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第2話 俺とサディナさんとの出会い
俺エレフとポンコツ聖女サディナさんとの出会いは、かれこれ三年前。
聖騎士になりたてだったひよっ子な俺は、自分が守るべき聖女と対面した。
聖騎士訓練所にサヨナラして、聖女が住むとこーーローズパレスの騎士宿舎に荷物を運び込んだ翌日の事だった。
ローズパレスの一画、大きな噴水のある広場で、俺は落ちてるサディナさんと出会った。
どこにって、噴水にだよ。
時間に遅れそうになって走ってたサディナさんがこけて、ドボンだ。
その後、髪の毛とか服を最低限乾かした状態の、生乾き聖女なサディナさんと引き合わされることになった。
最初はこんな聖女の護衛なんぞやってられんって思ってたね。
だって他にも、歩けば物をわって転ぶし、何かやれば失敗するし、物忘れはひどいし、治癒魔法の詠唱では噛むし、さんざんだったもん。
でも、ある事がきっかけで、俺の気持ちは変わった。
ちな、当時のやりとりがこれ→
「今日も護衛、よろしくお願いしまひゅ(噛んだ)」
「ああー、うん。適当にがんばるわ(投げやり)」




