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魔王バンザの配下らしき奴のせいで、時間をくってしまった。

まあ情報は引き出せたから、無駄だけだったわけではない。

魔王バンザの配下の・・・


「なあオロチ、あいつの名前って何だっけ?」

『そもそも名乗っていませんでした。魔王バンザの事を喋るのに夢中で名乗りを忘れていたのかもしれませんね』

「ええ・・・」


悪魔王ゾルゾの部下(名前は忘れた)もそうだったが、そんなに自分の主のことを話したいのだろうか。

・・・わからん。まあいいか。

《転移》

目立たなき場所に出て、ギルドに入る。すると1人の受付嬢がこちらに気づいて、寄ってきた。

ちなみにめんどくさそうな輩はいつも通り足止めしている。


「クロトさん、お久しぶりです。シーアさんたちは先にギルドマスターと話していますよ」

「会ったのは結構前だし、それ以降も色んな奴を相手にしてるんじゃないのか?それなのによく覚えてたな」

「シーアさんにも同じようなことを言われましたよ。職業柄、人の顔を覚えやすいんですよ。それに勇者様のお仲間ともめていましたから余計に」


これはシーアにも言ったと笑顔で付け足す受付嬢。

やたらそこを強調するな。


『これは俺とシーアが似てるって言いたいのか?』

『そうですけど違います』

『どっちだよ』

『自分で考えてください。ほら、そろそろ話を切り上げた方がいうのでは?』

『・・・わかったよ』


自分で考えろって言われてもなあ。

まあ重要なことなら先に言うだろうから大丈夫か。


「まあ、そういう話も後だ。先にキールのところに案内してくれ」

「わかりました。では、こちらへ」


案内されたのは他の部屋よりかは、少し豪華な扉の部屋だった。

ギルドマスターの部屋だからもっと豪華だと思っていた。まあ、キールだしこんなものか。


「では、何かあれば我々に言ってください」

「それはキールに言うセリフだろ?」

「ギルドマスターは緊急時以外我々に何か言うということはありませんから。では失礼します」


そう言うと受付嬢は元の場所に戻っていった。

あまり関わっていないのはハイエルフだとばれないようにするためかもしれない。


『ハイエルフだとばれて何か不都合があると思うか?』

『主、ハイエルフというのはエルフの王族みたいなものです。そんな人が自分の上司だと知ったら。大混乱です。最初に公表していたのならまだしも、今まで隠していたとなると尚更ですね』


まだ社会人は経験していないから正しいかはわからないが、課長だと思っていたら社長だったという感じか。

・・・どうでもいいな。さっさとキールと話そう。


「悪い、思ったより時間かかった」

「あ、クロト。そういうことね。理解はできないけど」

「何がだ?」

「マキとマイは今まで寝てたんだけど、今さっき突然起きたの。で、何かと思ったらクロトが入ってきた。この2人は何でわかったの?」

「それは俺もわからん。何か俺と麻紀と麻衣は繋がってるらしいぞ?」

「「うん」」


少し前に固有魔法か?とも思ったのだが、地球でも同じようなことを言っていた。

地球に魔法などは無かったはずなので、固有魔法という線は除外した。

まあ、今のところ何か危険なことがあるわけではないので大丈夫だろう。


「ふーん?それで、クロトは何してたの」

「アースフェルがいた洞窟に行ってきた」

「フェンリル様の?カイ君、そんな所で何してたの?」

「おーい、君たち。僕を置いて会話しないでくれ」


あ、完全に忘れてた。すまん。

キールにこれまでのこおを話そうと思ったのだが、先にシーアたちが話してくれたらしい。

南たちの紹介も済んでいるとのことだった。

話していないのは魔王バンザ関係だけらしい。


「じゃあここに来た経緯と、今さっきわかったことを話す」


・・・


「クロト、どうやってその情報手に入れたの?」

「ん?さっき言った魔王バンザの配下がいたんだよ。で、戦ってる最中に勝手に喋ってくれた」

「あの氷、予想はついてたけどやっぱり固有魔法だったのか。でも《氷獣》って・・・」

「絶対使い方違うだろうな」

「ん、主従揃って馬鹿?」


俺も同じこと思ったけど、セラって意外と辛口なんだな。

まあ、相手が能力を十全に使えるよりかはいいだろう。


「キールは何か情報を持ってたりするのか?」

「クロトたちが来るまでは、謎の氷があるってことくらいだったよ。うちも情報部的なのを作ったほうがいいのかもしれないね」

「それは好きにしてくれ。まあそんなわけだから、俺たちは明日から魔王を探しに行く」

「了解したよ。近くで戦闘になったら、ある程度はいいけど被害を抑え目にしてくれると助かるよ」

「わかった」


さて、適当に宿をとって蝙蝠に探させよう。

自分で探すのは時間かかるからな。

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