表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
邪神 蚊帳の外  作者: トツキトオニ
復讐の追撃者
19/31

1週間観察して情報提供しようと思っていたらその前に遭遇して終わっていたでござる

 さあ、方城を観察して情報収集するか

 と思ったら5日目にして意味がなくなった




 方城達を3日間観察して完全に気づいた。

 やはり方城と二人の取り巻き?の女二人は人を食ってはいない。

 殺しはしている。だが、他の女生徒が口を近づけて生気らしきものを吸収しているのに方城達はそれをしていないのだ。

 理由は分からん。ただ、女生徒の姿が金髪美人になっていっているのを見ると何となく理由がわからないでもない。人食い過ぎて本来の自分の容姿完全に捨て去ってますよ、と女達に言ったところで別に綺麗になってるんだから良いじゃない、という答えが帰ってきそうではあるが。男子の方は殺すだけだと言うのにどうしてこんなに差が出来た。


 姫達は偶に様子を見てはいるが現在移動中。移動速度は速い。が、方城達も亡霊として肉体での移動からは開放されたのが大きいのか更に早い。肉体つけるのはやっぱりデメリットしかなかったんじゃないかと思うが俺の意思で行われた能力付与じゃないので正直意味が分からん。鼠もスライムもたぶん三人の骨もおそらくはレギオンも意図してやったものじゃないからたぶん俺の能力は自分でやろうとしてやれるものじゃないと見える。まあ、能力の解明なんて正直今は興味がないのでどうでも良いが。そのうち暇になったらやろう。


 ただ、姫達と方城の行動で大きな違いはある。方城達は街を襲撃後、資料などを探索するために数時間滞在するが、姫達は街だろうが気にせず突っ切って常時移動している。おそらく、一日の移動距離では姫達の方がだいぶ長いんじゃないだろうか。


 方城達は、帰還方法の探索をメインに、話が本当なら王国方面へと移動しているようだ。男子の方も王国軍との交戦頻度が増えていることからたぶん同様。もしかしたら男子の方はもう王国側に入っているかもしれない。

 姫は分からん。たぶん北条達を追っているから同じような感じで動いているだろうが北条達が王国に向かっていること俺は伝えていただろうか。


『にしてもこっちは本当に何もないな』

 偶に迷い込んでくる生き物がいるらしいが今まで姫達以外来た覚えがない。はっきり言えば平和だ。良いことだ。よくよく考えてみれば俺が一番クラスの中で恵まれた位置にいるだろう。

『方城達は特に目立った行動はなし。5日程度で何か変わるわけもないが覗きをするのも飽きてきたな』

 亡霊だというのに意味もなく水浴びをしていたり、美人の生気を食ったらスタイルが良くなったとか他愛もない話をしていたが、特別変化があったようには見えなかった。中心人物の方城を優先して監視していたが手に入れた資料も見た感じ重要そうではなかったし方城が何かを悟った様子もなかった。

『貼り付いていても仕方ないし、書斎にでも行って小説でも見てくるかな』

 厨二っぽい人の神のシリーズは気遅れして実はまだ読んでいない。分厚い本は正直苦手だ。が、気分転換にはなるだろう。




 一冊目の<神の黄昏>を読んだ。

 神とは作者の事だった。

 ほんとに俺つえーしておられた。

 強大すぎる力に苦悩する描写があった。


 だというのにハーレムやってた。

 日誌にハーレムやってたという記録は一切ない。


 二冊目の<神の憂鬱>を読んだ。

 作者である神がハーレム内の軋轢に悩む物語だった。


 日誌にはそんな記録は一切ない。


 三冊目の<神の戯れ>を読んだ。

 美少年もありだな、という違う意味での遊びをやった話だった。


 すぐに確認してみると日誌にはそういえば面白い少年がいる、見に行ってみようという記述があった。



 暇を持て余すであろう管理者が書くと悲壮感すら漂ってきてつらい。だが俺もそのうち人のことを心配する余裕は無くなっていそうだ。



『ふう。そういえば向こうはどうなってるんだろうな。そろそろ鏡で監視に戻るとするか』

 一日中読んでいて監視を丸一日サボっていたことを思い出した。とりあえずはまずは門が使えるようになっていないかを確かめに行く。使えないことを確認した後、自室の鏡で監視の作業に戻ることにした。



 方城と姫達がいつのまにか対峙していたとおもったら方城達が死んでいた。状況がさっぱりわからない。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ