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エピローグ

 翌朝、目を覚ましたイツキが寝室を抜け居間の襖を開け驚愕する。

 そこには少しはだけた着物の琳子と陸が同じ布団で寝ていた。


「なっ?!――」


「どうしたのイツキちゃん――」


「な、何でもねぇ! イッシャは見、見るんじゃねぇ!」

 

 口を開け驚き硬直してイツキが、後ろから歩いてきたイッシャの目を慌てて手で隠す。


「小僧おるか~?」


「陸様、昨日は雨で濡れておりましたが大丈夫でしょうか?」


「まぁ……」


「ほぉ小僧もとうとう……」


 様子を見に来たのか玄関の引き戸を開け、土間へと入るおしら様と空弧。

 そして居間で寝ている陸と琳子を見て、それぞれ楽しげな笑みと驚きの表情を浮かべる。


「ん?……」


 辺りが騒がしいのに気づき、僕は目を覚まし上半身を起こす。

 密着状態で今だ寝ている琳子。それに居間の襖の前で立ち尽くす四人を見て、意識が急激に覚醒していき状況が非常にまずいことを感じ取る。


「違、違うんです! おしら様これは!」


「いやいや、いいんだぞ小僧」


「てめぇ! 何やってんだよ!」


「イツキ! 誤、誤解!…… ぐはっ! がはっ!」


「ん? どうしたの陸君…… あれ、おしら様?」


「おお、琳子起きたか。よかったのう」


「何だかよく状況がわからないけど……。うんっ!」


 僕へと襲い掛かり馬乗りになって顔面を殴り続けるイツキ。

 その隣では琳子が目をこすりまだ眠たそうな感じで起き上がり、楽しげな笑みを浮かべているおしら様の問いに、意味もわからず元気良く返事を返す。


 こうして今日も僕と琳子たちの慌しくもまったりとした一日は始まっていく――――。

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