小学校高学年
家庭環境は変わらぬまま思春期に差し掛かり、私はいよいよストレスを抱えきれず自傷行為をするようになった。小5から腕を爪で痛め付ける、カッターで切る等を繰り返し徐々にエスカレートしていった。
この頃から学校での集団生活にもストレスを覚える様になった。
精神崩壊の始まりだったと思う。
小学校高学年あたりから強く感じたのは、教師が片親家庭の児童を間違いなくなめている・差別していること。
どうせ親が何も言ってこないとタカをくくってあからさまな態度を取ってくる。近年モンスターペアレントが問題になることがあるが、こういった経験をした児童・生徒だった人が教師というものを信用できず、我が子を守る為に行動している面もあるのではないかと思う。
小6の時、親がPTA役員だった同じクラスのマイちゃんが体調不良を訴えた。保健室に行って早退することになったマイちゃんが教室に荷物を取りに戻ると、担任は
『大丈夫か?お母さんに電話しておいたから、もうすぐ迎えに来てくれるって。気を付けてね』
と言ってマイちゃんを見送った。偶然にも翌日、私は学校で体調が悪くなった。保健室に行って熱を測ると微熱があった。そこへ呼ばれたのか担任が来た。私と養護教諭が症状を説明すると担任は私に向かって
『で、どうすんの?』
『熱はそんなに無いみたいだけど』
私は、しんどいので早退したいです、と伝えた。
『じゃあそこに公衆電話あるから家に電話して帰れよ』
……………何故こんなにも惨めな思いをしなければいけないんだろう。マイちゃんも私も同じ人間なのに。