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ムフフ 女風呂

影の薄さ10倍」という究極のステルス性能を手に入れたカイ。

「この能力があれば、男のロマン……異世界の女風呂もフリーパスでは?」という誘惑に勝てるはずもありませんでした


カイは王宮にある巨大な大浴場へと向かいました。

そこには10倍の美貌を誇る麗奈をはじめ、クラスの女子たちが「転生初日の疲れを癒やそう」と集まっています。


鉄壁の隠密: 衛兵の目の前を通り過ぎ、脱衣所の鍵をすり抜け、湯気が立ち込める浴室へ。


10倍の恩恵: 足音は消え、気配もなく、カイは文字通り「背景」としてそこに存在していました。


(……勝った。これぞ転生者の特権……!)


カイが意気揚々と、湯船に浸かる女子たちの姿を拝もうとした、その瞬間。


カイが「見たい」という邪念を抱いた瞬間、彼の「影の薄さ」に異変が起きました。


この異世界の魔力は、純粋な殺意や敵意よりも、「どぎつい煩悩」に敏感に反応する性質を持っていたのです。影が薄すぎて世界から消えかかっていたカイの存在が、「スケベな欲望」という一点においてのみ、10倍の輝きを持って物質化し始めました。


現象: 姿は見えないはずなのに、カイの目が向いている方向にだけ、謎の「ピンク色の怪しい発光」と「激しい鼻息の音」が10倍の音量で響き渡ります。


「……ねえ、何かしらあのピンクの光?」

麗奈が眉をひそめて、湯気の向こうに浮かぶ「空中に浮いた二つの光る眼球のようなもの(煩悩の具現化)」を指差しました。


「それに、この……『フゴォー!フゴォー!』っていう、10倍うるさい鼻息……」


女子たちの間に戦慄が走ります。

「魔王軍の刺客よ! 姿を消して私たちを狙っているんだわ!」


4. 10倍の女子力の洗礼

「10倍の魔力」を持つ女子たちが、反射的に一斉攻撃を開始しました。


麗奈の10倍シャワー: 「不潔よ! 消えなさい!」という叫びと共に放たれた水魔法は、高圧洗浄機を10台束ねたような威力でカイを直撃。


武道派女子の10倍桶投げ: 投げられた風呂桶は音速を超え、カイのすぐ横の壁を粉砕。


「あ、が……っ!?(まずい、死ぬ!)」

カイは必死に逃げようとしますが、「見たい」と思えば思うほどピンクの光が強まり、「逃げなきゃ」と思えば思うほど足がもつれるという10倍の空回り状態に。


結局、カイは一瞬も中身を拝むことができないまま、女子たちの無差別広範囲魔法に揉みくちゃにされ、排水溝から命からがら脱出しました。


翌朝。勇者たちの間で一つの噂が持ち上がります。

「昨夜、女風呂に『ピンク色に光り輝きながら10倍の鼻息で迫りくる魔王軍の偵察兵』が出たらしい。女子全員の合体魔法で消し飛ばしたそうだが……」

「魔王軍、変態すぎないか?」


カイは食堂の隅で、ボロボロになった体を引きずりながら、冷めたお粥をすすります。

(……教訓。この能力、下心を持った瞬間に『最強の目印』に変わるな……)

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