夏生詩集3 光、ほどけて 作者: 夏生 掲載日:2015/12/07 なにもかもを包み込むように 淡い光をいっぱいに広げて 陽は沈んでゆく 雲も空もまばゆく輝き 今日の美を飾る 目線を下げては見えない 今日だけの美しさ 刻一刻と ほどけてゆく日 風は今日を靡かせ 残り香をふりまく 歳月流れても 変わらない匂い 終わりと始まりの間の詩 飛び去っていく鳥の 柔らかなはばたきが 明日が近づいてくるのを 知らせている 時は流るのではなく 繰り返しているのではないか 気づきを淡い光がそっと照らす 答えは曖昧に帰していく