第十二話 女子会からの・・・。
一月ほど更新できなかったです・・・。
ごめんなさい・・・。
急に忙しくなって、なんだか怒涛の日々でした・・・。
ちょっと間が空きますが頑張ります。
お父さんとお母さんの念願の旅館のお披露目の宴会も大盛況で終わった。
私やみんなは着物を着せてもらって参加したらすごい注目を集めていたヨ・・・。
いのりちゃんたちがカワイイっていうのは誰の目から見ても疑いようがないしね。
でも、今回はさらにそれを華やかにする豪華な着物だったから私達なのか、それとも着物なのかはたまたその両方なのかはわからないけれどすんごい注目。
視線がすごすぎてみんなちょっと引いてたもんね。という私も途中からこれはカボチャだ・・・。気にしたら負け・・・。って思っていたもの。
まあ、いつもだったらこういう時には下心全開の男どもが寄ってくるんだけど、ここまで着飾った美しい女の子、且つ、お父さんお母さんの娘とその関係者に堂々とそういう事を出来る人はいなかったからヨシとしよう。
だって大木さんに他の男に言い寄られているところなんて見て欲しくないし、大木さんっていう大事な男性がいる清らかな乙女の私達からすればそんな奴らなんて見るに値しない塵芥だから。
まあ、おかげで大木さんの視線を私達で独占することが出来たから。
ちょっと大木さんには悪いことをしたかなって思うけど、折角の機会だからみんな目と目で会話して常に大木さんと誰かが会話している、食事している状況を作って他の関係ない人を寄せ付けないようにしていた。
最近の私達はホント互いに大木さんを共有、独占することに関しての息はピッタリ。まさに以心伝心な関係だ。
本当にうまくやっていると思う。フツーは拗れて修羅場な気がするヨ。
まあ、それはみんながみんな互いを必要としている、大切な存在なんだからだと思う。
そう思わせてくれる大木さんは本当に大きい人だと思う。
だから、大好きなんだ。
あぁ、この人の傍からひと時も離れたくない・・・。
なぁんて、思っていた私達だったと思う。
でも、しっぺ返しはちゃんとやって来たヨ。トホホ・・・
「ごめんね、みんな。これからラウンジである二次会には出席しないといけなくてね。一緒に戻れなくてごめんよ。
夜遅くなると思うから、着替えてからは部屋でゆっくりして先に休んでいてね。」
「うん、和にい。気にしないで、お仕事頑張って。」
「そうそう、こういうチャンスに顔を売っておかないと。」
「まあ、責任に応じた役割ね。理想のスローライフのために頑張りなさいな。帰ったらいっぱい甘えさせてあげるから。」
「だね、いのりちゃんたちは心がとっても広い女の子だから、他の女の人と話すな、なんて言わないヨ?
でも、そういう時に亜咲さんや私達のことを少しでも頭の片隅においておいてほしいかな~?」
「あはは、そりゃあ。当たり前だよ。」
「だね、和にいが裏切るなんてないもんね。」
「うん、なんだか所帯じみてる。でもこれがいい。」
「しょ、所帯だなんて。楓いくら何でも。」
「いいじゃん、いいじゃん。大木さんがしれっとそんなこと言ってくれているんだから。」
「そうだよ、カレンさん。和にいが帰ったらいっぱいなんて言えないくらいに溺れさせちゃおう。」
「そうね、そうしましょう。万が一、和樹から他の女の痕跡があったら修羅場でしょうけどね。」
「おおう・・・。まさか、絶対ないない。」
「ふふ、冗談よ。さ、修造さん達が呼んでいるようだわ。いってらっしゃい。」
こうして私達は大木さんを送り出した。
最近は私達と一緒に寝たり、かなり際どいところまで曝け出す生活をしているからか、恋人のようなのろけ話が当たり前の会話になってきている。
間違いなく大木さんは私達に慣らされて普通のことだと思っている。まあ、本当のところは分からないけれどネ。
でも、私達は平然と言いながら内心、心臓ははち切れんばかりにバクバク言って体の奥の芯に火が灯っている。それが幸せだと心の底から歓喜して喜べるとても幸せ者だと思っている。
そんなやり取りがあって、着物から着替えを済ませた私達は部屋に戻ろうと思ったけれど、なんだか疲れていたから取り敢えず近くにある私の私室に入ることにした。
「趣のある和室。」
「何にもないね。」
「侘び寂びというより空ね。」
「そりゃあ、そうだよ。私だってここに来たのは初めてだもん。」
仲居さんにお願いしてお茶とお菓子だけ持って来てもらい。
私のここでの私室で一服する。
本当に何にもない。あるのは机と座布団くらいだ。
みんなでゴロンとして今日のことを振り返りながらお話する。
朝のチャーター便から今までの話だ。いっぱいいっぱい笑いながら話した。
そんな時間が落ち着いて、時計を見てみるといい時間だ。
「ねえ、そろそろ和樹も帰って来るんじゃない?」
「あ、そうだよね。これくらいのじかんなら二次会も終わっているんじゃないかな?」
「そう、大体飲み会コースは二時間間くらい。そう考えたら終わっているかも。」
「だね。部屋に戻ってお風呂に入ろっか。」
こうして私達は部屋に戻ることにした。
帰るときに仲居さんに二次会の様子を聞いてみたらまだまだ宴は続いているからいつ終わるかわからないと言われてしまった。しかも、お父さん、修造さん、大木さんはここの役員でもあるので中座できるような状況にはならないだろうとも。
ショックだ・・・。
私達の淡い期待は打ち砕かれ、見るも明らかなしょんぼりさんで部屋に戻った。
「・・・仕方がないわ。忘れがちだったけれど和樹は出資者ではないけれども一応、相談役って言う役員だったわ。」
「うん、和にーちゃんは普通の会社員っぽいから忘れているけど役員の名前はいくつかある。」
「だね。役員と言っても仲間内でやっていたからね。会社みたいな形になるとこうも違うんだね。」
「とほほ・・・。せっかくだからみんなで大木さんとお風呂だと思ったんだけど・・・。」
「それは帰って来てから、お酒臭いとか言って無理矢理入れましょう。」
「うん、酔った勢いに期待。」
「あはは、そうなるといいね。」
「ま、期待値は低いけど楽しみにしようか。さ、今日は帰ってこないと思ってさっきの続きをしようヨ。
そう、この鬱憤をパーッと晴らすことを。」
「なぁに? いのり。その悪だくみした顔は?」
「ふふふ・・・。温泉、女子だけ、お布団が敷き詰められた部屋ときたら?」
「あ! 枕投げ!! 私やってみたい!」
「私も。なかなかそんな機会はない。」
「そうね、お約束ね。キックバックは。」
「? カレン、なんだかウズウズして。」
「当たり前じゃない、アメリカでもあるわよ。ただしやるならガチね。」
「そうなんだ。負けないよ! カレンさん。」
「お姉ちゃんが一番最初にやられそう。」
「もう!! 覚えているからね!!」
「あはは、さあ、お風呂に入って準備しよう!!」
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