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神様 なかなか転生が成功しないのですが大丈夫ですか  作者: 佐藤醤油
序章

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6.1今度は守護霊?

 自分が誰だったのか記憶はない。なぜかこの女性に取りついている。何かできるわけでも無いし、恨んでいるわけでも無い。たぶん。

 言葉としては守護霊なんだと何となくわかる。

 ただこの人の側にいて、生活を眺めるだけだ。母親も父親もいないかわりにおばあさんが育てているようだ。わりと裕福な家。

 花が好きで、良く庭を散歩し花を摘んで家に戻る。侍女に渡して花瓶に挿してもらうのだが侍女からは花を取るところから自分がやりますといつも言われている。

 自分が好きなんだといつも反論するのだ。


 ある日から護衛が付くようになった。護衛は全部で4人いるようだ。交代で彼女を守るようになった。そしてこの人は、お茶会やら、夜会やらに行くようになった。まだ成人には少し早い気がするが、結婚相手を探すのはこのくらいの年齢からなのだろう。

 夜会に行くと、ひっきりなしにダンスに誘われる。

 この人は贔屓目に見ても綺麗だ。それはまあ声がかかるだろう。

 良い子だろ。

 これだけずっと一緒にいるのだ、情もわいてくる。

 

 最近、気が付いたが、どうもこの子は夜会である綺麗な格好をした男ではなく護衛の一人を気に入っているようだ。まあこの子が良いと言うのなら、応援しなくもない。

 それには、この男が誠実かどうか見極めが必要だ。


 そう思った所、意識が二つに分裂した。そしてその男の守護霊にもなった。二つの守護霊はつながっているらしく、二つの景色が同時に見れるようだ。


 男は非常にまじめだった。他の3人よりも剣を多く振り、まじめに訓練をする。そしてひとたび護衛に付くと彼女から絶対に目を離さない。うん、この男もあの子の事が好きだよね。単なる護衛対象とは思えない。二人は愛し合っているのだなと思えた。


 いざこざが起きた。護衛騎士が間に入って殴られた。相手の方が位が高いのだろう、殴られても手を出さず、あの子を守っている。頑張っている。


 その場は他の貴族が来て助けられた。

 だが、後で襲撃を受けてしまった。護衛騎士は多勢に無勢。殴られ蹴られ。おそらく肋骨は折れ、手足も尋常ではないダメージを負った。

 そして、女の子は誘拐された。


 二つの景色が見えるので状態は解る。

 男は、通りがかった別の人に救い出され治療を受けた。

 だが、女の子は貞操の危機だ。


 男は病院を抜け出して馬にのり、女の子を探す。見つからない。

 このままでは間に合わない。いや間に合っても戦う力もないのに。どうするつもりだ。男に協力者が現れた。仲間の騎士が3人。それに助けてくれた家の騎士達だ。

 あっちなんだ、あっちに行ってくれ。

 僕は男の後ろから叫ぶのだが伝わらない。どうしたら。

 いよいよ女性側も危ない。


 ああ、魔法が使えたら。

 頭に響く声がした。

『もう一度現世で頑張るなら魔法を授ける』

『やる』

 即答したが、もしかしたらそれは間違いだったかもしれない。そうは思ったが後悔はしない。そして魔法が頭の中に思い浮かんだ。攻撃魔法は無いが大丈夫だ。

 女の子も魔法は使える。それを活用して防御魔法を強化する。物理的な結界を作り出し手出しできないように保護する。

 そして男の方。風魔法で声を伝え、光魔法で誘拐されている棟を光らせる。それと共に回復魔法で男の体を修復する。

「神の声だ、行くぞ」

 男は一目散に駆け出す。他の皆も付いていく。


 どうやら無事に救出できたようだ。そして二人が結婚することになった。めでたしめでたし。

 おや、そう言えば現世に戻ると言っていたような、そんなそぶりはないな。

 そして二人の後ろから結婚式の光景を見て満足した。


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