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Scrap-FILe:  作者: 扉川くじ
二話
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13/35

11:remind


林枯は、廊下を一人で歩いていた。


そこは静かで誰もいなくて____この間の、アイドル心中事件のときと同じ。


でも右の頬には、じりじり灼かれるような痛さが残って消えない。

それにさっきから、頭の奥の熱が昂っている。


パシッと、肌の鳴る音が耳奥で反響した。


それとともに、さっきの火流の言葉が、勝手に脳内で反芻される。


『君も、誰かに____』


下がった眉に、柔らかく細められる瞳。


呑気な笑みを思い浮かべると、林枯は奥歯を噛み締めた。


(あのグズ……)


そして、拳を握りしめた。


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