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最初で、最後。  作者: 陽花瑠
第1章
6/12

それぞれの”すき”

すき。


この一言で、世界が変わって見えるなんて思わなかった。



「美ー緒っ。なにニヤケてんのー」



「り、梨子……っ。に、ニヤケてなんかないしっ!」

だけど、そんな言い訳なんか通じないくらいに、たしかにあたしの頬は緩んでいたんだ。

梨子ぉ……。絶対面白がってるじゃん。


「梨子はさ。いないの?好きな人、とか彼氏とか」

そう言うと、梨子は真っ赤になって。

「わ、ワタシのことはいいじゃん、どうでも!ね?」

あ、この反応……。これはいる。

「そんなこと言わずにさぁ。いるんでしょ?」

我ながら意地が悪いかなと思ったけど、知りたいものは知りたい。

「美緒ってば自分のことは棚にあげて……。しょうがないな、でも内緒だからね?隣のクラスの、有馬君。ちょっと前に告られて、付き合ってる」


ま、マジか……。彼氏だとは思わなかったよ……。

有馬君……ねぇ……。

うーん。隣のクラスなら体育とか一緒のはずなんだけどなぁ……。全然顔分かんないや。


「やっぱりいたんだ。でもごめん。あたし顔わかんない」

自分で聞いといてわかんないとか情けな……。

「いいって。でも……洋平、女子の間では人気らしいよ?」

そ、そうだったんだ…。知らなかった…。

「まぁ、美緒、そういうの興味なかったし、今は立森のことで頭いっぱいだもんね?」

そういって梨子が笑ってくるから、あたしはまたリンゴみたいに真っ赤になってしまった………。

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