9.4生活向上と金稼ぎ
皆に見られないように、ゴンに自分の部屋に材料を持ち込んでもらい、錬金魔法でリバーシを作り続けた。
シスコにも手伝わせようと思ったのだが、工房のおじちゃんは別のおもちゃ作りで忙しく錬金魔法を教える時間が取れなかった。結局、シスコも僕の部屋に入れて、錬金魔法を教える事にした。そしてシスコも魔法の訓練を兼ねて錬金魔法でリバーシの駒作りを頑張った。磁石は僕が作り、外側に白と黒を付着させ、丸くするのだ。
シスコは、4歳目前の子供が見た事のないレベルで錬金魔法を操るのを不思議に思ったようだが、最初の内は、なにやら色々と言っていたが、シスコに延々とリバーシの駒作り続けさせ、何度も魔力限界まで頑張らせたらそのうち黙って従うようになった。
人間、忙しくなると些細な問題は気にならなくなるのだろう。
ゴンには身体強化の魔法を教えて使えるように訓練をさせていた。身体強化しながらリバーシの駒を一生懸命研磨していた。いつも前半は身体強化で頑張っていたが途中で魔力が切れる。
どうも、ゴンは魔力の訓練だと認識はしているようだが、命令を忠実に守ろうとする。なので、魔力が切れたら魔力が無くなっても駒を磨き続けていた。
もう一度、説明をしながら命令をかえた。身体強化の状態で、細かい動きをする訓練だから、魔力が切れたら薪割の手伝いや、水くみをして体を鍛えるようにした。
ゴンは、力を使う仕事をするとストレスが発散されるらしく、午前中の勉強、午後の身体強化、最後に体を使って運動し、ストレスを発散というサイクルで行動するようになった。
こうして、色々な事をしながら夏を過ぎて、教会が完成した。
教会には勉強を学ぶ講堂が付随されている。もちろんウルカヌス神の像もある。
そして孤児院が併設されている。だが今住んでいるのは、教会を作っている工夫達だ。
すべての設備が秋に完成し、工夫達が去っていった。それと入れ替わりで領都から孤児達がやって来た。
10歳から下の子供ばかりで、各年齢10名ぐらいだ。それに加えて幼児を抱いた女性も10人いた。想定では5名だったが、細かい調整は教会と父上に任せたので、結果を聞いただけだ。
男女比率は年齢が高いほど女性の比率が高くなっている。神官様によると、今回の移動者は成人後に漏れなく開拓地もしくは独立した手仕事を貰える事になっていた。どうやら大きくなった男子は領都でも働き口がある。それに対して女子は年齢が上がると性的な仕事しか職が無い。なので、教会側は女性を多めに送りたかったようだ。
結果的には、女性比率が高くなった。今も、前の戦いの影響で女性比率が少し高いのだが、今後、僕ががんばって働き口を見つけ出せば良いだろう。
そして、開拓は来年から行われる予定だ。孤児達は、まずは勉強をして空いた時間は街の人達の手伝いをし、農作業や手仕事を覚えるのだ。
とりあえず、時間的に差し迫った方から手を付けるか。




