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蝉時雨を背中に受けて

作者: 岡本 琴恵

今年はセミの鳴き声がしないね

君が言う

そう言えば

今年はまだ

セミの声を聞かない


うだるような暑さに

お互いグッタリしながらも

また朝が来て

一日が始まる


冬の間は

あんなに

待ち遠しかった春が

一気に過ぎ去り

セミの鳴かない夏へ


何処に行ったの?

出てこれないの?

いなくなったの?

君のいた夏が恋しくて

懐かしい声に

耳が走馬灯のように

思い出をかき集める


君の声を聞いたら

乗り越えられる気がするよ

だから

その声で

僕の背中を

押してくれないか?

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― 新着の感想 ―
暑さの中で、まだ聞かない蝉の声。そこから君との夏を恋しく想うところが、胸に響きました。 聴きたい、君の声。詩を読んでから改めて見るタイトルの意味に、深い感情を覚えました。その声が、何よりの後押しとな…
静かで情景豊かな描写とセミの鳴き声に重ねて失われた君への思いを馳せる切なさが胸に響きました。夏の暑さ、そして過去への郷愁がじんわりと伝わってきて共感を覚えますねえ。不在のセミの鳴き声が大切な人の存在の…
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