Episode1-プロローグ
初めまして、風之理と言います。
実は他のユーザーで書いていた事があるのでもしかしたら
あれ?これって…………
って思う人がいるかもしれませんが気にしないでください。(いないと思うけど)
《Episode1-プロローグ》state……
現実時刻2102年5月16日 18:23
第362エリア[ゴーストアーチ]
「はあぁぁぁぁぁぁぁ!!」
目の前に戦闘体勢を取りながら左手で大盾を構える2mはゆうに越えた巨大な鎧騎士。その銀色の兜の隙間、本来は目のあるその場所、そこに目などは無くただ真っ黒な空洞があるだけだ。
"堕落騎士ヴィルム"Level115
これがこのモンスターの名前。
そいつの大盾に俺は右手に持った白銀の愛剣『シルフエリクシード』を左から右へ薙ぎ払うように打ち付ける。長剣の上級アーツである単発強攻撃アーツ《ストライクエンド》による淡い黄色の光を纏った剣は壁のような盾を弾き、"堕落騎士ヴィルム"の体勢を大きく崩した。すかさず"堕落騎士ヴィルム"の体の中心──人間ならば心臓のある位置に向かって左手に持っているもう一本の愛剣『ロードウィングス』の碧色の刀身を突き出しながら言葉を放った。
「《ソルライトブレイズ》!」
刹那、剣の先端が眩い銀色の閃光を放ち出す。そこから放たれたのは溢れ出る嵐の如き銀色の炎渦。その銀炎は徐々に勢いを増すと容赦無く"堕落騎士ヴィルム"を呑み込んだ。
俺は銀炎に包み込まれている"堕落騎士ヴィルム"の頭上を見上げた。そこには銀色に縁取りされたオレンジ色のゲージがあり、銀炎に包まれると同時に一気に減少し始めた。
そのまま危険区域まで突入したゲージは止まること無く0へと減少した。
ゲージの無くなった"堕落騎士ヴィルム"は一瞬硬直するとそのまま砕けるように光の粒になり、消えていった。
これがこの世界、[イマジニティ]内での死だ。
あの"堕落騎士ヴィルム"に限らず、他のモンスター、もといこの世界の生物は全てあのゲージ──HPが無くなれば死ぬ。それは俺たち人間も例外では無い。俺の頭の上に浮かんでいる緑色のHPゲージ、今は1割程度しか減っていないがこれが無くなった途端、今倒したモンスターと同じように……俺は死ぬ。
比喩表現でも何でもない"死"だ。
そんな中、突如明るい音色のファンファーレが暗い城の廊下に響いた。
俺の目の前に浮かび上がるのは赤と黄色で描かれた"LevelUp!"の文字。
俺は頭を振って長めの黒髪を払いながら腰に交差するように掛かっている鞘に二本の長剣を納めると、頭の中で念じながら手のひらを前に出し、横にスライドする。するとそこに流れるようにパネルが現れた。そこに多数ある項目の中から俺は"SP振り分け"をタッチし、作業を進めた。
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シュウ
Level:136
Roll:【ソルライトブレーダー】
HP13208/16480 MP1654/3295
ATK:1206
DEF:823
SPE:2048
MAG:405
STR:228
DEX:310
INT:72
LUK:115
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今から約1年と少し前、世界初のVRMMORPG、【RollLink-Online】が実装されたあの日から
───死の遊戯は始まった。
今回はプロローグなので短いです。
テンプレ展開?気にするな!
次回から長くなります。
感想、誤字脱字指摘等お待ちしています。
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