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全てを奪われたモンスターテイマー 元魔物達の復讐  作者: 怪我大魂
サノバン王国編 〜魔物とーー達の蹂躙劇〜
2/4

サノバン王国破滅への一歩 七剣の集い半壊

リザは元は何の魔物か…次期に分かる時が来ると思います。

いつも通り、ご飯を食べ終えたレイドはお風呂に入りに向かう。

広い屋敷に足音が響く…顔は何処か悲しげであった。



「いやぁ、久々に1人だね。」


「いつもなら皆が一緒に入ろうとしてくるからね。」


レイドは服を脱ぎ、綺麗に畳む…そして、浴室への扉を空けた。


「一番ぶ…ろ……」


少年の目の前の光景に驚きを隠せないでいた。

目の前にいたのは水色の髪をしたナイスバディの美女であった。


「わっ!?ご、ごめんリザ!」


「ふふっ、なんだい?僕の体をそんなに見たかったのかい?」


レイドは慌てて扉を閉める…それとは対照的にリザは余裕を見せて笑う。


「レイド。一緒に入ろう。もう裸なのだろう?」


リザは後ろの扉を流し目で見ながら、入るように促す。


「で、でも…」


レイドは否定しようと口を動かそうとするが…予想外の提案に口が思うように動かない。


「いいじゃないか。僕達は家族なんだから。」


リザは扉を豪快に開けるとそのままレイドを無理矢理バスチェアに座らせた。

そして、シャワーでレイドの頭を濡らすとシャンプーで頭を洗い始めた。


「ふふっ、光栄に思うといい…僕に洗われることを!」


リザは楽しそうに言う…対するレイドは顔を赤くして照れている。


「り、リザ…む、胸が…」


彼女の大きい胸がレイドの背中に押し付けるように当たっていた。 


「なんだい?君は興奮しているのかい?」


「リザ!分かっててやってるね!ダメだよ!」


その時、レイドがいきなり立ち上がる!

振り返りつつも目を閉じたままで言った。


「リザは美人なんだから、他の男だったら襲われるかも知れないよ。」


すると、リザはまたクスクスと笑い始めた。


「アハハハッ、そうだね。僕は美人だから、襲われるかもね。」


するとリザは風呂の扉を開け、浴室から出る。


「残念ながら、襲う奴等は返り討ちにあうんだよ。」


消えるような小さい声で呟いた。


「リザ?何か言った?」


「なんでもないさ、お仕事してくるって言ったのさ。」


彼女はタオルで髪を拭きながら、浴室の扉を閉める。


「良かったね。美しい僕にここまでしてもらえるなんてね。」


「あっ…」


レイドは先程の事を思い出し、顔を真っ赤に染める。



サノバン王国…七剣の集い…

サノバン王国の最上位に位置する剣士の集団…

サノバン王国の懐刀として何百年も続いている役職である。


「それで私達は何故呼ばれたの?」


そう声を上げたのは…第六席…モミジであった。


「アハハ、俺も分かんなぁい!」


ケラケラと笑うのは…第七席…シェロであった。


「定刻だ…あの爺…時間は有限だと言うのに…」


時計を見ながら、苛立ちを覚えているのは…第五席…プラントであった。


「まぁまぁ、ゆとりを持とうよ。プラントちゃん。ほら、お姉さんとお話でもして、怒りを抑えて。」


プラントの怒りを鎮めようとしていたのは…第四席…セツナであった。


「セツナちゃん…俺とお話しようよ。モミジちゃんでもいいよ!」


女の子に対してチャラそうな対応をするのは…第三席…ベルウェイであった。


「…フハハハハハッ!俺の目は誤魔化せんぞ!」


虚空に向かって話すのは…第二席…ネオランスであった。


「皆、揃っているな?」


闇から出てきたのは…耄碌したように見える…爺さん…第一席…主席…ポランであった。

ポランは集めた理由を話し出す。


「魔物研究所…そこのモンスター討伐の依頼に出た勇者パーティが壊滅した。」


この事実に皆、驚いたように目を開く。


「ってことは、ナガレちゃんもサノンちゃんもレイアちゃんまでも死んだのか!くそっ!最低な敵だぜ。」


ベルウェイは涙を流し、机を叩く。


「いや、ナガレは片腕欠損…勇者は長期入院…レイアに限っては軽傷で生存した。」


ポランは直ぐ様事実を伝える。


「良かった!」


ベルウェイは何故かガッツポーズした。


「まさか、勇者パーティが殺られるとは…ライオットもエリオスも七剣に入れる程の逸材だ。なのに、死んだと言うのか?」


プラントは聞き返す…勇者パーティは盤石といっていいほど強かった。

過去類を見ない程に… 


「あぁ、殺ったのは鬼人族の少女…だそうだ。」


ポランは淡々と告げる。


「して?鬼人族が何故その場に?どうして魔物の味方をする?」


ネオランスは質問を投げ掛ける…鬼人族とは亜人…魔物の味方をする理由がない。


「レッドゴブリンから進化した…そう言っていたそうだ。」


その言葉に皆が驚き、モミジは席を立つ。


「じ、冗談もそこまでにしろ!魔物が亜人に進化!?ありえない!」


この反応も無理もない…亜人に進化する魔物などいないのだ。


「落ち着け、モミジ。ポラン殿が言っているのだ。嘘偽りでないことは確か。」


その時、ネオランスは冷たい視線でそう言う。

モミジが辺りを見渡すとシェロ以外の全員が鋭い視線を向けていた。


「シェロ、モミジ…他の皆は覚悟を決めている。お前達はどうする?」


ポランは2人に問いを投げかけた…

…既に答えなど決まっている。


「決まっている。私は魔物達を駆逐する。」


「俺も…面白そうだから、行く。」


2人の覚悟を決めた…


「では、集合は2日後…集合場所は森と接しているフリード領だ。」


すると、全員が部屋を飛び出した。

部屋はすぐにもぬけの殻となった。



七人は森の中に入る…


「暗いね。」


「奇襲には気を付けろ。」


ネオランスとシェロは辺りを見渡す。

全員警戒しながら前に進んでいた。


「けど、本当に魔物が亜人に進化したのか?」


モミジが皆に問いを投げ掛ける…


「う〜ん、驚きだよね。今までの先人の知恵を否定する結果となるからね。」


「今はそんなことはどうでもいい…敵は殺す…それだけだ。」


セツナとプラントは聞き流す…周りを警戒することを優先しているのだ。


【リザ視点】

僕がいることを知らずに…ね…

次の刹那、僕は姿を現す…


「ッ!?き、貴様は何処から来た?」


ポランは臨戦態勢で刀を抜いた。


「…仮面を取れ。」


ベルウェイは冷や汗を流しながら、指示を出す…

まぁ、いきなり気配なく現れたら驚くのも当然か…

あぁ、それと僕は仮面を被っている…表で動いているから、バレる訳にはいかないからね。


「やだよ。」


僕が拒絶した…その時…


「ならば、死ね!」


プラントが既に僕の間合いを侵略していた…

なるほど…人間にしては速いね…

だけど、龍人の力を得た僕に叶うはずがない…

僕は瞬時に刀に手をおく。


「なっ…」


全員が恐怖する…


「な、何が…ゴフッ…」


既にプラントは首から下は泣き別れ…生首になっていたのだ。

僕はその生首を捨てる。


「モミジ、シェロ…貴様らは逃げろ!」


ネオランスはすぐに指示を出した。

なるほど…情報を伝える役を残したか…

ならば、先にそちらから始末するだけ…

次の瞬間、僕は翼を広げる。


「翼…龍人族か!」


ベルウェイとネオランスは連携しながら、距離を潰す…


「ナイスバディの女を斬りたくなかったよ!」


ベルウェイとネオランスは剣を振るう。

2人の攻撃を僕は一刀で抑える…二刀流を見せる程の相手でもないしね。


「ガハッ!?」


僕は蹴りを放ち、ネオランスを吹き飛ばす…

…瞬時に腕を入れたね…骨を砕くには至らない。


「ネオランスちゃん!」


セツナがネオランスの方へ近づく。


「セツナ!飛べ!」


ネオランスは直ぐ様指示を出した。

次の刹那、斬撃の雨が2人に飛ぶ!


「ぐぅぅぅぅ!!!」


ネオランスは斬撃全てを受け斬る。

体には無数の切り傷が残っていた。

セツナはその攻撃を飛んで回避する…

しかし、そこに僕がいる。


「お嬢さん、これは痛いよ。」


「ガハッ!?」


僕の蹴りが見事に彼女の腹を貫いた…


「ゴフッ!?」


彼女は木にぶつかり、倒れる。

恐らく骨は折れ、内臓もグチャグチャだ。もう助からない。


「まだ…まだぁ…」


しかし、彼女は立ち上がる…

人間の底力は凄まじいね…


「そうかい?なら、これはどうかな?」


飛ばしたのは斬撃…しかし、今までと違うよ。


「受け止める!」


ベルウェイはセツナの前に出る…


「ベルウェイ、辞めろ!避けろ!」


ネオランスは叫ぶ…しかし、もう遅い…


「はぁぁぁぁ!!!」


ベルウェイは斬撃を斬る…しかし、彼の体は凍っていた。


「べ、ベルウェイ…ちゃん…」


セツナは驚いて、声しか出ない…

…余裕で殺せるね。


僕は刀を振り上げる。

その時、ネオランスがセツナを引っ張る…それと同時…無数の斬撃が2人を襲う。

先程の攻撃を見ているからか…立ち向かうことなく、逃げに徹している。


背後にいるね。

その時、刃を背後に向ける。


キィィィィン


金属同士がぶつかり合う…

ポランが既に背後に回っていた…

気配を消す技術は相当高いみたいだね。

すると、ポランが叫ぶ!


「ネオランス、セツナ!退け!」


第一席の判断…下の奴等は従うしかない…


「…ポラン殿…死ぬんじゃねぇぞ!」


ネオランスはセツナを抱え、背を向けた。

…その明確な隙を僕は見逃さない。


「逃げ切れると思うかい?」


直ぐ様彼等の背後を取った。

…しかし、その時だった。


「仮面の龍人よ。こちらを見よ!」


ポランが叫び、刀を振り下ろす…飛んできたのは斬撃だ。

…なるほど、斬撃を飛ばすことを人間もできたんだね。


僕は躱しながら、刀を振り上げる。


「恐らく君は一番強いだろう?」


僕は刀を構える。


「さぁ、殺し合いの再開といこうじゃないか!」


僕は地面に降り、翼をしまう。

ここからは武人として戦おうか…強さを測るも兼ねて…


「舐めるなよ!亜人が!」

 

次の刹那、僕達は距離を潰し、刀をぶつけ合う。

なるほど…流石の技術だ。刀を操りに関しては彼が秀でている。

僕はパワーとスピードでゴリ押ししてるだけ…

なら、覚えよう…彼の刀の使い方を…


「どうした!この程度か!雑魚め!」


ポランが煽ってくる…彼も分かってるんだ…勝てないと…勝ち筋を作るために煽っている…


「君の仲間は無能だね。」


僕も煽るとしよう。


「結局2人も死んだ…2人は戦うことすら許されない。2人は足手まとい…無能の集まりでしかないね。その集まりのトップの君も無能でしかない。」


「馬鹿にするな!」


その時、彼の顔が怒りに満ちる…一撃が重くなった…故に隙ができる。


「片目だよ。」


「うぉ!?」


僕は彼の左目を斬った。

しかし、彼の気迫は消えない。


「死んでたまるか!」


手数が更に増えた…もうここで決めるつもりなんだろう…

…まぁ、彼の刀の技術は覚えた。


次の刹那、パワーとスピードを人間の範囲の程度に抑えて、刀を振るう。


「なっ!?それは!?」


ポランは驚きの声を上げる…当たり前か…

力で押し切れるのに…勝てない…先程とは逆の状況だ。

先程は単純なパワーで押し切られていたのに今度は技術で押し切られている。


「き、貴様…まさか!?」


ポランは動揺の声をあげる。

当たり前か…だって、彼の技術を覚えたのだから。

刀の振りから刀の攻撃のつながり…脱力の仕方や足の動き…彼が長年積み重ねてきたであろう技術を全て奪ったのだ。


次の刹那、凄まじい一刀がポランを襲う。


「グハッ!?」


腹を斬られたポランは悟った…もう勝つことはできないと…

故にすることは…この怪物の情報を知らせること…逃げることだと…


ポランが背中を見えた…その時だった。


「ぐぅ!?」


両足斬り落とされた…僕は既に予見していた…この男なら逃げると…

流石に4人も逃がしているんだ…これ以上は逃がすことはできない。


「ば、化け物め…」


ポランが何かを呟くが、もう聞く必要はない。


「君は仲間を売ることはないだろう…だから、ここで殺す。すまないね。」


僕は頭に刀を突き刺した…


「…4人も逃がしたが、僕とバレることはない。」


僕は顔を隠しているし、龍人であることも隠している。

普通の龍人なら無理だけど、僕はブルーリザードマンからの進化した特殊な龍人…翼と角も任意で隠せるのだ。


「さぁ、これから仕事の時間だ。」


僕は凍った男の体を砕くとその場を後にした。


… 


「うわぁ…凄いねリザ。オルゴールが作られるほど有名な歌手になるなんて…」


その日、僕はレイドと共に部屋にいた…

聞いていたのは僕がミュージシャンとして活躍するために作ったデビュー曲『氷の王子様と純真無垢なお姫様』のオルゴールだ。


僕は今では有名なミュージシャン…僕のルックスと美声は老若男女に刺さった。

女性ファンによるファンクラブも作られている…

まぁ、これは僕の望みと僕達の野望の為であるんだけど…


「レイド、僕の音楽…ずっと、聞いてくれるかな?」


僕は知ってる…君が次に言う言葉を…


「うん、ずっと聞く。」


…彼の笑顔は美しい…いつか僕だけのモノにする。

それまでは…この距離感が心地いい。

次回は水曜日を予定…早まるかも知れませんが…

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