熊谷との関係
武芸の稽古が終わり一息ついた頃にはもう日が沈みかけていた。俺は、自分で言うのも何だが運動神経は抜群である
なので激しい稽古にもついて行けた。
就寝の時間だ
よし、とりあえず状況を整理しよう
(安芸ってことは安芸武田だよな、で先ほどの夕食で主要な奴が熊谷しかいないってことは在京中か?てことは永正年間だよな?この体型を見るに
小学生ぐらい、太郎……
武田光和か!確か33で死んだよな?まじか、どうしようとにかく長生きはしたい、じゃないと滅亡するからな。まぁとりあえず状況整理は出来た
明日次郎三郎に永正何年か聞くか!)
そして激動の一日を振り返り眠るのだった
朝食を食べた後俺は次郎三郎に聞いた
「今は永正何年だ?」
「永正13年ですが?」
「ありがとう次郎三郎」
(よし、1513年だなってことは有田合戦まで4年か)
(熊谷って最終裏切るよな?)
(やばいそれだけは避けねば)
「千代寿丸をわしの直臣にしてくれ!」
「太郎様………?!!!!!」
「わしは熊谷家は我が安芸武田の命運をにぎると
思っている。だから歳は関係ない!あと次郎三郎には女子がいたよなわしが元服する際に嫁に貰いたい!!」
(嘘だろこの若干6歳が考えることじゃない!)
「承知しました、太郎様にこの千代寿丸、いやこの熊谷家の命運尽きるまでお仕えします」
「某は千代寿丸にこのことを伝えて参ります。
あとこのこと御屋形
様には伝えまするか?」
「帰って来てからで良い」
「分かりもうした」
足早に去っていく熊谷次郎三郎
その背中を見ながら
(一応信頼出来る仲間は出来たかな?よしもっと千代寿丸と仲良くなろっと)
(あと有田合戦まで4年か)
次郎三郎は死なせたくないなと思いながら
今日も武芸に精を出す俺であった。
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