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11.遠征3日目

誤字指摘お願いします。」

はあ・・・面倒くさい。元クラスメイトは俺がシーアを脅しているとか言ってたし、挙句の果てに勇者のいるパーティーと一緒に行くことになってしまった。

キールはキールで俺に依頼という形で勇者の護衛を押し付けやがった。せめてもの反撃ということで報酬額を2倍にしてやったがこたえた様子はなかった。

・・・3倍にしてやれば良かったか?


「はあ・・・」

「ちょっとクロト、ため息何回目?いい加減立ち直りなよ。そろそろ集合だよ?」


シーアはそう呆れたように言うが面倒くさいものは面倒くさいのだ。

ただ、そろそろ集合時間だというのは事実なのでしょうがない。


「俺は過剰に力を使うとばれるから基本的には索敵をする。危なくなれば手をだすがそれまでは頼むぞ?」

「まあ、危なくなったら助けてくれるんでしょ。なら任せて!」


勇者にはばれているいるので問題ないのだが、あるのはその仲間だ。勇者やその仲間の反応を見て、勇者以外は魔王が複数いるというのは知らないのだろう。そのため魔王という存在にどう反応するかがわからないのだ。

だから何かない限りは手を出さない。そうするしかないのだ。

・・・時間になったのでギルドに向かう。すでに多くの冒険者がいて俺たちと、一緒に入ったパーティーの2つ待ちだったようだ。

全員そろったのを確認してキールが口を開く。


「さて、時間になったね。さっきの作戦会議で言いたいことは言ったから喋ることは無い。というわけで、さっそく作戦開始といこうか。」

「「「「「おうっ!」」」」」


・・・森についてすぐ、グループに別れる。結局昨日の男子はずっと俺を睨みつけていた。

とりあえずシーアには、仲良くなってこいと元クラスメイトの中に放り込んでおいた。


それにしてもハラルの魔物と大分違うな。種類は同じなのだが戦い方が違う。ハラルの魔物は数の有利でガンガン攻撃してきた。しかし、モルテリアの魔物は自分たちが多くてもなかなか攻めてこない。

先ず1,2匹が飛び込んできて相手の実力を見てからどうするかを決める。蝙蝠を通して見た印象はそんな感じだった。

例えば・・・


「左右から1匹ずつ。前方に6匹が待機中。グレートウルフだ」


左右のグレートウルフの動きを《重戦士》が縦で止めて、《剣士》が斬る。そして前方の6匹のうち4匹をシーアが弓で仕留め、残り2匹を《魔法使い》が仕留める。

この動きを繰り返し、何事も無く討伐を進めていた。

・・・いや、俺にとっては少し違う。俺が索敵だけをしていたせいで、シーアの腰巾着だと思っているようだ。

まあ特に不都合は無いから大丈夫だろう。ただ、俺が大丈夫でも他の奴の機嫌が悪くなるかもしれないのでこの場をを離れるとしよう。


「俺はこの辺りを見回りに行ってくる」

「え?休憩時間ですけど大丈夫ですか?」

「慣れているから問題ない」


さて、魔物狩りでもして時間をつぶそう!

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