怪獣の孤独と願い
あるところに、一匹の怪獣がいました。 その怪獣は、人間と仲良くなりたいと願っていました。 しかし、ただ歩くだけで多くの人間を踏みつぶしてしまうため、人間たちからは恐れられ、嫌われていました。
怪獣は考えました。 「どうしたら、人間と仲良くなれるんだろう?」
回想
怪獣は地球で生まれました。 父さんと母さんは、怪獣と同じくらいの大きさの人間たちによって殺されました。 体の色は、赤でした。
それから、怪獣はひとりで育ちました。 地球の自然エネルギーを吸収しながら、ゆっくりと成長していったのです。
怪獣は気づきました。 「歩かなければ、人間を殺さずにすむ。」 それ以来、怪獣は人間のいない場所で、じっと一人で待ち続けました。
けれど、ずっと一人でいるのは、あまりにもさみしい。 怪獣は次第に、 「もう、早く死にたい」 と考えるようになりました。
「どうすれば死ねるのだろう?」
怪獣は考えた末、海へ行くことにしました。 海の中で息ができず、死ねるのではないかと思ったのです。
しかし、怪獣は飛ぶことができません。 だから、ゆっくりと歩いて海を目指しました。 人間を踏まないように気をつけて歩いたつもりでしたが、それでも途中で何人もの人間を踏み殺してしまいました。
ようやく海にたどり着いた怪獣は、水の中に入り、呼吸を止めてみました。 しかし、いくら時間がたっても苦しくなりません。 怪獣は窒息することができなかったのです。
そのまま怪獣は海の深いところまで泳いでいきました。 すると、深海に光るものが見えました。 それは怪獣の目でした。 他にも怪獣がいたのです。
怪獣はうれしくなって吠えました。 (地上では、それが地震として観測されました)
すると、目の前にいた怪獣が口からビームを放ってきました。 主人公の怪獣は粉々になりました。 怪獣は、やすらかに眠りました。




