤退、後は自らの足で情報を得るしか方法は無いですね。」
千尋)「そっか、う~ん。」
ライアネ)「此処から海岸沿いに北50k集落、此処から55k主様が居た場所から更に北東25kに街、東60k都市発見、南は80kとかなり離れてます、53k南東は大小と幾つかの中継地点のような街と砦がありました。どちらから向かいますか?」
千尋)「海岸沿いの道から行くしかないよね、中型艇使って都市もいけるけど、あんまり目立つ行動は出来るだけ控えないと、多分無理だろうけど、仕方ない魔法の馬車マジックカウルで行きましょ、あと主様ではなく千尋って呼んで欲しいな?だめ?」
ライアネ)「この時代ではオーバーテクノロジー満載の馬車ですね、身を守る為簡単に壊されるよりはマシかもしれませんが、ご自身の装備は何時も愛用してるマジックガントンファーでよろしいですね?これからは千尋様と呼ばせていただきます、これが私に出来る限界です、どうかこれで容赦を。」
代表である精霊と妖精が2人がくっ付いて離れないので連れて行く事にした。
出発の日、他の精霊や妖精達に見送られ海岸の集落を目指す、季節は秋、冬はもう直ぐ其処。