色取る
掲載日:2024/09/29
明かりのつかない部屋の隅
ぼんやりと天井を見つめる
私の手元には夢を追っていた
眩しい少年からの手紙
感じ辛くなった四季の風味
それでも忘れられないあの日の匂い
大切な人の両手を握れなかった
それでも傷口は自然と塞がっていく
居場所はあるけれど
どこに居れば良いかがわからない
耳を塞いで目を瞑る
現状から一歩も踏み出せないでいる
紫色に色をつけた花びら
雨が止めば空には虹がかかる
あなたの背中を追いかけていた
たどり着いたのは桔梗が咲く草原
私の言葉はあなたのために
それでもあなたが孤独を感じるのならば
言葉のかぎりを尽くし尽くして
最後まで書き続けるよ
私の世界はあなたのために
それでも愛は紛い物だというならば
何も言わずに私に寄り添ってくれた
あなたの温もりをなんと呼べばいいの?




