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1-1*仮面
*この物語はフィクションです。
外は雨が降っていた。
日はすっかり沈み、月は雨のせいで全く光を失っている。
冷え込んだ風はビル間を吹き抜け、絶え間なく東京の街を巡っていた。
室内はエアコンの暖房がついていた。
サーキュレーターをつけて暖かい空気を循環させてもいたので、そのタレント部屋は暖かった。
人は二人居た。
一人は壁にもたれ、床に尻もちをついて座っていた。
一人は床で、手足を投げ出して寝転んでいた。
体躯は二人とも華奢で、小さい。
床で寝ている方の女は、顔に仮面を被っていた。
仮面には、目と頬の横に黒い二重線が入っていて、目の周りには二つ覗き穴があった。
そこから覗けたのは、赤黒い血だった。




