19.5最後の決戦
「クリス、この地の都市核の登録を上書きするぞ、恐らくイザラークの魔力が土地の守りとして残っているのだ」
「都市核ですか」
「ああ、子爵以上の領地には守りの都市核が設置されている、都市核によって異様な魔力を持つ者の侵入を阻んだり、入られても存在を感知できる。農作物も主の魔力による影響を受けるのだ、都市核の書き換えに行くぞ、入り口がさっきの攻撃でふさがっていなければ良いのだが」
僕は、おじいさまに連れられて城のあった場所に戻る。
「あった、ふさがっているどころか、上物が吹き飛びがら空きではないか。クリス、ここに降りるぞ。他の者は入るな。ここは子爵以上の領主以外は入ってはならぬところだ。お前たちはここを塞ぐ物を探してこい」
おじさまと一緒に都市核へと向かう。
「おじいさまが領主となられるのなら、おじいさまが登録されれば良いのでは」
「都市核は、長く支配した方が良いのだ。短期でわしから別の者へと移ると植物の成長に悪影響が出るかもしれぬ。最初からそなたの魔力を登録した方が良い」
都市核のある部屋とたどり着く。中の部屋は地球で見たようなSFの基地のようだ。
大きな水晶がくるくると回り、その手前に少し高めの台がある。
白い台の上には水晶版が乗っている。
「この板に手を乗せて魔力を流せば登録完了だ」
「はい、おじいさま」
魔力を流すと、板の色が青く光った。
「これで踏力完了だ。時期に魔物達の力がさがるだろう。それよりもクリスは大丈夫か」
「はい、体は大丈夫です。おじいさまは」
「ああ、わしも大丈夫だ。体のあちこち痛みはあるが、持病の方じゃ。痛みがあると言うことは生きておる証拠だしな」
そういって、おじいさまは僕の頭を撫でた。
「おじいさま、僕はもう成人したのですが」
「おお、そうだったな」
そう言いながらも、まだ頭を撫でられる。おじさまと僕にはまだ身長差がある。成人したとは言え、まだ若い。最近も身長は伸び続けているのだ、もう少し背は伸びるはず。
頭を撫でられてからか、安心したからか、疲れが出て来たからなのか急に眠気が襲って来た。
「おじいさま、眠い」
「ああ、クリスは頑張ったからな。眠っても良いぞ。わしが連れて出るからな」
そう言われ、安心して眠りに落ちた。
眠ったはずだが、僕はなぜか神様の前にいた。あれ、死んだの結局?




