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少しはゆっくりしたいと思います。


ん?なんだ?冷たい。

うっ…今度は少し痛かった。


人がせっかくゆっくり休んでいるというのに、誰だ?


私はゆっくりと目を開けた。すると目の前にはコーヘイと悪魔がいた。明らかにコーヘイが追い詰められている。

まさか、あの悪魔が私に取り憑いていたものか?

そして、コーヘイがその悪魔を相手にし戦っていたのか?

初期魔法しか使えないのにか?

いや、激しい痛みを伴えば初期魔法も強くなるところを見ていたな。

まさか…な。しかし、あの男ならやりかねん。まったく無茶をする男だ。

私は自分が少し笑っていることに気がついた。そしてすぐさま剣を手にし、悪魔の方へと向かった。

ありがとう、コーヘイ。あとできちんとお礼はさせてもらうからな。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


「後は自分でなんとかしやがれ!コーギー!!!」


「任せておけ!塵一つ残さない!!!」


そしてコーギー対悪魔の決戦が幕を開けた。

と、言っても中々に圧倒的であった。

コーギーの剣技とスキルに悪魔は全然対応できないでいた。

ひょっとして、コーギーってとんでもなく強かったの?いや、元騎士団団長とは聞いていたけど、ひょっとして想像より遥かに強い感じなのかな?あとで聞いてみよう。


コーギーは初期魔法や俺が見た事のないおそらく中級魔法を使いながら憂さ晴らしもしていた。

なるほど、取り憑かれたことが許せないのかな?怒ったコーギーは怖い。


「どうした?そんなものかぁぁあ!!!」

悪魔が可哀想になるくらいであった。


一方的にやられていた悪魔はやけになったのか、俺に対して見せた連続スキル発動をしていた。

「ダークブラスト!ダークブラスト!ダークブラストォォオオ!!!」


それはもう必死になってやっていた。

悪魔のスキルをコーギーは平然とかわした。

いや、俺の目では追えなったんだけどね?なんか、気づいたら悪魔の真後ろに居たからそれでいっかなって。

コーギーは悪魔の首に鋒を当てた状態で言い放つ。

「スキルとは、どのように当てれば良いかわかるか?それはな、至近距離で確実に当てることだ。」

コーギーはもう勝負を終わらせるつもりでいた。

そして怒りの理由を悪魔に向けて説いていた。

「貴様は私を2度、怒らせた。1つは私に取り憑いたことだ。まあ、これは私が不甲斐なかっただけの話だ。しかし、もう1つ、私の恩人を傷つけたこと。これは例え神や魔王が許そうとも私が許さん。悔い改めよ。エクスカリバーァァッッーー!!!!!」


エクスカリバー、コーギーがよく使っているスキルだ。だが、俺の知っているスキルではなかった。チョートッキューを相手にしていたときは俺がトドメを刺せるよう手加減していたからだ。

エクスカリバーは剣に光を集め、解き放つスキル。解き放たれる光は剣と同程度の大きさではなく、数十倍の大きさで一筋の線を描く、まさに破壊光線のようなものであった。その威力は絶大で辺りの木々が悪魔諸共消し飛ぶほどのものであった。

轟音とともに激しい煙が巻き起こる。

煙が晴れた先にはコーギーが1人、佇んでいた。


うん、やっぱり強いわ、この人。

俺は決着をつけたコーギーを讃えようとコーギーの方へと向かう。

…あれ?向かえない。うん、体が動かないや。相当ダメージを受けていたのだろう、体の外傷はないものの、疲労で俺は1歩踏み出したところでよろけてその場に転けてしまった。

「コーヘイ!大丈夫?」

「大丈夫だよ。疲れたからかちょっとよろけちゃって。」

「無理もない。悪魔相手にあれだけ戦ったのだ。ゆっくり休めばいい。」

そういってコーギーは俺の頭を膝の上に乗せてくれた。


…膝枕。これは嬉しい。あ、別に変な意味はないからね?男なら誰だって膝枕は嬉しいでしょ?嬉しいよね!


俺はコーギーにされるがままに膝に頭を乗せ、うとうととしはじめた。俺は眠りにつく前にコーギーにあることを伝えた。


「コーギー?これからどうするんだ?もし行くあてがないなら俺と一緒に居ないか?冒険したり、魔王を倒したりする気はないけど、魔法はこれからも使ってみたい。コーギーさえ良ければなんだけどね?」

俺の言葉にコーギーは照れ笑いを浮かべながら頷く。

「うん。行くあてもないし、私もそろそろゆっくりしたいから、コーヘイさえ良ければ、一緒に居たいって思ってた。」


うん、やっぱりめちゃくちゃ可愛い。コーギーが了承してくれたことで、俺は改めてよろしくと膝枕をされながら告げ、眠りについた。


異世界に来てからまだ3日。色んなことが起きすぎてそろそろ休みたい。

水を探すことから始まって、街探し、魔法の練習、悪魔との戦い。濃いわー。俺の前世の1年間より断然濃いわー。

考えれば考えるほど辛くなりそうだから、やめておこう。うん、とりあえずゆっくりしたいな。

それに、宿屋もいいけど自宅がほしい。大きくなくてもいい。騒がしくない場所で羽を伸ばしたい。なんなら、丘の上に家を建てるのもいい。

よし、そうと決まれば次は家だな。

どこで聞けば売ってるのかな?

まあ、今はそんなことはいいか。

今はとにかく少しはゆっくりしたいと思います。

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