思いはイメージと共に弾ける
初のオリジナル小説です。よろしくお願いします。
まずカイリは魔力弾を練習しようとした。しかしここで問題が起きた。
「あれっ?魔力が出ない…」
カイリは魔力を放出することができなかった。強く踏ん張っても、振っても、もう片方の手でやっても出ない。
「おや、私が見た限りでは、しっかりと出るはずなんですけどね。ショックによる一時的な魔力障害でしょう。気にすることはありません。」
魔力とは所有者の精神状態によって左右される。心に深い傷を負っていれば魔力は上手く出すことはできない。
「そんな…」
「落ち込まないで下さい。魔力が出ないなら、別の魔力を出すまでです。」
そう言ってリアクターは服の中から不思議な形をした金色の腕輪を出した。
「これは富の腕輪。魔力を一定数貯めておくことができます。私の魔力を入れてあります。数週間は持つでしょう。」
腕輪を身につけると、体がほんのり温かくなり魔力が流れ込んでくることがよく分かった。
やっと修行が始められる。右手を前へ突き出し、左手で支える。そして、体に不規則に流れる魔力を制限し、ムラの無いように整えた。
「素晴らしい魔力操作です。では…」
「ハッ!」
リアクターの次の指示を遮って、カイリが魔術を使おうとした。魔力の粒子が体から湧き出ている。突き出した右手の前に1cmほどの球体が出てきた。さらに力を加え大きくなっていく。直径12cm程になったとき、球体に亀裂が入った。それでも、まだ大きくしようとしたが…
「バンッ!」
魔力を入れすぎたため爆発した。
「魔力の入れすぎです。指示は最後まで聞いてください。」
少し呆れながらもコツを教えてくれた。大体の魔術には、魔力を入れる型のようなものがある。しかし、それはあくまで型に過ぎない。魔術とは自分のイメージの結晶であり、決まった形を持たない。本来の魔力弾は直径7cm程の魔力の塊だ。カイリは魔術としての魔力弾を意識し過ぎたことに気づいた。
「自分だけの魔術をイメージしてください。」
「自分だけの魔術…」
何かを悟ったように再度構えた。
(イメージ…さっきはデカい程良いってことを意識し過ぎた。なら、リンゴぐらいのサイズにして、外側を固めて中により多くの魔力を入れれるようにしよう。)
体から魔力の粒子が湧き出てきた。先程より粒子の量は少ないが、より輝いている。手のひらがだんだんと熱くなっていく。小さな球体が生み出された。徐々に、徐々に大きくなっていきイメージした通りの大きさになった。
「魔力弾!!」
大きく叫ぶと、勢い良く一直線に飛んでいった。飛んでいった先をよく見ると岩があった。岩の表面は丸く削られて、亀裂がはいっていた。
「できた…」
ドサッと地面に膝をつき感動した。
「やはり、カイリ君はいいセンスを持っていますね。」
「ありがとう…ございます」
まだ感動していながらも、照れくさそうにしている。これで感動していては日が暮れてしまう。まだ、あと2つ覚えてもらう魔術があるのだから。
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