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01 少年の夢

短いです。

一人称視点です。



…紙に書いてた頃はきづかなかったのだけど、一人称って……自分にとってはだけど楽なのね…。

 夢、を見ていたんだ。


どこかは分からない。分からないけど歩き慣れた森な気がする。何時も通りのキノコや山菜採り。歩くたび腰の鈴がなる。

 日が傾き始めたからそろそろ戻らないと…と、考えてたら、

ゴーーーッと音がする。輸送機の音…じゃないよね?何だろう。

ああ、そうそう。そう思ったら、足を踏み外したんだ。ほらね?


 「わあああああぁぁぁぁぁっ!!」


もう、言葉にならない声が出続ける。

頭でも打ったのかな?

視界が真っ白だ。でもまだ落ち続けてる気がする。もしかしたら一瞬なのかな?

あまりに長い時間に感じて、何処に落ちるの?と、下を見たら、ずっと底の方は真っ黒だった。 底から黒い紐みたいな物がいっぱい伸びていて、その一本が僕の真下に靡いてる。

紐かと思ったら登山ロープくらい?

アクション映画みたいに掴んだら止まってくれたりしないかな?と手を伸ばしたんだ。

掴めた!と思った瞬間、


――ゾワリッ――


ゾクッとした。背筋がじゃないんだ。心も体全体も。


 「あ、これ駄目な物?」


直感して手を離そうとしたけど手が動かないまま一気に下に引っ貼られた。

真っ暗がすごい速さで近づいてる。

怖いなんて生易しい感覚じゃなかったよ。森で熊に遭遇した時の方がまだましだった。

声をあげようとしたら、もう悲鳴すら出なかった。

ただただ、ボロボロ目から溢れる涙が上に登っていくのを、声も出ないのに大きく口を開けたままかんじてた。

あぁ。おじいちゃんの言ってた地獄に落ちるってこんな感じなのかな…。

もう駄目だ目を閉じて…そう思った時、誰かにグイッと上に引っ張られたんだ。


「な……に?」


と思った瞬間、身体中に痛みが走った。

意識が暗転する中、


 「ーーー………。」


何か聞こえた気がしたんだ。だれ?

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