18.2最後の戦いに向けて
戦いを前に、成人後すぐにアリスと結婚式を行った。僕的には帰って来てから結婚しようと思っていたのだがアリスから「それはダメなフラグだよ」と謎の言葉を言われ結局戦いに行く前に結婚することにした。
そのために出兵の計画も結婚後の一月後に設定された。
とても派手な結婚式を行いアリスと結ばれた。
どうやら、アリスは前世で結婚をしていなかったらしく、今回やった結婚式は前世で夢に描いた結婚式にだいぶ近づけたらしい。
一部、こちらの常識をひっくり返す内容があったが、わりとこの世界の人々にも受け入れられたので今後の結婚式で使われるかもしれない。
ちなみに僕の方にも結婚式の記憶はない。子供が生まれた記憶も無い。残念だが日本での生活の記憶は一切なく知識だけが残されているのだ。
アリスにもそれは話してあり、前提として話す土台を理解してもらえるだけ良いとあまり気にしている様子は無かった。
僕は、彼女が僕を選んだ理由が僕が日本を記憶を持つからだと思っていたがどうやらそれだけではないらしい。一緒に生活してそう思えるようになった。
僕も、それだけでない無いようだし。
だが、前提の話が合うのはとても貴重な事だった。
この世界の歌や曲ではなく日本の歌や曲を知っているのは理解度が大きく違う。他の人は感心するか理解できないと拒否するかのどちらかだが、僕らはお互いに理解しこちらの曲風にアレンジを提案出来たりするのだから。
そんな感じで二人の仲は、自分で言って良いのか恥ずかしくなるがなかなか良い仲なのだと思う。
4年ほどの付き合いしかない。日々忙しくあまり会える時間は無い。だから余計に共に行動できるわずかな時間を楽しんだ。
短い時間ではあったが、ずいぶんと長く時を過ごした相手のような信頼感もあると思う。
彼女の為にも、生きて帰ってくる。そう誓うのだった。