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ギルドマスターの期待

本日も二話投稿にしました!!

よろしくお願いいたします!!

「率直に言おう。私は君たちへの協力を惜しむことは考えていない」


大塚さんはそう言って理由を述べる。


「日本で秋葉原が最も大きいダンジョン街であることは有名な話だから知っていると思う。だから優秀な冒険者が増えることは、こちらとしても願ったりかなったりなんだ。それに、ダンジョンの数が多すぎて対応しきれていないんだよ。昨日も氾濫を起こしてしまったしね」


確かに、ここ近年で秋葉原での氾濫は年々増加している。


「それにうちは本土唯一のSランクのダンジョンがあるからSランク冒険者はそっちのほうを交代で何とか間引いてる状態だ。そこだけは何としても氾濫を起こすわけにはいかないからね」


Sランクダンジョンの氾濫なんて東京が壊滅してもおかしくないほどの大災害だ。

現に沖縄は十年前に世界で唯一無二のSSSランクダンジョンが氾濫を起こし、今では立ち入ることすらできない魔境と化している。


ランクは違えどSランクダンジョン。それの氾濫が本土で起こるとなると……考えたくもない。


「そして、世界は沖縄にこそダンジョン消滅のカギがあると信じている。無論、日本政府もね」

「そこで目を付けたのが俺のユニーカーとしての力というわけですか」

「一応私はそう思っているよ。でも、世界ではすでに現代兵器への信用は地に落ちているからね。アメリカのSSランク冒険者は核兵器による攻撃も耐え抜いたみたいだし仕方ないよね。おっとこれは外部漏洩禁止ね」


さらりと爆弾発言をしてくるなこの人。

まあ、恐らくわざとだろうが。

だが大塚さんの発言には実現身があった。確かに俺が核爆弾のスイッチを押せば現時点で普通の二倍以上の威力を誇る威力になるのは間違えないからだ。

俺のユニーク職業【銃士】により兵器には俺のDEX値が乗る。更に【現代兵器特化Lv.1】による威力の2倍化。

レベルアップを重ねればDEX値も上がるし、【現代兵器特化Lv.1】のスキルレベルが上がれば倍率も今より増える可能性もある。

……もしかしたらもしかするのでは?


「まあ、それも夢物語でしかないんだけどね」

「というと?」


俺が淡い期待を抱いていると、大塚さんはそれを否定する発言をした。


「まず君がそこまでに成長するかの懸念。そして実行できる強さを身に着けたところで核爆弾を落としての後にSSSランクダンジョンへ向かうことになるんだろうね。放射線はどうする?君の力が乗った放射線だよ?耐えられる人間なんて恐らく存在しないはずだ。それとも君たちだけで行くのかい?中には核爆弾は持っていけないよ?」


確かにそうだ。

たとえ強くなったとしても【部隊編成】に加えられるのは最大で五人までだ。俺を含めた六人でしかダンジョンに入ることができない。

いくら何でもSSSランクダンジョンに六人でというのは無理のある話だろう。


「たとえ夢物語であっても夢がないよりあったほうがってくらいで考えているよ。私はね。まあ、それ抜きでも君たちは優秀だから規定通りCランクへの昇進だ。望月くんは二階級特進になるね。おめでとう」



こうして俺たちの大塚さんとの面会は無事終了した。


「とりあえずCランク冒険者にはなれたな」

「……うん」


応接室をでて創華に話しかけるがどうも反応が薄い。

応接室でも一言も話していなかったし何やら考えている様子だった。

はたまた内容が衝撃的すぎたのか。

恐らく前者だろう。


「どったの?」

「ちょっと考え事。気にしないで。もう終わったから。それより成果物の売却。そして美味しいごはん」

「だな!!創華、今日は焼肉でも食うか!!!!」

「うん。さらばもやし生活」


そして俺たちは一階の受付へと戻ることにした。

そこで更なる衝撃を受けることを知らずに。





「買取金額は3千603万円となります!!」


買取受付に戻った俺たちはCランク級魔石以外の成果物を査定に出した。

そして、先ほどの受付嬢による買取金額の報告により俺と創華は現在石化中であった。

創華のAGI値の二倍を誇る俺は脳処理力が彼女より高いためか思考の石化が速く解けたようでとっさに内訳を聞いた。


「う、内訳を聞いても?」

「はい。まず、この剛腕の戦斧ですが2千万円での買取となります。続いてこのスキルオーブですが鑑定の結果、【上級鑑定】と分かりましたのでこちらには1千500万円での買取となりました。そして、レッドボスオークの毛皮が100万円、その他のDランク級魔石とオークの毛皮を合わせ3万円。合計で3千603万円での買取となりました。このまますべてお売りいたしますか?」

「……ちょっとだけ待ってらってもいいですか?」


俺は石化の解けた創華と相談することにした。

いくら隊長と言えど一人で決めるには荷が重すぎたのだ。


「創華。どーしよう!?」

「まかせて。とりあえず【上級鑑定】は私が使うほうがいい。素材の詳細が知れればD.arm'sの強化につながる。一応レッドボスオークの毛皮は持っておく。加工すれば効果付きの防具が作れる可能性有り。加工は私ができる。一応生産職の端くれ。他はすべて売るべし」


流石としか言えない答えであった。

俺は創華のだした答えをを採用し、その通りにした。

やはり、困ったときには創華に聞くは間違っていなかったようだった。


読んでくださりありがとうございます!!

ブックマーク、評価等よろしくお願いします!!

明日からは一話投稿になります!!

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