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検討会の件

今日は短めです。よろしくお願いします!

昨日、思わずルカに話してしまった事をすごく後悔した。


なんて馬鹿なんだ俺。一人で抱え込むのが辛くてつい、ルカに甘えてしまった。


今日も心配して俺にべったりとくっ付いているルカに謝る俺。


「ごめんなさい。お兄様、もう大丈夫だから。心配しないで?そして忘れて?」

「無理言うな」

「だよね~ああ、私の馬鹿!!」

「何だ?分かってるならもっと早く相談しろ。一人で抱え込むな。お前の悪い癖だ」

「うー、違うよ!相談じゃないし。泣き言だし!私、好きな人に振られるんだーかわいそうでしょ?ってだけの話なんだから」


ああ、自分で言ってまた落ち込んできた。


「ああ、もう!止め止め!こんな話!」


「シルフィーヌ、お前の話だとその女が王妃になるのに何で王妃教育お前は一生懸命受けてるんだ?」


「えっ?ああ、レオリオ王子の想い人は平民出身なの。だからいきなり王妃は無理でしょう?だからしばらく私が補佐をやったら隣国に嫁ぐ話だけでもうやむやになるんじゃないかな?って・・・まあ、それまでにはある程度レオリオ王子との信頼関係は保ちたいとは思ってるんだけど・・・まあ、あくまでレオリオ王子の想い人いじめない事前提なんだけどね?うん、いじめなければね」


「いじめるのは決定なのか?」


「うーん、何かね?私凄く嫉妬深いみたいなのよね?その彼女の事、階段から突き落としたりするのよね」


「お前がか?お前が?お前、今レオリオ王子がユリアを好きになったら階段から突き落とすのか?」


「え!?そんな事しない!絶対しない!そんな場合はまず、レオリオを殴る!」


「王子殴るのか?それも凄いが。まあ、それの方がお前らしい。後は何するんだ?」

「ん~?バケツで水被せたり、教科書破ったり、靴隠したり?」

「えらく、低俗だな?」

「本当よね?ああ、貴族特有の黒い噂を流して貶めたりって言う事もするわ。でも、うーん、これは違うな。だってその人王子の他にお兄様やバルトやレクサスにも言い寄るから私が注意するのよね?」


「ちょっと待て。どうして私やバルト、レクサスまで出て来る?」


「あ、まだ一人、カルマ王国第二王子のディーンもいるけど?その、王子が好きになる女性ね?凄く魅力的なのよね。だからみんな虜になっちゃって、その人取り合いになっちゃうのよね」


「わからない・・シルフィーヌ。その女性自身は誰が好きなんだ?レオリオ王子なんだよな?」


「いえ、みんな何故かその女性に言い寄るし、その女性もそれぞれに好感?を持ってる訳で・・?ん、あれ?何か、節操ないわね?あれ?・・・どこがいいんだろ?」


あれ?自由奔放で天然て言えば聞こえはいいが裏を返せば軽いだけの〇ッチ?

顔は悪役令嬢だろうから美人だけど品性平民だし、身体はお子ちゃま体型?性格は?まさか悪役令嬢じゃないよね?俺、逆にいじめられるじゃない?あ、頭はそんなに悪くないはずだけどな?・・・


「シルフィーヌ?お前より美人で頭が良くてスタイル抜群でも私はそんな優柔不断な女は願い下げだ」


「そうよね?少なくとも私とは違う感じだわ。美人で頭は良いけどその・・・誰にでもあなたの事好きかもって思わせぶりな態度を取る女性、お兄様愛せる?」

「そんなのに引っ掛かる私は馬鹿だな」

「レオリオ馬鹿なの?」

「お前そんな奴に惚れたのか?」

「うわ、お兄様不敬罪」

「お前だって言ってるだろ」

「あれ?私そんな女性にレオリオ取られちゃうんだ?そしてその人がこの国の王妃様?」

「レオリオ王子はじめ、我々側近も随分、馬鹿揃いだな?」

「本当」

「お前、不敬罪だぞ」

「お兄様が言ったのよ」


「それ、本当の未来なのか?本当だとは思えないぞ?」

「でも、でも、見た夢の中のお兄様もレオリオもバルトもレクサスも一緒なの。でも・・・少なくともお兄様がその人を好きになる要素が見当たらない・・・」

「シルフィーヌ、良く考えてみろ?そんな女に惚れるレオリオ王子ならお前は惚れてないだろ?それにその時が来てその女に惚れるレオリオ王子ならお前はサッサと見切りをつけているはずだ。やっぱり、バルトの求婚の申し入れは受けておけ」

「えっ!お兄様、そんなバルトに失礼な事、私、嫌よ!それにバルトとの仲は恋愛感情なんかで壊れたくないの、お兄様と一緒なんだから、バルトは」

「・・・・お前、本当にそう言うところは不器用だな。まあ、いい。こうして私に話してみて初めて分かった事があっただろう?いいか?一人で抱え込まずこれからは相談しろ」

「はい。お兄様、ありがとう。あの、ちなみにお兄様が好きになりそうなタイプって教えて?」


「ちゃんと話の出来る奴」


「それ、凄く難しいわ・・・」

「おい、何かすごく気難しい人になってないか?私は?」


分かってるじゃん。ルカと本音で話せる女、見てみたいわ~


「え、やだなあ、お兄様、外面は良いから大丈夫よ?」

「うるさい、大きなお世話だ」


「でもお兄様、普通の容姿では惚れないわよねぇ?」

「正直、関係ないとは言えないな。お前や母上を見て育っているからな。よっぽど、性格か、相性が良ければ別だと思うがな?」

「ふーん、そうよね?私でもそう思う。でも、例の彼女には何も当てはまらないのよ・・・う~ん」

「なあ、恋は理屈じゃないだろう?考えるだけ無駄だ」

「うわ、お兄様から意外なお答えいただきました」

「お前、茶化すな。それよりその女の名前と居場所、今、分かる情報の全てを教えろ」

「やだ。お兄様、絶対探し出すわ。そして私も絶対会ってしまう。そして絶対何かしでかすわ」

「5年後には会うのだろう?私にも関係する事だから教えろ」

「嫌よ」

「シルフィーヌ。今、会うべきだ」

「レオリオも会うの?」

「もちろんだ。お前、後5年もそんな気持ちで王子と関係を続けるのか?」

「・・・・・・わからない。でも今会って、レオリオ取られるのは無理よ・・・・」

「今、無理なものは5年後はもっと無理だ、シルフィーヌ」

「嫌よ!嫌、お兄様、そこは気持ちの整理つけるから」

「傷は浅い方がいい。いいのか?お前、レオリオ王子に迫られているだろう?純潔失ってから捨てられるのか?」


「!!」


俺、今、一瞬で血の気引いたわ・・・・


何で?何で知ってる?

やめてよ、ルカがそんな事言わないでよ!

そんな事、ルカに言われなくてもわかってるよ・・・!


「・・・わかってるわ・・わかってるわよ・・・」


恥ずかしいのとそれを避けられない絶望に突き落とされる。



ルカが俺の両肩を掴み瞳を見つめる。


「王妃になる迄は私を一番に信じるのだろう?シルフィーヌ?」


「・・・・・・はい、お兄様・・・・意地悪ね・・・・そんなに私の泣き顔が見たいの?」


「お前を失うくらいなら泣き顔の方がよっぽどマシだ」







次回から王子復活です!ムッツリパワーアップです!

読んで頂きありがとうございました。


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