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残された人類は、外の世界に夢を抱く  作者: Regulus
1章〜王女と7人の戦士〜
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侵入作戦:G

 三人は同時に扉を開けた。

 あまりにもタイミングが合っていたので、驚く反応というよりかは、達成感に近い反応を見せた。

「まさかいっぺんに出てくるとはな」

「ほんと奇跡的すぎて、言葉も出ない」

「それよりも海斗、なんでお前後ろで爆発しながら出て来たんだ?」

 海斗は爆発を背後に扉から、リーチャオは、見知らぬ犬らしきものと、空に至っては全身傷だらけで出て来た。

『マスター、この者たちは?』

「うわっ!お前喋るのかよ!」

『マスター、この男初対面の僕に対して少々無礼ではありませんか?僕個人としては抹殺対象にいれたいのですが、決定権はマスターにあります。どうしますか?』

 リーチャオは、まあまあとモズの頭を撫で、海斗の抹殺対象を避けた。

 空の傷だらけの姿には見慣れているのか、なにも触れずに、大広間へと向かう。


 大広間へは、中央にある大きな階段を上って行かなくてはいけなく、三人は階段を上って行った。

「そこの犬、何かないのか、ほら空飛び的な何か」

『バカ言わないでください。僕ができるのは、コンピューターへアクセスし、ハッキングすることや、このボディを使い相手を無力化することくらいしかできません、そんな空を飛ぶなんて、やはりあなたはバカなんですね』

「この、クソ犬公め」

「まあまあ海斗も落ち着いて、モズもそんなに海斗につっかからないの」

『申し訳ありませんマスター』

 三人の会話を見ていた空が突然足を止める。

「あの、いい加減俺のケガについて何か触れてくれないですか?」

「いつものことだし、いいかなって」

「そうそう、お前が怪我すんのはいつものことじゃん」

『なるほど、空殿が怪我をするのは当たり前なんですね、記憶しておきます』

「下手なこと記憶すんな」

 三人は平然と話をしつつ階段を上がるとそこには下で見ていたよりも何倍も大きい扉の目の前へとたどり着いた。

 

「この先に、あいつがいるのか?」

「確約は出来ないが、いるはずだ」

 空と海斗が重く大きい扉を開けるとそこには1人の男が座っていた。

「やあやあ、待ち草臥れたよ、御一行さん」

「エイジス…」

『いいえ、あれはホログラムです』

 エイジスは、その場に立ち上がり、拍手をしながら一行に迫って来る。

「流石だ、裏切り者のモズ。その通り、私はホログラム、実体はここにはない」

「ふざけんな!じゃあエミリーはどこにいるんだよ!」

 怒りで冷静さを失う海斗。

 その姿を見るエイジスは、不敵な笑みを浮かべていた。

「なにがおかしい!」

「落ち着け海斗、一旦冷静になれ」

「いやいや、すまないね、あまりにも愚かでつい笑ってしまったよ」

 海斗を宥め、空はエイジスに問いかける。

「お前の本体はどこだ?」

「そうだな、こう言えばわかるか?『世界の中心』だ」

 その言葉は以前聞いた父からの伝言にもあった。

 『世界の中心』そこは何処なのか、どうそこに向かうのか、空はなにも知らず分からずにいた。

 考え更ける空を他所にエイジスは再び話を始める。

「ただここに来ただけではつまらないだろう。君たちにはこいつらの相手をしてもらう」

 エイジスが指を鳴らすと左右の壁の一部が開いた。

『皆さま避けてください!何かはわかりませんが、大きな兵士が出て来ます』

 モズの忠告は、もう遅かった。

 壁が開くと、中から大柄の兵士というよりかは、怪物が出て来た。

「そうだ、こいつらの中にはな、あの町長の娘と孫がいる。下手に攻撃するとどうなるかわかるね?」

「つまり2人は私たちを足止めするための駒だったってことね」

「正解だ!そう、こいつらはただの駒。こんなちっぽけなゴミみたいな人間は駒ぐらいにしか使えないんだよ!あの老人の顔を思い出すと心が痛むがね、まあ、仕方ないことだよ」

 リーチャオの質問の返答を聞き海斗は再び激怒する。

「仕方ないことだ?ふざけんじゃねえ!お前らにはな、踏み潰す価値もないちっぽけなゴミクズみたいな存在かも知れねーけどよ。あの爺さんからしたらこの子も、このこの母親も踏み潰すことの出来ない大切な思い出を作った大きな存在なんだ!それをお前達に貶されてたまるか!」

「まあいいだろう、せいぜい頑張ってくれたまえ」

 そう言い残しエイジスはその場から消えた。

「いなくなった」

「なあ空、ああは言ったものの、どうやって助けるか考えてなかった、何かあるか?」

「雑な振りだな、モズ、何処にいるかわかるか?」

『マスター以外に命令されるのは尺ですが、スキャニングは、しましょう』


 モズが二体の怪物の体をスキャンする。

『わかりました、2人は胴体部分にいます』

「よし、行くぞ海斗」

『お待ちください』

「どうしたのモズ?」

『おそらく、怪物と痛覚を共有しています、下手に攻撃すると、中の2人は気絶。ないし死亡します』

「どうすればいい?」

『怪物の後ろから出ているあの管をまず切ってください』

「わかった」

 空と海斗が怪物の首元を狙うと、それは自分の手で首を守り攻撃を防いだ。

 怪物は自分の弱点を知っているようなそぶりを見せ、そのご鋭い反撃を返す。

 怪物の攻撃はリーチャオの元まで届き、リーチャオは、入り口のドアまで吹き飛ばされた。

「グァァア!」

「おいおい嘘だろ…」

「海斗、俺に手がある、どうだ?相乗りするか?」

「乗ってやろうじゃねーか」

 空は海斗に作戦を伝え、反撃を開始した。

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