魔力弾は紅茶と共に貯まる
初のオリジナル小説です。よろしくお願いします。
平面移動。体に魔力を流し、空間を滑るように移動する魔術。非常に、応用力に長けており、高所て発動することにより空を歩くことを可能にすることができる。体に魔力を流し滑るイメージを持てば誰でも会得できる。
「痛って!案外、むずいな。一瞬"しか"滑れない。」
言葉で説明するのは簡単だか、その裏には緻密な魔力操作と魔力量の調節が必要になる。初心者にはとても会得が難しいのだ。
「一瞬"でも"滑れるのは凄いことですよ。初心者には難しい魔術ですからね。魔力の扱い方が上手な証拠です。」
「え?!」
初心者には難しい魔術ということと、自分が魔力の使い方が上手なことに驚いていた。
「先程の魔力弾の練習でかなり神経を使ったでしょうし、ここで休憩を挟みましょう。」
リアクターはどこからか、アンティークなテーブルとメルヘンなティーセットを出した。トポトポと芳ばしい匂いのする紅茶を淹れて、これまた美味しそうなクッキーを準備し始めた。
「なぁ、お師匠。お師匠って変な仮面つけてるけどそのまま飲めるの?」
「えぇ、飲めますとも。カイリ君より綺麗にね。」
少し茶目っ気を出しながら紅茶を一口飲む。リアクターは船の先端の様な仮面をいつも装備している。まるで素顔をみられたくないように隠している。
「ちょっと散歩してくるよ。」
庭には様々な動植物が生息しており、少年心をくすぐられる。
「お気おつけて。30分したら修行を再開しますよ。」
「はーい。」
元気よく返事をし、緑の大地を駆けていった。少し走っていくと、兎型魔獣「一角兎」の群れがあった。
「ちょっと試してみるか。」
年相応のイタズラ顔になり、一角兎に腕を向ける。
「魔力弾!」
一直線に飛んでいった。ほぼ全て逃げてしまったが、気付くのが遅かった一匹が被弾していた。少し威力を弱めたため、バラバラにならずに死んでいる。
(これ、蓄積めれそうだな…)
次は、近くの岩に向けて手を向ける。軽く呼吸を整え、3つの球体をイメージする。
(3つぐらいでやってみるか。)
「装填三発」
大きな球体が出現し、3つに割れた。より魔力の粒子が体から湧き出てくる。制御が難しいのかパチパチ音が鳴っている。
「魔力弾!!」
球は的を大きく逸れてナニかに当たった。ナニかはムクムクと起き、カイリの3倍程の大きさになった。
「狂気熊…ヤバい、ヤバい。」
熊型魔獣「狂気熊」比較的、小柄な熊型魔獣。熊型魔獣の中では極めて早い速度で走り、小柄な体格に見合わぬ馬力をもつ。
(見つめ合っててもしょうがねぇ。ダッシュでお師匠のところまで戻る。)
逞しい咆哮がカイリの体を震わせる。カイリは力強い一歩を踏み出し、リアクターの元へと向かった。
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