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環境の変化の始まり
私がパニック障害に苦しめられる様になった頃、兄は大学受験に挑んでいた。
しかし、受験に落ち、父の住むマンションへ引っ越し予備校に通いながら浪人生活を送ることになる。
ここでやっと私に自室が与えられた。
私は自室で音楽を聴くことで癒やしやストレス解消、感動を覚えることができる様になった。これはわずかながら精神の救いになっていた。
その頃、父は田舎に顔を出す頻度が高くなっていた。以前の月1から月2,3になっていたと思う。
私が中2の時に父の高校時代の同級生である女性を紹介され、再婚する意向を伝えられた。
彼女は地元であるこの田舎で介護関係の仕事をしていた。
様々な感情が渦巻いたが、するならもうちょっと早くしてくれれば良かったのになぁ…と思った。
二人は年度末の3月に入籍した。
嫌な予感しかしないはずなのだが、当時は不安を搔き消す様にポジティブな展望を描いていた。