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15.変化

目が覚めた・・・いや寝ていたわけでは無い。意識がが浮上してきた感じだ。まだ意識しないと眠れないらしい。・・・これ改めて考えると意味わからんな。


「あ、クロト起きた?よかったよ。このまま起きない・・・とは思えなかったな。アハハ」

「それは自分でも思う。どの位経った?」

「クロトが悪魔王を倒して半日位かな。もう夜だよ」


そもそも何で意識が落ちたんだ?神獣が王を獲得するみたいなことを言ってたけどそれが原因かな?後で聞きに行こう。


「とりあえずレーガン達に報告しに行くか」

「多分悪魔王が来たことすら知らないだろうからね」


・・・

「だから普通にドアから入って来いって言ってんだろ!・・・はあ、それで何の用だ?」

「悪魔王が来たから倒しておいた。ゲルドが来たら言っておいてくれ。商会にいなかったんだよ」

「ああ、わかったあくまお・・・ん?ちょっと待て、出ていこうとするな。悪魔王?来たのか?ていうか倒した?おい、舌打ちするな。説明しろ」


面倒くさいな。

・・・


「そ、そうか。悪いちょっと混乱してるから、後の話は明日にしてくれ」


レーガンが説明しろって言ったんだろ。まあ言われなくてもそうするけど。

翌朝

レーガンの前に神獣のとこに行こう。

というわけでやってきました、神獣のいる洞窟。前回と同じように《結界》を破って、前回の道を辿って神獣のいる場所まで行く。


『ようこそ、魔の王よ。歓迎しよう、我が住処へ』

「いや、それいらないから」

『そ、そうか。・・・ん?お前魔力量増えたな。何をしたんだ?」

「悪魔王を倒したからどう変化したのか確かめに来た」

『この前王の話をしたばかりだぞ?自分で探し回ったわけではないだろ?」

「ああ、喧嘩売られただけだ」


嘘は言ってない。ゾルゾ個人に喧嘩は売ったが、悪魔王の勢力に喧嘩を売られたのは俺だ。


『運がいいの悪いのかわからんな・・・』

「まあそんなわけだから少し手伝ってくれ。少なくとも魔力は増えてるんだろう?」

『手伝うのは確定なのか・・・。まあいい。そうだな、以前に比べたら格段に増えてる」

・・・

わかったことは

・魔力量が増えた

・身体能力が上がった

・魔法の威力が上がった

・眷属の蝙蝠が強化された(知能が上がった)

・翼が3対になった

と基本的には基礎的な能力が上がったくらいだろう。


『悪魔王の権能を引き継いでいない?まだ体が適応していないのか』

「なんにせよ待ってれば権能は出るんだろ?気長に待つよ。今のところ必要としていないしな」

『まあお前はそうだろうな」

「じゃあある程度わかったから帰るわ。ありがとうな」

『ああ、わかった次も・・・』

「あの歓迎法はいらないから」

『そうか。気が変わったら言ってくれ」

「変わらんわ!」


外に出るともう夜だった。・・・あ、レーガンに詳しく話せって言われてるんだった。まあいいか。

・・・怒られた。

レーガンに怒られた翌日。

何故かレーガンに呼び出された。まだ怒るつもりなのだろうか。

いつも通りレーガンの部屋の窓から入る。


「だから・・・もういい、好きにしてくれ。呼び出したのは仕事が入ったからだ。ここソルガール王国の王都に行ってもらいたい」

「王都でも魔物が増えているのか?」

「いや、お前にやってもらうのは学園の警備員だ」

「・・・なあ。俺は何でも屋じゃないんだぞ?」


森でのサポート仕は事だ。モルテリアでのことも魔物討伐だったし、ギルドの依頼だったからまだいい。悪魔王は個人的にやったほうがいいと思ってやったことだからいい。ただ、学園の警備は違うと思うんだが・・・


「しかたないだろ。王直々の命令なんだよ。冒険者でもいいから腕利きを雇えってな。どうも王女が今年からその学園に入学するらしい」

「・・・学園の名前と王女の年齢。それから場所と期間は?」

「ソルガール総合学園、名前の通り魔法や剣など色々やってるところだな。王女は今年で18歳、場所は王都に行けばすぐわかる。王城の次にでかい建物だからな。期間は3年だ」

「随分長いな。卒業するまでが3年ってことか?」

「ああ、そうだ」


じゃあ大学みたいなものなのかな?別にいいかというか・・・


「もうゲルドに話を通して準備させてるんだろ?」

「ああ、そのとおりだ!お前に拒否権はない!」


そんな自信満々に言われても・・・。


「わかったよ。出発は?」

「明後日だ。準備しておいてくれ。あ、シーアにはまだ言ってないから。伝えておいてくれ」

「だそうだぞ、シーア」

「えっ!?」

「ギルドマスター、先に言ってください。お願いしますよ?」

「お、おうわかった」


笑ってるのに怖いって本当にあるんだ。初めて見た。

2日後


「悪いなクロト、シーア。仕事が立て続けになっちまって」

「全く悪いとは思ってないんだろ?」

「「まあな」」


声をそろえていいやがった。


「はあ。行くぞシーア」

「うん」

「頼んだぞ」

「へいへい」


道中は何事もなく・・・ミネルヴァとかいう背の小さい女を魔物から助けたが、他は特に何もなかった。

ただ・・・


「なあ、王都とはいえこれは飾り立てすぎじゃないか?」

「私も同じこと思った」


門についたのだが、両脇に大きい紋章があり壁は白一色。そこに色々な飾りが更についている。

・・・うん派手だな。

中に入った時に普通の街並みだったことに大分安心した。


「学園に行くのは明日だから町周っててもいいぞ。宿は俺がとっておく」

「ほんと?じゃあ任せるね。ありがとう」


なんでかはわからないけど最近落ち込んでたからそれでいいだろう。

さてどの宿に行くかな。

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